【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ “黄金の3ヵ月”最終コーナー、回復相場はいつまで
株式アドバイザー 北浜流一郎
「“黄金の3ヵ月”最終コーナー、回復相場はいつまで」
●米国経済の先行き見極めが肝要
いよいよ年末相場が本格始動だ。
日経平均株価はこれまで適度な押しを入れながら着実に水準を切り上げてきた。私は本欄でも「10月から黄金の3ヵ月相場が始まる」と主張してきたため、現在の上昇ぶりには大満足だ。
しかし、もちろん回復相場はいつまでも続くものではない。いまはどこで失速するか。この点が問われる状況にあり、以前も書いたと思うが、米国経済の成長がどこまて続くか。この点についての見極めが大事になる。
私は少なくとも2020年に開催が予定されている東京オリンピックの前年、2019年までは継続するという見方だ。
19年には平成天皇の退位と新天皇の即位も予定されている。これはもちろん大イベントになるが、外国人投資家たちがそれをどう受け止めるか。
いまはまだ予測困難であるものの、めでたいセレモニーであるのは確か。
まだまだ先のことながら、印刷、インク、紙・パルプ関連株の値動きを入念にチェックしたい。
●需要好調株を軸に注目
ところで、ここでの注目銘柄だが、まずは今後数年は国内需要の拡大を当てにできることから、すでに取り上げたことのあるマツモトキヨシホールディングス <3088> だ。風邪が本格的に流行する方向とのことで(私もすでに引いてしまったため)、急ぎ葛根湯など3種類を購入した。
トマトジュースの販売増が続くカゴメ <2811> も少し下げたところは見逃さないようにしたい。「なんだ、カゴメのジュースか」なんて言っている間にも株価は続伸してしまう可能性がある。
低位株では愛眼 <9854> がある。業績が最悪期を脱する方向にあるため、株価も急騰はないものの、緩やかな続伸は見込める。
年末にはボウリングを楽しみたくなる人もいるのではないか。となると、ラウンドワン <4680> だ。ボウリングは年明けも楽しめるので、株価は次第に水準を高めそうだ。
最後に綜合警備保障 <2331> だ。金融機関向け警備に強く、これから年末年始にかけて大忙しになる。目先だけでなく、東京オリンピックの開催を踏まえて投資しておきたい銘柄だ。
2017年12月1日 記
株探ニュース