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【特集】【今週読まれた記事】国際情勢悪化は買い―繰り返された“暴落は拾い場”の法則

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は12月2日から8日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 445円安、320円高、313円高。今週水曜日から3日間の日経平均株価の推移です。6日の急落を呼び起こしたのは、トランプ米大統領の決定。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であるエルサレムをイスラエルの首都として認める方針が伝えられたことで中東情勢悪化への懸念が高まり、東京株式市場はほぼ全面安に。日経平均は25日移動平均線を大きく割り込み、2万2000円を下回る深押しの可能性が市場にちらつきました。しかし、翌日から待っていたのは急速な切り返し。2日連続の大幅高で、今週の日経平均は前週比ほぼ変わらずで取引を終えたのでした。

 思い起こせばこの2年間、国際情勢の悪化懸念から株価が下落した場面はことごとく買い場でした。2016年6月、英EU離脱ショック時の日経平均安値は1万4952円。同年11月トランプ米大統領当選直後のショック安が1万6251円。2017年4月の北朝鮮ミサイル危機時の安値は1万8335円。同年9月の北朝鮮危機安値は1万9274円。危機はその度ごとにマーケットを震撼させ、しかし同時に絶好の買い場を提供してきました。今回の安値も、過去4回と同じように、国際情勢悪化懸念がもたらした買い場だった――ということになるのでしょうか?

 それを見分けるための術が、常に大局を見失わずにいることなのは言うまでもありません。「“不思議の国”からの帰還、始まる大資本移動」は、現在は世界同時経済ブームの渦中であり、株式市場で起きているのは株価が本質的価値からかけ離れた安値をつける“マイナスバブル”からの是正という大局観を繰り返し唱えてきた武者陵司氏の最新コラム。改めて現在起きている変化について説き、多くのアクセスを集めました。結びの予想は「2018年は潮目の大転換の年となり、日経平均のフェアバリュー(3~4万円)の下限、3万円をうかがう」というもの。目先の上げ下げに惑わされないために、是非一読していただきたい内容です。

 今週のアクセスランキング1位となったのは「【大復活】“10年超”ぶり最高益に上方修正した銘柄リスト <成長株特集>」。紹介した銘柄の中に交じる1社はソニー <6758> 。第二次世界大戦後、日本が経済大国として復活していく歴史の象徴的企業である同社が10年ぶりに経常最高益を更新するという事実もまた、現在の経済情勢を物語るものと言えるかもしれません。当記事では“上方修正”と“最高益”を組み合わせて銘柄を取り上げましたが、上方修正の先回りを目指したのが「上方修正“先回り”、18年3月期【業績上振れ】候補 〔第2弾〕 <成長株特集>」。 第1弾に続いてランキング上位に入りました。“最高益”にテーマを絞った記事では「利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 32社選出 <成長株特集>」が看板シリーズらしく大人気を博しました。

 思わぬ人気を集めたのは 仮想通貨 による資金調達「ICO(イニシャル・コイン・オファリング)」の話題を取り上げた「日本初の大型ICO『COMSA』のトークンが12月4日上場【ICOレポート】」。ビットコインの急激な上昇が株探読者の方の目も引いているのでしょうか。なお、仮想通貨の情報はグループサイトの「みんなの仮想通貨」で提供しています。

 材料株についての記事で最も人気を集めたのは「究極の材料株『冬の陣』、いま狙うべき10銘柄とは <株探トップ特集>」。今週のランキング2位に入りました。5日に配信し、マーケットで「先物主導のハイボラティリティ相場に対する警戒感」が高まっていることを指摘。翌日の日経平均445円安の前夜に「先物主導のインデックス売買の影響を受けない銘柄」かつ「個別材料株相場の流れに乗る、いま狙うべき上値期待大の10銘柄」を紹介。取り上げた銘柄の多くが逆行高となりました。

 投資テーマ物では「再起動する『機械株』大相場とは―“中国爆需”と鉄壁の成長シナリオ <株探トップ特集>」がランキング上位入りしたほか、「LINEに続きソニーも参戦“AIスピーカー”、狙い目『関連銘柄』は <株探トップ特集>」、「稼げる空間『カプセルホテル』と関連株、大活況のなぜ <株探トップ特集>」がアクセスを集めました。新出のテーマを取り上げたのは「『元号関連』株に関心、19年5月1日に改元で買い人気<注目テーマ>」と「健康増進へ“スニーカー通勤”プロジェクト開始で期待の株は <株探トップ特集>」。ともにランキングは中位でしたが、今後、注目が高まっていく可能性は充分にあるでしょう。

 少額投資シリーズは「10万円以下で買える、売上&経常最高『お宝候補』」がテーマ。【東証1部】編 33社【2部・新興】編 29社ともに大人気となりました。高配当企業を紹介した記事では「12月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」、東証1部企業を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (12月1日現在)」、東証全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 12月6日版」がよく読まれました。

 相場観特集は「強気シナリオに死角は? 師走相場の急所を読む」をテーマにブーケ・ド・フルーレット・馬渕治好氏内藤証券・田部井美彦氏に相場見通しをインタビュー。連載陣は「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ “黄金の3ヵ月”最終コーナー、回復相場はいつまで」、「【植木靖男の相場展望】 ─ 循環物色で新たに拾う銘柄とは」、「富田隆弥の【CHART CLUB】 『アベノミクスの12月』」がいつもながらの人気を集めました。

 明日の好悪材料、サプライズ決算は今週も配信した全記事がアクセスランキング上位に入りました。

  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (12月1日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (12月4日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (12月5日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (12月6日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (12月7日発表分)

  ★本日の【サプライズ決算】速報 (12月04日)
  ★本日の【サプライズ決算】速報 (12月05日)
  ★本日の【サプライズ決算】速報 (12月06日)
  ★本日の【サプライズ決算】速報 (12月07日)

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