20代の平均貯金額はいくら?中央値37万円の今こそ始める貯め方とおすすめ銀行
給料は思うように増えないのに、食品も家賃も値上げばかり——「貯金なんて無理かも」と感じている20代は少なくありません。
でも、20代には他の世代にない「時間」という最大の武器があります。少額でも早く始めるほど、お金は雪だるま式に育ちます。
この記事では、2025年公表の最新の公的データで20代のリアルな平均貯金額・中央値に加えて、貯金額の分布・年収別の実態まで確認します。そのうえで「結局いくら貯めれば安心なのか」の目安と、お金の置き場所(銀行選び)を、初心者にもわかりやすく解説します。
監修者
ファイナンシャルプランナー
慶應義塾大学大学院修士課程修了後、証券会社の営業などを経て独立。2007年にスキラージャパン株式会社を設立。
ファイナンシャルプランナーとしても活動し、生活設計などのアドバイスを行う。
専門は、資産運用・年金・保険。CFP、DCアドバイザー、証券外務員の資格を保有。
「知識ゼロから2時間でツボがわかる! お金の増やし方見るだけノート」(宝島社)・「大図解 お金のしくみ見るだけノート」(宝島社)など著書も多数。
この記事でわかること
1. 20代の平均貯金額・中央値:みんな実際いくら?
まず押さえたいのが、「平均値」と「中央値」は別物だということです。
平均値は一部のお金持ちに引き上げられるため、多くの人の実感より高く出ます。
データを小さい順に並べて真ん中にくる「中央値」のほうが、ふつうの感覚に近い数字です。
これは調査元のJ-FLECも注記している点であり、ご自身の貯金額が「平均に届かない」と落ち込む必要はまったくありません。以下のデータも、まずはより実感に近い「中央値」を基準にご覧ください。
一人暮らし(単身世帯)の平均・中央値
20代・単身世帯の金融資産は、平均値255万円に対し、中央値はわずか37万円。
平均と中央値で200万円以上の差があり、実態は「数十万円台」が中心層です。さらに金融資産を持たない(貯金ゼロの)世帯が33.2%と、3人に1人にのぼります。
「全然貯められていない」と感じても、それはあなただけではありません。むしろ20代では“ふつう”の状態です。
出典:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年(単身世帯調査)」各種分類別データ・金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む/世帯主の年令20歳代)
夫婦・家族(二人以上世帯)の平均・中央値
20代・二人以上世帯では、平均値525万円/中央値125万円と、単身より水準が上がります。共働きや配偶者の収入が加わるためです。
ここでも平均と中央値には約400万円の差があり、平均だけを見て焦る必要はありません。貯金ゼロの世帯は21.6%で、単身(33.2%)より低い水準です。
出典:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」各種分類別データ・金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む/世帯主の年令20歳代)
【分布】20代の3人に1人は貯金ゼロ、100万円未満が約6割
平均と中央値だけでは、自分がどのあたりにいるのかがつかめません。金額帯ごとの割合(分布)を見ると、20代のリアルな立ち位置がはっきりします。
| 金融資産保有額 | 単身世帯 | 二人以上世帯 |
|---|---|---|
| 金融資産非保有(貯金ゼロ) | 33.2% | 21.6% |
| 100万円未満 | 24.6% | 16.4% |
| 100〜200万円未満 | 10.2% | 14.0% |
| 200〜300万円未満 | 7.1% | 7.0% |
| 300〜400万円未満 | 5.5% | 8.2% |
| 400〜500万円未満 | 3.1% | 3.5% |
| 500〜700万円未満 | 5.8% | 5.3% |
| 700〜1,000万円未満 | 2.6% | 3.5% |
| 1,000〜1,500万円未満 | 2.4% | 4.7% |
| 1,500〜2,000万円未満 | 1.1% | 1.2% |
| 2,000〜3,000万円未満 | 0.5% | 4.1% |
