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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「テクニカル過熱置き去りに、変化日の高値加速」

株式評論家 富田隆弥

◆12日に日経平均株価は2万0994円まで上げ、2年前の高値2万0952円をようやく突破、21年ぶり高値に踊り出た。これで長期チャートも好転、次に目指すは週足ベースのN波2万1333円、V波2万1397円の2万1300円台、そして1996年6月高値2万2750円(終値ベース2万2666円)となる。

◆世界的な好景気とカネ余り、そしてNYダウ平均をはじめとする欧米株の最高値更新を踏まえれば、日経平均の2万1300~2万2700円指向も十分可能だろう。ただし、日経平均は12日現在8連騰で、サイコロジカルラインは9勝3敗、日足RCI(9日線100%、13日線93%、25日線96%)、騰落レシオ(25日137%)などテクニカルが過熱を強めている。NYダウもRCIが日足、週足、月足とも高値圏に集まっており、目先調整を挟むことは想定しておきたい。

◆8月の機械受注(船舶、電力を除く民需の受注額)が前月比+3.4%の8824億円と持ち直し、9月中間決算の好調が期待されている。株価が上がるのは大いに賛成だが、関係者の多くがまた強気に偏ってきた。10月から積立NISAの受け付けが始まり投資信託のETF買いが加速していること、また22日の衆院選を意識して「政策相場」を演じていることも否めず、そうであれば22日の投開票を機に流れが変わる可能性もある。

◆週足チャートは6月高値から17週、4月安値から26週という変化日のタイミング。テクニカルの過熱を無視して上値追いが続くと反動安が気になり「山高ければ谷深し」となりかねず、ここからはチャート陰転の兆しに細心の注意を払っておく。

◆ここからは余談だが、自分のマンションには温泉大浴場があり、そこで顔見知りになると話で盛り上がることがある。先日、外国人の実業家の方と長話になった。しばらくお会いしないなと思っていたら、仕事で中国とヨーロッパに行っていたという。モナコではいつも「熱海に似ていて、熱海は温泉があるからモナコ以上になってもおかしくない」と思うそうだ。そう言われると熱海の住人として何だかうれしくなった。ただ、そのためには豪華客船の寄港とか初島のカジノ誘致などが必要だろう。でも、いまの日本の政治では無理かな…と付け加えられ、嬉しさもトーンダウン。そういえば解散でIR法案はどうなった? それと「中国もヨーロッパも思いのほか景気が良くなかった」という言葉が少し気になった。

(10月12日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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