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【特集】【今週読まれた記事】 小型株「圧倒的パフォーマンス」という真実、中小型株にある未来

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は6月17日から23日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 かろうじて2万円は維持。25日移動平均線は死守。長い下ヒゲ。先行きに希望を残す要素を探すなら、こんなところになるでしょうか。週末の東京株式市場は、前日の米国株市場が崩れた影響や、怪しくなってきた政権への先行き懸念から日経平均株価が大幅安に。週明けから始まる7月相場に向け、不安の多い週末となってしまいました。

 もっとも、現在の相場で見るべきは個別材料株や中小型株。「日経平均など語るな!」とすら主張し今週2位のアクセスを集めたのは「【杉村富生の短期相場観測】 ─ 基本的に、材料株を集中物色する展開!」。基本的には個別物色の展開であり、全般相場は夏枯れが続く。日経平均などのインデックスという総論について語らず、徹底して各論、つまり個別銘柄で勝負せよというのが杉村氏の云うところです。

 やはり個人投資家が手がけるべきは中小型株。日経平均に組み入れられるような銘柄は「個人にとって投資しにくい面」があり、機関投資家の「ご都合主義的な投資判断の対象になりにくい銘柄」に投資した方が良いとアドバイスを送った「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 個人買い越し、燃え盛る中小型株物色」は今週のランキング1位。また、「物色対象は中小型テーマ株から徐々に低位材料株の高速回転売買に移行している」と指摘し、杉村氏、北浜氏に次ぐアクセスを集めた「中村潤一の相場スクランブル 『電撃上値追い、低位材料株の宴』」も、現在は「幕間つなぎ的な相場」との分析。割り切って低位材料株を攻めるのであれば、「むしろ魅力的な地合い」との見立てです。

 こうした大型株より中小型株優位な相場は、一時的な相場のアヤではなく、構造的なものでもあると感じさせられるのは武者陵司氏の「日本株、買わない理由が見当たらない」前編後編。第二の産業革命が進むなか、日本の大型企業の時価総額が減少する一方、「中堅中小企業で、新たなプレーヤーが育っている」と指摘。TOPIX小型株指数の圧倒的パフォーマンスと、なぜそうなるかの構造を分析。「日本株買わない理由が見当たらない」と結論づけています。配信が金曜日だったため、集計期間の関係でランキング上位にまでは食い込めませんでしたが、大きな注目を集めました。

 武者氏の語る「第二の産業革命」に関連した投資テーマを特集した記事も、大きくアクセスを伸ばしました。「シフトチェンジ―需要爆発“電子部品”、関連株『本格上昇』ステージへ <株探トップ特集>」はスマートフォンやIoT化などに向けた電子部品需要が膨らむ電子部品株の上昇期待を紹介し大人気となりました。先週配信して人気を集めた「錯綜する思惑、検証・半導体関連株は『売り』か『買い』か <うわさの株チャンネル>」は、長らく人気を集めてきた半導体関連銘柄に訪れた曲がり角を特集したものですが、「需要爆発“電子部品”」はこれと表裏をなすもの。シフトチェンジの可能性を紹介したものです。

 「国策テーマ“医療費削減”に乗れ、厳選『ヘルステック』7銘柄が翔ぶ <株探トップ特集>」もやはり、今、起こりつつある構造変化を思わせる記事。医療関連といえばこれまで、古くからの大企業が並ぶのが常でしたが、ここで紹介したのは新進の企業7社。あらゆるジャンルで進むこうした変化から目を離すことはできないということでしょう。「追跡『シェアリングエコノミー』最前線、市場拡大“本格化”へ <株探トップ特集>」、「『民泊』加速――“新法成立”で伸びる市場と飛躍する会社 <株探トップ特集>」もまた、新たに成立しつつある産業にまつわる企業の可能性を紹介し、アクセスを伸ばしました。「東証2部は個人投資家の味方です。一挙紹介“割安&好業績”注目株 <株探トップ特集>」、「“彼ら”は何を買っているのか―『中小型株』流入マネーの深層 <株探トップ特集>」は前週に人気を集めた中小型株買いについて扱った特集ですが、今週も引き続きよく読まれました。

 成長株特集ではROEに脚光を当てたものが上位に並びました。「海外投資家も熱視線【高ROE&低PER】銘柄リスト[第2弾]23社選出 <成長株特集>」は前週に配信した時価総額500億円以上の銘柄を対象にした「[第1弾] 22社選出」に続き人気を集めました。第2弾では時価総額100億円以上500億円未満の銘柄を対象とし、中小型株優位の相場状況にも乗っています。「高まる“稼ぐ力”、【ROE】向上が続く銘柄リスト[第1弾] <成長株特集>」はROEが年々上昇している銘柄を紹介。いわば株主資本の活用力が毎年向上している銘柄リストと言え、全体相場が軟調地合いの時ほど注目できそうです。「昇り竜に乗れ! 業績絶好調+高ROEの躍進『厳選10銘柄』<株探トップ特集>」は2週連続でランキング上位に入っています。

 人気の少額投資シリーズでは「5万円以下で買える、低PER・低PBR『お宝候補』」の【東証1部】編」、【2部・新興】編がそろってランクイン。高配当利回り株特集では、東証1部を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (6月23日現在)」、東証上場全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 6月29日版」がアクセスを集めました。「まだ間に合う、6月配当【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」で紹介した銘柄の権利付き最終日は過ぎてしまいましたが、そこが案外狙い目となる場合もあります。権利落ちと全体相場の軟調推移が重なると、実態以上の下げに見舞われる場合がしばしばあり、長めのスパンで投資を考えるのであれば安値で拾う好機かもしれません。

 相場観特集では、今週配信の「大塚竜太氏【上昇、それとも…2万円固め後に待つものは】(1) <相場観特集>」、「高橋春樹氏【上昇、それとも…2万円固め後に待つものは】(2) <相場観特集>」がアクセスを伸ばしたのはもちろん、19日に配信した「雨宮京子氏【再浮上2万円、上値のフシ“突破”はあるか?】(1) <相場観特集>」の記事が今週に入ってからもよく読まれ、雨宮氏の人気を見せつけています。2週間前に雨宮氏が示した予想は「主力銘柄の戻りにつくよりは、値動きの軽いテーマ株のピンポイント物色に分」というもので、見事に今週までの相場展開を読み切っていました。

 【明日の好悪材料】は、大引け後に発表された膨大な量の発表の中から、株価材料となりえるものをリストアップした定番の人気記事。全体相場が下落した日には、前日に明らかになった好材料への反応がなく、数日が経ってから蒸し返される場合があるというのも相場の習性の一つ。以下の材料リストの中にも、そんな沸騰待ちのお宝銘柄が眠っているかもしれません。

  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月23日-24日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月26日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月27日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月28日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月29日発表分)

 大引け後に発表された決算や業績予想の修正から、サプライズとなったものをいち早くリストアップしてお知らせする「本日の【サプライズ決算】 速報」は、今週は3本を配信しました。

  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (6月27日)
  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (6月29日)
  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (6月28日)

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