| 3,000万円以上 | 0.7% | 4.1% |
| 無回答 | 3.1% | 6.4% |
単身世帯では、貯金ゼロと100万円未満を合わせて57.8%。200万円未満まで広げると68.0%、300万円未満で75.1%に達します。
つまり20代単身の4人に3人は、貯金300万円に届いていないのが実態です。
よく話題になる「20代で貯金1,000万円」は、単身世帯では4.7%とかなりの少数派。一方、二人以上世帯では14.1%と差が出ますが、これは世帯の合算額であることに注意してください。
逆にいえば、100万円を貯めた時点で上位4割強、300万円で上位25%圏に入ります。目標として現実的な線が見えてくるはずです。
なお、同じ調査で30代・60代はどう変わるのかも押さえておくと、これから先の目標設定がしやすくなります(30代の平均貯金額はいくら?中央値・独身/夫婦別の実態と今から増やす貯め方/【2026年最新】60代の貯蓄額の平均・中央値はいくら?単身・夫婦の実態と分布を解説)。
出典:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年」各種分類別データ(単身世帯調査/二人以上世帯調査)・金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む/世帯主の年令20歳代)
※二人以上世帯の20歳代は回答数が少ないため、参考値としてご覧ください。
【年収別】年収300万円を超えると、貯金の中央値が一気に跳ね上がる
20代の貯金額を左右する最大の要因は、やはり収入です。同じ調査の設問間クロス集計から、20代単身世帯の年収別の金融資産保有額を見てみましょう。
| 年間手取り収入 | 貯金ゼロの割合 | 平均値 | 中央値 |
|---|---|---|---|
| 収入はない | 67.3% | 26万円 | 0万円 |
| 300万円未満 | 36.6% | 142万円 | 11万円 |
| 300〜500万円未満 | 26.9% | 246万円 | 100万円 |
| 500〜750万円未満 | 12.9% | 432万円 | 200万円 |
注目すべきは年収300万円の境目です。年収300万円未満では中央値がわずか11万円。ところが300〜500万円になると100万円と約9倍に跳ね上がり、500〜750万円では200万円に達します。
貯金ゼロの割合も36.6%→26.9%→12.9%と、はっきり下がっていきます。
これは「収入が増えたから貯まった」だけではありません。年収300万円前後を境に、生活費を差し引いた“貯蓄に回せる余力”が生まれることを示しています。
裏を返せば、年収300万円未満のうちは貯まらなくても当然で、自分を責める必要はありません。この段階でやるべきことは、無理な節約より「少額でも自動的に貯まる仕組み」を先に作っておくこと。収入が上がったときに、その仕組みがそのまま効いてきます(→貯金のコツはこちら)。
出典:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年(単身世帯調査)」設問間クロス集計・金融資産保有額(年令・年収別)/世帯主の年令20歳代
※年収750万円以上の区分は、20代単身世帯の回答が数人規模と極めて少なく、統計的な信頼性が確保できないため掲載を見送っています。
20代前半と後半で、貯金額はどれくらい違う?
「20代」とひとくくりにされがちですが、社会人1〜3年目の20代前半と、キャリアが固まってくる20代後半では事情がかなり異なります。
ただし注意点があります。J-FLECの調査は年齢区分が「20歳代」の一括で、前半・後半を分けたデータは公表されていません。ネット上で見かける「20代前半の平均貯金額は◯万円」といった数字の多くは、別の調査や推計値です。
確かなのは、前掲の年収別データから読み取れる次の構造です。20代前半は年収300万円未満に集まりやすく、この層の貯金の中央値は11万円。一方、20代後半になると年収300〜500万円帯へ移る人が増え、その層の中央値は100万円です。
つまり「20代後半のほうが貯まっている」のは事実ですが、その正体は年齢ではなく収入の伸び。20代前半のうちに貯金額そのものを競う必要はなく、収入が上がったときに貯蓄率を落とさない習慣をつくっておくほうが、結果的に差がつきます。
一人暮らし・実家暮らし/男女で違いはある?
