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2017年10月08日09時30分

【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 「安倍後」の風景、変わるか“2年勝負”のシナリオ

株式アドバイザー 北浜流一郎

「「安倍後」の風景、変わるか“2年勝負”のシナリオ」

●ポスト安倍を睨む小池氏

 最近、投資関係者やマスコミ関係の方々にお会いすると、決まって聞かれるのが、

 「今回の選挙で、株はどうなりますかね」

 これになる。解散総選挙と東京市場の親和性は極めて良好で、「選挙は買い」となるのが普通。実際、今回もこれまでそうなっているが、実は私が常々気にしているのはポスト安倍以降の日本経済であり、東京市場だ。

 小池氏が登場するまでは、ポスト安倍は石破氏、岸田氏、そして可能性は低いものの小泉ジュニアが候補として想定された。

 ポスト安倍が誰になるかは、非常に大きな問題なのだ。東京オリンピックが終わることを考えれば、日本経済は2019年夏頃から非常に厳しい状況に陥ってしまう恐れがあるからだが、石破氏や岸田氏が経済に強かった安倍首相の代わりを務められるかとなると、それはまずない、となってしまう。

 政治の世界ではそれでも構わないだろうが、日本経済、東京市場にとってはそれでは非常に困るのだ。

 そのため私は「勝負は2019年夏頃までの2年だ」、こう主張してきたのだが、そこへ小池氏の登場である。

 マスコミは彼女が国政に進出するだろうとか、それはないだろう、などと日々センセーショナルに報じ続けている。小池氏自身は強く否定しているにも関わらず、テレビのコメンテーターを務める評論家諸氏は、いまなお「希望の党」の党首ならば、国会議員になるべきだ、などと未練がましく主張している。

 こんな見方は、私にいわせると小池氏を甘く見すぎているとしか考えられない。彼女は安倍首相と戦うことなど考えていない。安倍首相と直接ぶつかっては、いまは勝ち目がないことが分かっているからだ。しかし、ポスト安倍との戦いになったらどうか。勝利する確率は非常に高くなる。

●黄金の3ヵ月相場は続く

 いまはそれに備えて土台作りに専念。こういうことになるが、投資の観点からそれを見ると、ポスト安倍に彼女が座る可能性が出てきただけでも(あくまでも可能性に過ぎないが)、安心感がある。

 彼女は元経済番組のキャスターであり、他のポスト安倍候補者たちの誰よりも経済に明るいし、関心もあるからだ。

 以上のような観点から、東京市場はポスト安倍への漠とした不安感がかなり薄らいだと見てよく、私が前々から主張している「黄金の3ヵ月相場」はまだまだ続くと見るのが自然だ。

 そこで注目したいのは、まずはこの上昇相場にやや取り残れた感のあるメガチップス <6875> だ。ゲーム機向けLSI需要が拡大を続けているのに騰勢が弱い。今後、次第に見直されることになろう。

 将来の電気自動車(EV)の普及拡大を想定し、モーター対応部品の開発に積極的な武蔵精密工業 <7220> 、そして同じ観点からEVモーターを製造している明電舎 <6508> に注目だ。

 すでに幾度も取り上げているが、引き続き注目なのがオリエンタルランド <4661> だ。日本でも年々盛り上がりを見せているハロウィンパーティのイベントはもっか大人気、それが今月末まで続くことを考えると、株はまだ上昇余力ありと見る。

 10月2日に5600円の高値をつけたため利益確定売りが出て、いまは浅い押しを入れた形になっている日本M&Aセンター <2127> も、ここから大きく下げることは考えられず、投資魅力ありだ。

 最後にジャスダック銘柄を。放電精密加工研究所 <6469> [JQ]だ。昨年成田工場で発生した事故により、収益の回復が遅れているため、株価は目先売り込まれているが、今後次第に見直される可能性は高い。ただ、回復には少々時間がかかりそうだ。この点を頭に入れた上で投資を。

2017年10月6日 記

株探ニュース

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