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【特集】【今週読まれた記事】歴史的変化、そして歴史的注目株――57年ぶり14連騰の意味は

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は10月14日から20日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 先々週7日に配信した当欄のタイトルは「新高値の階段を一歩一歩、待つのは“壮大な上昇”か」、先週14日は「21年ぶり高値では止まらない、倍増した“上方修正”発表企業」でした。今週、日経平均株価は5営業日すべてで上昇。連騰は14日に到達し、歴代最長連騰記録に並びました。12連騰時点でそれまでの振り返りとこれからの見通しについてを書いた「12連騰“日経平均”、過去最高『15連騰』達成の確率」によると、14連騰は「1960年12月から翌年1月にかけて」のもの。週明けに日経平均が上昇した場合、なんと57年ぶりの連騰記録更新となります。

 1960年といえば高度成長期の真っ只中。第2次世界大戦により焼け野原となった日本が復活を遂げ、経済大国への道を歩み始めた時期です。政治的には日米安全保障条約への反対運動、いわゆる60年安保闘争のクライマックスがこの年の6月。激烈な反対のなか安保条約を成立に持ち込んだ岸信介内閣は、騒乱の責任を取り総辞職。後を継いだ池田勇人内閣は所得倍増計画を前面に打ち出し、政治の季節から経済の季節への変化があったのがこの年となります。1960年12月に行われた衆議院選挙で自民党は64%の議席を獲得。安保闘争が世論の大勢に影響を与えていなかったことが浮き彫りとなったのでした。「1960年12月から翌年1月にかけて」の14連騰は、そんな時代背景の中の出来事となります。

 「2017年10月の14連騰」は、どのような時代背景を持つのでしょうか? 「失われた20年からの生還」を指摘するのは「中村潤一の相場スクランブル 『燃え上がる株高 変身DNAを持つ銘柄群』」。1989年バブル後の相場の流れを概観、2008年と2009年につけた日経平均7000円近辺は“逆バブル”の頂点だったとし、現在の相場はその後の世界的金融緩和によるデフレからの脱出過程と位置付けています。あわせて現在注目の有望株を紹介。多くの急騰株の発掘に成功し、大人気となりました。

 投資テーマも、時代背景を持ってこそ真の価値を持つものとなりえます。「“ビットコイン狂想曲”再び、『再分裂』の甘き香りと最高値 <株探トップ特集>」は、今週最も読まれたテーマ物の記事。ビットコインをはじめとした仮想通貨の隆盛もまた、時代の変遷を表していることは確か。思えば1960年の世界は、金本位制の時代。1ドルは360円に固定されており、私たちが慣れ親しんだ通貨が変動相場制を採る時代の到来は1973年を待たねばなりません。国家の信用という裏付けを持たない仮想通貨が存在感を増していく現在の状況は、1971年に通貨が金という“足かせ”から解き放たれ、国家の信用のみを裏付けとしたものへ変貌して以来の歴史的変化を予感させます。

 大きな変化といえば、こちらもそうでしょう。「バレンタイン超え『ハロウィン市場』、衆院選後“関連株”に注目気配 <株探トップ特集>」は2016年にハロウィンの市場規模がバレンタインデーのそれを上回ったことを伝えています。つい数年前まで、そんなことを予想した方がいくらも居るとは思われず、世の中の変化の早さには驚かされるばかりです。

 そのほか衆院選後をにらんで有望株発掘を図った「国策『生産性革命』で騰がる株、ロボ・AI・IoTが導く未来 <株探トップ特集>」、「ビッグデータ新時代へ、『データ流通市場』は実現するか <株探トップ特集>」、「自動車パラダイムシフト相場が走り出す―『コネクテッドカー』で騰がる株 <株探トップ特集>」なども時代の変化を捉えた記事と言えるでしょう。「国策“人づくり革命”関連株躍進へ、注目『21銘柄』リストアップ <株探トップ特集>」は、人材重視の時代への変化が表れたものかもしれません。「祝・アベノミクス高値更新、大相場前夜『特選ワケあり10銘柄』 <株探トップ特集>」は2週連続のランキング上位入りです。

 スクリーニングものでは、「発表迫る、低PBRの18年3月期【上方修正】期待リスト <成長株特集>」の〔第1弾〕〔第2弾〕がそろって大人気に。前週のランキング上位記事「好業績続く“小型株”、中間期【上振れ】候補リスト〔新興&2部〕編 <成長株特集>」でもお伝えしたように、今年7月1日から10月5日に業績予想を上方修正した3月期決算企業は昨年の倍。上方修正期待銘柄の中から、実際に増額に進む企業の数も、例年以上となることが期待されます。出そろった6-8月期決算から最高益銘柄を選出した「利益成長【青天井】銘柄リスト〔6-8月期〕 19社選出 <成長株特集>」も人気を集めています。

 少額投資シリーズは「5万円以下で買える、低PER・高利回り『お宝候補』」をテーマに【東証1部】編【2部・新興】編を配信。高配当株紹介は東証1部銘柄を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (10月13日現在)」、東証全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 10月19日版」がよく読まれたほか、「10月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」が人気でした。

 連載陣の記事は今週も大人気で、「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 奈落の底こそ買いの急所、年末視野に狙う株」、「【杉村富生の短期相場観測】 ─ イベント・リスクは避けるのがセオリー!」、「富田隆弥の【CHART CLUB】 『テクニカル過熱置き去りに、変化日の高値加速』」がアクセスを伸ばしました。相場観特集は「10連騰日経平均、“熱狂”はどこまで」と題し、東洋証券・大塚竜太氏あかつき証券・藤井知明氏三木証券・高橋春樹氏に見通しを聞きました。

 日々数多くの発表が行われるなかで、好材料・好決算を一つ一つ見つけだすのは骨が折れるもの。それらを一気にチェックするための定番記事が「明日の好悪材料」と「本日の【サプライズ決算】」です。先週末から今週にかけて配信した記事リストは以下の通りです。

  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月13日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月16日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月17日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月18日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月19日発表分)

  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (10月13日)
  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (10月16日)
  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (10月17日)
  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (10月18日)
  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (10月19日)

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