同じ20代でも、住まいの形で貯めやすさは大きく変わります。実家暮らしなら家賃・光熱費・食費の負担が軽く、その分を貯蓄に回せるためです。
ただし、20代の実家暮らし/一人暮らしを直接比較できる公的データは、現時点では公表されていません。J-FLECの調査には住居形態別(持家・非持家)の区分がありますが、これは全年齢の数値で、「実家暮らしかどうか」とも一致しません。
男女別についても同様で、20代と性別を掛け合わせたクロス集計は公表されていません。「20代女性の平均貯金額は◯万円」といった数字を見かけたら、出典と調査対象を確認することをおすすめします。
実務的な結論はシンプルです。実家暮らしの人は「浮いている生活費」をそのまま先取り貯金に回せる、いちばん有利なタイミングにいます。手取りの2〜3割を自動振替にしても生活は回るはずです。一人暮らしの人は、まず生活防衛資金の確保を優先しましょう。
2. 20代の貯金はいくらあれば安心?目安の出し方
「平均や中央値はわかったけれど、結局いくら貯めればいいの?」——ここがいちばん知りたいところだと思います。
結論から言うと、20代が目指す金額は「生活費の3〜6か月分(生活防衛資金)」がひとつ目のゴール。そこに到達するまでの積立ペースは、手取りの1〜2割が現実的な水準です。順に根拠を見ていきましょう。
2-1. 実データで見る「手取りの何割を貯めているか」
「手取りの1〜2割」はよく言われる目安ですが、これは経験則ではなく実際のデータに近い数字です。
J-FLECの調査によると、20代単身世帯のうち年間手取り収入を金融資産に振り分けた世帯では、預貯金への振り分け割合は平均19%。二人以上世帯では平均17%でした。おおむね「手取りの2割弱」が、実際に貯めている人のリアルなラインです。
ただし、同時に押さえておきたい数字があります。20代単身の金融資産保有世帯のうち、年間手取りから金融資産への振り分けを「全くしなかった」世帯が56.6%と過半数を占めています。そもそも貯蓄に回せていない人のほうが多いのが実態です。
だからこそ、いきなり19%を目指す必要はありません。まずは手取りの10%から始めて、収入が上がったタイミングで比率を引き上げるのが無理のない進め方です。
出典:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年」各種分類別データ・年間手取り収入からの預貯金への振り分け割合(世帯主の年令20歳代/単身世帯・二人以上世帯)
※回答数が少ないため参考値としてご覧ください。
2-2. 【手取り別】毎月いくら貯める?目安早見表
実データの19%と、無理のない入口である10%の両方で、月あたりの目安を計算しました。
| 月の手取り | まずはここから (手取りの10%) | 実データ水準 (手取りの19%) | 生活防衛資金の目標 (3〜6か月分) |
|---|---|---|---|
| 18万円 | 月1.8万円 | 月3.4万円 | 54〜108万円 |
| 20万円 | 月2.0万円 | 月3.8万円 | 60〜120万円 |
| 22万円 | 月2.2万円 | 月4.2万円 | 66〜132万円 |
| 25万円 | 月2.5万円 | 月4.8万円 | 75〜150万円 |
| 30万円 | 月3.0万円 | 月5.7万円 | 90〜180万円 |
※手取り額に振り分け割合を乗じて編集部が試算した目安です。生活防衛資金は「月の手取り=月の生活費」と仮定した簡易計算のため、実際の生活費に置き換えてご確認ください。
たとえば手取り20万円の人が月2万円を積み立てれば、2年半で60万円。前述の分布データでいえば、この時点で20代単身の上位4割強に入る計算になります。
2-3. まず目指すのは「生活防衛資金」=生活費の3〜6か月分
貯金の最初のゴールは、投資でも住宅資金でもなく生活防衛資金です。病気・ケガ・転職・想定外の出費といった「収入が途切れる場面」を、借金せずに乗り切るためのお金を指します。
目安は生活費の3〜6か月分。会社員で傷病手当金や失業給付を受けられる人は3か月分、フリーランスや転職を考えている人は6か月分を目標にすると安心です。
この資金はいつでも引き出せる普通預金に置くのが原則。定期預金や投資に回してしまうと、いざというときに引き出せなかったり、値下がりのタイミングで取り崩すことになりかねません。
