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2017年10月10日19時30分

【特集】止まらない「日経平均」新値追い、好調市場の“象徴銘柄”リストアップ <株探トップ特集>

ホクシン <日足> 「株探」多機能チャートより

―強まる上昇気流、通期経常益“増額銘柄”でマーケットの風に乗る―

 3連休明けの10日の東京株式市場は、国内外の景気拡大期待を背景に、株価指数先物主導で買いが先行し、日経平均株価終値は前週末比132円80銭高の2万823円51銭と6日続伸した。こうした堅調地合いのなか、好業績銘柄の象徴ともいえる今期通期の経常利益予想を上方修正した銘柄に注目した。

●ホクシン、新設住宅着工好調や生産効率改善などが貢献

 MDF(中質繊維板)専業トップのホクシン <7897> は9月29日、18年3月期通期の経常利益を、従来予想の520億円から590億円(前期比25.5%減)へ上方修正した。新設住宅着工戸数が昨年に引き続き好調に推移し、売上高はほぼ期初予測どおりに推移する見込み。経常利益は、生産効率改善や円高およびLNG購入単価予測差異による売上総利益率の改善によって増額される。株価は、8月下旬以降ほぼ200~210円のボックス圏での推移となっており、今後上放れの期待が持てそうだ。

●トーヨーアサノ、コンクリート2次製品の好調で経常利益を大幅増額

 トーヨーアサノ <5271> [東証2]は6日に、18年2月期通期の連結業績予想を上方修正し、売上高を146億円から153億円(前期比5%増)へ、経常利益1億8000万円を5億8000万円(同29倍)へと大幅に上方修正した。売上高は、コンクリート2次製品および関連工事の受注増加を主因として当初予想を上回る見込み。損益面では、第2四半期までの実績と今後の業績動向を考慮した。株価は9月末から急上昇したものの、RERは依然として9倍台と割安水準にある。

●日本ゼオン、液晶フィルム工場の新ラインが本格稼働

 日本ゼオン <4205> は9月29日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を2900億円から3250億円(前期比13.0%増)へ、経常利益を300億円から380億円(同19.5%増)へそれぞれ増額した。同社では、業績上方修正の理由を、最近の業績および事業環境を反映し、売上高および利益が当初の予想を上回る見込みであるためとしている。同社は3日、富山県氷見市の光学フィルム工場で、液晶テレビ用位相差フィルムの新ラインの本格稼働を開始したと発表した。これにより、同フィルムの生産能力は、年産9500万平方メートルから、同1万1900万平方メートルに増強された。液晶用フィルムや、車載電池材料など高機能材料の出荷拡大が業績上方修正の一因となっているようだ。

●東京エレデバ、半導体や電子デバイスの販売好調が寄与

 東京エレクトロン デバイス <2760> は9月28日、18年3月期通期の連結業績予想について、売上高を1400億円から1540億円(前期比16.8%増)へ、経常利益を15億円から20億円(同45.2%増)へ上方修正した。半導体や電子デバイス事業で製品販売が好調に推移するなか、スマートフォン関連の商権が拡大していることが寄与する。また、今後も引き続き産業機器や自動車向け半導体製品の需要が高水準で推移する見込みであることも織り込んだとしている。

●ラサ商事、18年3月期業績・配当予想を上方修正

 ラサ商事 <3023> は9月15日、18年3月期の連結業績予想について、売上高を290億円から302億円(前期比0.9%増)へ、経常利益を17億円から19億5000円(同19.0%増)へ上方修正した。各事業ともに売り上げが計画を上回る見込みであることに加えて、資源・金属素材関連事業で鉱産物の市場に底打ち感が出たことや、産機・建機関連事業、環境設備関連事業で新規ポンプ類の販売およびメンテナンス需要が計画を上回る見込みであることが寄与する。また、業績予想の修正に伴い、従来、中間・期末各12円を予定していた今期の配当予想について、中間・期末各15円の年30円(従来予想24円)に引き上げるとあわせて発表している。

●ナイガイ、原価削減策などの徹底で経常利益を増額修正

 ナイガイ <8013> は9月8日、18年1月期の連結業績予想について、経常利益を4億円から4億6000万円(前期比22.0%増)へ上方修正した。上期に通信販売事業および量販店向けカジュアルアウター事業、ロンデックス(タイの子会社)事業が想定を下回ったことから、売上高は175億円から173億円(同2.4%増)へ下方修正したものの、レッグウエア事業の売り上げが概ね計画通りに推移したことに加えて、返品の減少や原価削減施策などの徹底で売上総利益が改善。また、物流費や販売費などが計画を下回ったことも寄与した。株価指標面では、PER13倍台、PBR0.5倍台と割安水準にある。

◆主な通期経常利益上方修正銘柄◆
                            予想
銘柄 <コード>        決算期  修正前  修正後 増益率  株価  PER
キリン堂HD <3194>      2月   2050   2110   15.0  1578  19.0
ホクシン <7897>        3月   520   590  ▼25.5   210  15.1
トーヨアサノ <5271> [東証2] 2月   180   580   29倍  2785   9.8
ゼオン <4205>         3月  30000  38000   19.5  1488  13.2
東エレデバ <2760>       3月   1500   2000   45.2  2092  17.6

ダイケン <5900> [JQ]    2月   460   500   2.5   840  16.4
ダイトーケミ <4366> [東証2] 3月   700   950  ▼12.9   782   8.4
NaITO <7624> [JQ]   2月   800   880   24.5   206  19.1
シスロケ <2480> [JQ]    3月   240   300   31.6  1209  20.3
ダイセキ <9793>        2月   8460   8850   22.4  2748  21.4

ラサ商事 <3023>        3月   1700   1950   19.0  1050   8.4
イーストン <9995>       3月   1350   1665   34.4   689  15.7
ナイガイ <8013>        1月   400   460   22.0   578  13.6
Jフロント <3086>       2月  44700  47000   10.3  1607  14.7

※株価は10日終値(単位:100万円、%、円、倍)

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