だからこそ、普通預金でも金利がつく銀行を選ぶ意味があります。同じ100万円を1年置くだけでも、金利0.001%のメガバンクと年1.00%のネット銀行では、受け取れる利息に約1万円の差が出ます(税引前・単純計算)。
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|---|---|---|---|
| 6か月 | 1年 | 5年 | |
| 年1.00%(100万円まで) | 1.00% | 1.60%(新規開設者限定) | 1.50% |
※普通預金残高100万円超は年0.65%(税引前)
※定期預金の2・3・5年ものは半年複利。
※最新の金利・適用条件は公式サイトにてご確認ください。
2-4. 「貯金しすぎ」になっていない?貯金と投資の割合
一方で、20代が陥りやすいもうひとつの落とし穴が「貯めすぎ」です。「貯金は意味がない」という声を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは半分正しく、半分は誤解です。
正しいのは、インフレ下では現金の価値が実質的に目減りするという点。物価が年3%上昇すると、金利ゼロの口座に置いた100万円は10年後に約77万円相当の価値まで下がる計算になります(詳しくは次章)。
誤解なのは、「だから貯金は不要」という結論です。生活防衛資金がないまま投資を始めると、相場が下がった局面で生活費のために取り崩すことになり、損失を確定させてしまいます。
順番はシンプルです。
- ステップ1:生活防衛資金(生活費の3〜6か月分)を、好金利の普通預金で確保する
- ステップ2:確保できたら、それ以降の余裕資金を少額からつみたて投資に回す(→新NISA(つみたて投資枠)の始め方を初心者向けに解説!口座開設や積立設定のやり方まで)
- ステップ3:使う予定が当面ない資金は、金利の高い定期預金も併用する
「貯金と投資の割合は何対何か」という問いに唯一の正解はありませんが、生活防衛資金が貯まるまでは貯金100%、貯まってからは余裕資金の範囲で投資へ——という順序で考えると迷いません。
老後資金を意識するなら、掛金が全額所得控除になるiDeCoも選択肢に入ります。ただし原則60歳まで引き出せないため、20代のうちは新NISAを優先し、余力が出てから検討するのが無理のない順番です(→iDeCo(イデコ)とは?メリット・デメリットから加入資格・条件を簡単に解説!)。
※投資には元本割れのリスクがあります。生活防衛資金や近々使う予定のあるお金は、投資に回さないでください(関連:新NISAとは?わかりやすく解説)。
3. データで見る「20代のいま」は不安じゃなくチャンス
中央値が数十万円でも、悲観する必要はありません。20代には、他の世代が喉から手が出るほど欲しい「時間」があるからです。
一方で、結婚・出産などの大きな出費はこれからやってきます。だからこそ「早く・コツコツ」始めることが、将来の安心に直結します。
3-1. 最大の武器は「時間」=複利の力
複利とは、増えたお金がさらにお金を生む仕組みです。期間が長いほど効果が大きくなるため、スタートが早い20代は圧倒的に有利です。
たとえば毎月2万円を積み立てた場合、ただ貯めるだけ(金利ゼロ)なら30年で元本どおり720万円。
これを年3%で運用できれば約1,166万円、年5%なら約1,665万円という試算になります。
毎月2万円を積み立てた場合の資産の伸び(30年・試算)
元本(積み立てた額) 年3%で運用 年5%で運用
※毎月2万円を一定利回りで積み立てた場合を編集部が試算したイメージです。投資信託などの運用は元本割れの可能性があり、利回りは保証されません。預金とは異なります。
もう一つ大事なのが「始める年齢」。同じ毎月2万円・年3%でも、25歳から60歳まで続けると約1,483万円、35歳からだと約892万円で、10年の差が約591万円にもなります(編集部試算)。
20代の「今」動くだけで、これだけ差がつくのです。
※上記はいずれも一定利回りを仮定した試算で、運用成果を保証するものではありません。投資は余裕資金で、リスクを理解したうえで行いましょう。
3-2. これから来る「大きな出費」を知っておく
20代〜30代は、人生で大きなお金が動くイベントが続きます。代表的なのが結婚と出産です。
結婚(挙式・披露宴・ウエディングパーティー)の総額は平均298.6万円(リクルートブライダル総研の結婚マーケット調査2025)。
ご祝儀や親の援助で自己負担は軽くなるものの、まとまった準備金は必要です。
出産も、正常分娩の費用は全国平均で約52万円(令和6年度・厚生労働省)。出産育児一時金(原則50万円)でおおむね賄えますが、地域や産院によっては自己負担が出ます。
このほか、引っ越し・家具家電などの新生活費用と、まとまった出費が20代の先には控えています。
「使うお金」と「貯めるお金」を分けて準備しておくことが、いざというときの安心につながります。
20代のうちに関わりやすいライフイベントの費用を、主要調査をもとにまとめました。
| ライフイベント | 費用の目安(平均) | 出典・備考 |
|---|---|---|
| 結婚式費用 (挙式・披露宴総額) |
約298.6万円 | ご祝儀・親族の援助で自己負担は軽減(ご祝儀総額 平均約187万円)。 出典:リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」 |
| 新婚旅行費用 (2人分・お土産代除く) |
約56.3万円 | ハネムーン費用の平均(事前予約43.9万円+現地12.4万円/2人分)。国内は約28万円、海外は約126.5万円。 出典:リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」 |
| 指輪代 (結婚指輪・2人分) |
約32.1万円 | 結婚指輪(2人分・セット価格)の平均。婚約指輪は別途必要な場合あり。 出典:リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」 |
| 出産費用 (正常分娩) |
約52万円 | 正常分娩の全国平均(室料差額等除く)。出産育児一時金(原則50万円)でおおむね賄える。 出典:厚生労働省(令和6年度・社会保障審議会医療保険部会資料) |
※上記はあくまで平均額・目安であり、地域・時期・選択するスタイルによって大きく異なります。結婚関連費用はご祝儀・親族からの援助で自己負担が軽減される場合があります。最新の数値は各公的機関・調査機関の公表値をご確認ください。
なお、住宅購入の頭金や子どもの教育資金は、20代のうちから細かく計算するより、まずは目の前の貯める習慣を優先して問題ありません(関連:住宅ローン変動金利ランキング)。
3-3. インフレで「ただ置くだけ」の現金は目減りする
物価が上がると、同じ金額で買えるモノは減ります。つまり、金利ゼロの口座に現金を置いたままだと、お金の実質的な価値はじわじわ目減りしていきます。
物価が同率で推移した場合の「100万円」の実質的な価値の推移(試算)
※元本100万円を金利ゼロで保有し続けた前提で、物価が毎年一定率で推移した場合の「実質的な価値」を編集部が試算したイメージです(実質価値=元本÷(1+物価上昇率)経過年数で算出)。仮に物価が年3%上昇すると、10年後には約77万円相当まで実質価値が目減りする計算になります。実際の物価・金利の動きを示すものではありません。
だからこそ、お金は「ただ置く」より、少しでも金利のつく預け先に置き、余裕分はつみたて投資で育てるのが現実的。
次の章では、誰でもすぐ実践できる「貯め方のコツ」から見ていきましょう。
4. 貯まる人がやっている「貯金のコツ」
「節約しても余ったら貯金」では、なかなか貯まりません。貯まる人は順番が逆で、先に貯めてから残りで生活しています。
4-1. 王道は「先取り貯金」
先取り貯金とは、給料が入ったら使う前に決まった額を貯蓄用口座へ移す方法です。
前述のとおり、実際に貯めている20代の預貯金への振り分け割合は平均19%。まずは手取りの1〜2割を目安に、自動で移す仕組みにしておくと、意志の力に頼らず続けられます。
多くのネット銀行には、毎月決まった日に他行口座から無料で資金を移せる「定額自動入金サービス」があります。一度設定すれば手間なく“勝手に貯まる”状態をつくれます。
4-2. 口座を「役割」で使い分ける
お金が貯まらない原因の多くは、生活費と貯金が同じ口座に混ざっていること。
役割ごとに口座を分けると、使っていい額が一目でわかり、貯蓄に手をつけにくくなります。
20代なら、まずは次の2〜3つに分けるのがおすすめです。
- ① 使う口座:生活費・引き落とし用(給与受取)
金利や手数料の無料回数で選ぶなら給与受取口座おすすめランキングも参考にしてください - ② 貯める口座:先取り貯金・生活防衛資金(原則さわらない)
- ③ 増やす口座:つみたて投資・将来資金(証券口座と連携)
口座選びは証券会社おすすめランキングから
「貯める口座」は、金利が高く・条件なしで使えるネット銀行が向いています。引き出しにくい場所に置くほど、貯金は続きます。
4-3. 固定費の支払い方を見直す
先取り貯金と並んで効くのが固定費の見直しです。家賃や通信費のように毎月必ず出ていくお金は、一度削ると効果がずっと続きます。
電気・ガス・水道などの公共料金は、口座振替からクレジットカード払いに切り替えるとポイントが付く場合があります。ただしカードによって還元率や対象が異なり、振替割引のある事業者では口座振替のほうが得なケースもあるため、条件を確認してから選びましょう(→公共料金支払いにおすすめなクレジットカード!お得なカード払いの方法も解説)。
カード自体をこれから選ぶなら年会費無料のものから比べるのが無難です(クレジットカードおすすめランキング【2026年8月最新】専門家が選ぶ人気の30枚を徹底比較)。固定費をまとめて年間の利用額が大きくなる場合は、クレジットカード年間利用額が100万円以上の方におすすめのクレカは?も参考になります。
5. お金の置き場所:メガバンク vs ネット銀行
「貯める口座」をどこにするかで、増え方も手数料も変わります。給与受取に便利なメガバンクと、金利・手数料で有利なネット銀行、それぞれの傾向を整理しましょう。
5-1. 金利と手数料の決定的な差
メガバンクは普通・定期ともに低めで横並びになりがち。
一方ネット銀行は、条件達成やキャンペーンで高めの金利を出すことが多く、ATM・振込の無料回数も手厚い傾向です。
| 項目 | メガバンク(一般的な傾向) | ネット銀行(一般的な傾向) |
|---|---|---|
| 普通預金の金利 | 低い水準にとどまりがち | 条件達成で高めになる傾向 |
| ATM手数料 | 時間外・他行利用で有料が多い | 条件達成で無料回数が多い傾向 |
| 振込手数料 | 無料回数が少ない傾向 | 無料回数が多い傾向 |
| 証券・ポイント連携 | グループ次第 | 連携で金利UP・ポイントが貯まる |
| 手続き | 来店が必要な場面も | スマホ・PCで完結しやすい |
※上記は一般的な傾向の比較であり、特定の銀行・商品を指すものではありません。最新の金利・手数料・適用条件は各公式サイトでご確認ください。
給与受取はメインのメガバンクに残しつつ、貯蓄はネット銀行に分ける「使い分け」もおすすめです。手数料の無料回数を活かせば、日々の出し入れのムダなコストも抑えられます(関連:振込・ATM手数料おすすめランキング)。
5-2. 「好金利の普通預金」+つみたて/NISAの入口に
20代の最初の一歩は、難しい商品ではなく条件なしで好金利の普通預金で十分です。
まず「減らさない・少し増える」置き場所を確保しましょう。
慣れてきたら、証券口座と連携できるネット銀行を選んでおくと、つみたてNISA(新NISA)への移行がスムーズ。
銀行に置く「守り」と、投資で育てる「攻め」を両立できます(関連:新NISAとは?わかりやすく解説)。
6. 【目的別】20代におすすめのネット銀行4選
ここからは、20代の使い方に合わせて編集部がおすすめする4行を紹介します。これは優劣の順位ではなく、目的別のおすすめ順です。
金利・キャンペーン・条件は変動するため、最終的な比較・申込は各公式サイトで最新情報を確認してください。
※調査日:2026年8月3日。金利・手数料・無料回数は条件により異なります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
面倒な条件なしで、普通預金が年0.65%〜1.00%。給与受取やアプリ設定などの『縛り』がなく、「預けておくだけ」でメガバンクより目減りを抑えやすいのが魅力です。資金が少なく、条件達成が難しい働きたての20代に特に向いています。
円定期預金は6か月1.00%〜5年1.50%(2・3・5年は半年複利)。使う予定が当面ないお金は、定期に回してさらに金利を上乗せできます。
他行宛振込手数料は月9回まで無料、ゆうちょ銀行ATM入出金手数料は何度でも無料。コツコツ貯める20代の“貯める口座”として使い勝手が良好です。
| 普通預金金利(税引前) | 0.65%~1.00% |
|---|---|
| 定期預金金利(税引前) | 6か月定期 1.00% |
| 1年定期 1.60%※ | |
| 5年定期 1.50% |
※ 新規口座開設者限定の定期預金
| 振込手数料 | 同行:無料 他行:150円 |
|---|---|
| 振込手数料 無料回数 | 9回/月 |
| ATM手数料 | 入金:無料 出金:110円~220円 |
| ATM無料回数 | ゆうちょ銀行なら何度でも無料 |
| 貯まるポイント | キャッシュバック |
あおぞら銀行BANKの魅力は、面倒な設定も、複雑な条件もいらないシンプルさです。
「ポイントの仕組みがよくわからない」「キャンペーンを追うのは面倒」そんな人でも大丈夫。口座を開いてお金を入れておくだけで、メガバンクに眠らせるよりも着実にお金を育てられます。
働きたてで「投資はまだ怖い」「とにかく減らさず、少しでも増やしたい」という20代にこそ、ぴったりの1行です。
口座開設はスマホから最短で完結し、もちろん口座維持手数料は0円。迷っているなら、まずは貯める口座を1つ持つことから始めてみませんか?下のボタンから、今日のうちにサクッと申し込めます。
「選べる特典」で給与・年金の受取特典を選ぶと、受け取りで毎月200ポイント(年間2,400ポイント相当/条件あり)のVポイントがもらえます。受取口座をまとめたい20代に向いています(関連:給与受取口座おすすめランキング)
※WEB通帳の明細に「給与振込」「年金」と冒頭に表示される場合が原則対象です。なお、お勤め先の振込方法、もしくは企業年金等の年金種類によっては、明細の冒頭に「振込」と表示される場合がありますが、その場合は原則対象外となります。 具体的な振込方法は振込先にご確認ください。
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| 普通預金金利(税引前) | 0.40% |
|---|---|
| 定期預金金利(税引前) | 1年定期 0.500% |
| 5年定期 1.000% | |
| 10年定期 1.250% |
| 振込手数料 | 同行:無料 他行:Oliveアカウントご契約口座を出金口座としたSMBCダイレクトでの他行あて振込手数料が月3回まで無料 |
|---|---|
| ATM手数料 | 入金:無料 出金:三井住友銀行本支店ATM 24時間手数料無料 (選べる特典で選択した場合、コンビニATMの手数料も月1回無料)※対象はイーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMです。 |
| 貯まるポイント | Vポイント |
| 相性のいい証券会社 | SBI証券 |
Oliveは預金金利こそ控えめですが、給与受取特典・Vポイント・家族での合算といった『貯まる仕組み』が充実!
結婚や同棲を機に夫婦・家族で家計をまとめたいなら、口座開設の手続きは最短70分※で終わりますので、この機会に口座開設してみてください!
※最短70分で開設できない場合があります。口座開設時間短縮についての詳細は必ず三井住友銀行の公式ページにてご確認ください。
SBI新生銀行は、28歳以下(U28)の登録だけで最上位ステージの優遇が受けられ、普通預金の優遇金利やATM・振込手数料の無料回数を、面倒な条件達成なしで利用できます。若いうちに口座を持つメリットが大きい1行です。
新規口座開設者限定の現金プレゼント特典や、特別金利円定期が用意されています。気になる方は定期預金おすすめ記事を参考にしてください!
SBI証券と連携すれば、預金の使い勝手はそのままに、将来のつみたて投資への足がかりがつくれます。「貯める」と「増やす」を1か所で進めたい人に向いています。関連記事:SBI証券を詳しくみる
| 普通預金金利(税引前) | 0.4%~最大0.55% |
|---|---|
| 定期預金金利(税引前) | 3ヵ月定期 最大1.400%(※¹) |
| 1年定期 1.550%(※¹) | |
| 5年定期 1.800% |
※¹ 新規口座開設者限定の定期預金(適用条件・期間は公式サイトでご確認ください)
| 振込手数料 | 同行:無料 他行:75円~214円 |
|---|---|
| 振込手数料 無料回数 | 1回~10回/月 |
| ATM手数料 | 入金:無料 出金:0円~110円 |
| ATM無料回数 | 5回~無料/月 |
| 相性のいい証券会社 | SBI証券 |
SBI新生銀行は、好金利・手数料の無料回数・投資連携のバランスがよく、20代の最初のメイン級として長く使える1行です。
とくに28歳以下なら優遇を受けやすいので、早めの口座開設が有利です。
口座開設は、銀行口座と証券口座を同時に申し込むと手続きがスムーズです。
楽天市場・楽天モバイル・楽天トラベルなど楽天のサービスをよく使うなら、預金・買い物・運用をまとめてポイントが効率よく貯まります。ポイ活と貯金を両立したい&楽天経済圏の20代に好相性です。
楽天証券と連携すると普通預金が優遇され、つみたて投資への資金移動もスムーズに。「貯める」と「増やす」を楽天でまとめられます。
| 普通預金金利(税引前) | 0.40%~0.74%※ |
|---|---|
| 定期預金金利(税引前) | 1年定期 0.500% |
| 5年定期 1.000% | |
| 10年定期 1.250% |
※ 2026年8月時点。最大金利の適用にはサービスごとに条件があります。普通預金金利は金融情勢等により予告なく変更される場合があります。
| 振込手数料 | 同行:無料 他行:145円 |
|---|---|
| 振込手数料 無料回数 | 0回~5回/月 |
| ATM手数料 | 入金:無料 出金:0円~275円 |
| ATM無料回数 | 0回~7回/月 |
| 貯まるポイント | 楽天ポイント |
| 相性のいい証券会社 | 楽天証券 |
楽天銀行は、楽天証券や楽天カードなど楽天のサービスをいくつも組み合わせることで本領を発揮します。楽天経済圏をよく使う20代なら、預金・買い物・投資をまとめて効率よくポイントを貯められます。
どの銀行も強みと「向いている人」が異なります。金利・キャンペーン・無料回数などの条件は変動するため、最終的な比較・申込は各公式サイトで最新情報を確認してから進めましょう。
6. まとめ:20代の貯金は「早さ」と「置き場所」で差がつく
20代の金融資産は、単身で中央値37万円・二人以上で125万円。貯金ゼロも珍しくありません。数字に落ち込む必要はなく、大切なのは「今日から少しずつ始める」ことです。
20代には「時間」という最大の武器があり、早く始めるほど複利が効きます。結婚・出産などの出費に備えつつ、先取り貯金で“貯める口座”を分け、条件なしで好金利のネット銀行に置く——これが無理なく続く王道です。
慣れてきたら、証券連携でつみたてNISAへ。まずは最新のランキングで、自分に合う1行を見つけてみてください。
関連記事:普通預金の金利が高い銀行ランキング/定期預金おすすめランキング
よくある質問(Q&A)
- Q
20代の貯金、中央値はいくらですか?
- A
単身で約37万円、二人以上世帯で約125万円です。
J-FLEC「家計の金融行動に関する世論調査2025年」によると、20代の金融資産(非保有世帯含む)の中央値は単身世帯で37万円、二人以上世帯で125万円でした。平均値より中央値のほうが実感に近い水準です。
- Q
毎月いくら貯金すればいいですか?
- A
まずは手取りの1〜2割を目安にしましょう。
金額より「続けられること」が大切です。手取り20万円なら2〜4万円程度から。きつければ1万円でも構いません。先取り貯金で自動化すると無理なく続けられます。
- Q
先取り貯金はどうやって始めればいいですか?
- A
「定額自動入金サービス」で自動化するのが簡単です。
給料日に合わせて、生活費の口座から貯蓄用口座へ決まった額を自動で移す設定にします。多くのネット銀行が無料で対応しており、一度設定すれば手間なく貯まっていきます。
- Q
普通預金と定期預金、どちらに預けるべきですか?
- A
用途で使い分けるのが正解です。
近いうちに使うお金や生活防衛資金はいつでも引き出せる普通預金に、当面使わないお金は金利が高めの定期預金に回すのがおすすめです。20代はまず好金利の普通預金から始めて問題ありません。
- Q
つみたてNISA(新NISA)はいつ始めるべきですか?
- A
生活防衛資金を確保できたら、早めに始めるほど有利です。
まず生活費の3〜6か月分を預金で確保し、それ以降の余裕資金を少額からつみたてに回すのが基本です。投資には元本割れのリスクがあるため、必ず余裕資金で行いましょう(詳しくは新NISAの解説記事)。
- Q
銀行口座はいくつ持つのが良いですか?
- A
「使う」「貯める」の2つ、必要なら「増やす」を足した2〜3つが目安です。
増やしすぎると管理が複雑になります。生活費用と貯蓄用を分け、つみたて投資をするなら証券連携用を1つ追加する程度がシンプルで続けやすい構成です。
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