NISAは大学生でも利用可能!学生ならではのメリットや注意点を徹底解説!
大学生のうちからNISAを活用して資産形成に取り組みたいと考えていませんか?
成人年齢が引き下がったことにより、NISA口座を開設する年の1月1日時点で満18歳以上の方であれば大学生でもNISA口座を開設できるようになりました。加えて、少額からでも投資可能なので、ハードルも非常に低くなっています。
本記事では、大学生がNISAを始めるメリットと注意点を解説させていただきます。
大学生の頃から将来を見据えて資産形成に取り組むのは素晴らしいことですし、ぜひ本記事を参考にNISA制度を活用してみてください。
・大学生がNISAを活用しても親の扶養から外れることはない
・大学生が投資を始めるなら少額から投資できるNISA(つみたて投資枠)がおすすめ!
NISAは大学生でも利用可能

NISAの対象者は日本国内に住んでいる18歳以上(利用する年の1月1日時点)の成人の方となっています。
つまり、上記の条件さえ満たしていれば、大学生でもNISAは利用可能です。
口座開設もご自身で手続きを進められますし、株式や投資信託も自由に購入できます。
また、仮にNISA口座で利益を確定したとしても非課税となるため、扶養から外れることはありませんし、保険料や税金の負担が増えることもないので安心です。

編集者
著者も大学生の頃にNISA口座を開設して、投資信託を購入していました!
大学生がNISAを始めるメリット

大学生の時期から将来を見据えて資産形成に取り組むことは素晴らしいですし、様々なメリットがあります。
ここでは大学生がNISAを始める代表的なメリットを2つ紹介させていただきます。
時間を味方につけて長期で資産運用に取り組める
大学生という若い時期からNISAを活用すると時間を味方につけることができ、有利に資産を運用できます。
例えば、毎月1万円を積立投資して年利4%で運用できた場合、投資開始年齢によって60歳到達時に構築できる資産額は大きく異なります。
投資開始年齢 | 運用年数 | 投資金額 | 運用資産額 | 利益 |
---|---|---|---|---|
20歳 | 40年 | 480万円 | 1182万円 | 702万円 |
30歳 | 30年 | 360万円 | 694万円 | 334万円 |
40歳 | 20年 | 240万円 | 367万円 | 127万円 |
50歳 | 10年 | 120万円 | 147万円 | 27万円 |

編集者
若い時期に投資を始めるほど老後により多くの資産を残せることが分かりますね!
2024年にスタートした新NISAでは非課税保有期間も無期限化されていますし、非課税で利益をまるっと受け取れるのも非常に大きなメリットです。
経済に興味・関心が持てるようになる
大学生のうちにNISAを活用することによって、より経済に興味・関心が持てるようになるのもメリットです。
実際に自分のお金を運用することになるので、日経平均株価やNYダウといった株価指標、為替・金利の動向、経済関連のニュースが日々の生活で目に入りやすくなります。

編集者
実践的に知識や経験を身につけられるのは大きいですね!
また、就職活動においても経済知識が身についていることはプラスに働きますし、社会人になってからも貯蓄を続けられます。

編集者
早いうちから投資を通じてマネーリテラシーを高められれば、今後の人生への恩恵も大きくなります!
大学生がNISAを始めるのはもったいない?デメリットは?
一方で、大学生がNISAを始めるデメリットについて気になっている方もいると思います。
唯一、挙げられるデメリットが元本割れのリスクがあることです。
NISAといっても投資なので、投資するタイミングや時期によっては元本割れする可能性があることは理解しておきましょう。

編集者
どの程度のリスクを許容できるかを考えたり、余裕資金の範囲内で運用することが大切です!
また、将来のことを見据えて大学生のうちから資産を運用することは大事ですが、学生のうちにしかできないことに時間やお金を費やすことも同じくらい重要です。

編集者
お金を”使う”と”貯める”のバランスを意識してください!
NISAのつみたて投資枠を利用して少額から投資を始めよう!
NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類があります。
制度名称 | 成長投資枠 | つみたて投資枠 |
---|---|---|
年間投資可能枠 | 240万円 | 120万円 |
非課税保有期間 | 無期限 | |
非課税保有限度額 | 1,800万円 (うち成長投資枠は1,200万円) |
|
購入方法 | いつでも可 | 定期かつ継続的な買付 |
口座開設期間 | 2024年~ | |
投資対象商品 | 上場株式・投資信託等 | 長期の積立・分散投資 に適した一定の投資信託 |
対象年齢 | 18歳以上 |
大学生がNISAを始めるならつみたて投資枠がおすすめです。
理由は以下の3つ。
- ①少額から投資できる
- ②幅広く分散投資できる
- ③長期にわたって積立投資を継続できる
つみたて投資枠は毎月決まった金額で投資信託を定期的に買付していく投資スタイルです。
証券会社によって設定できる投資金額は異なりますが、主要なネット証券であれば最低100円から投資できます。

編集者
投資金額はいつでも変更できますし、大学生のうちは少額から投資をはじめてみるのもおすすめです!
また、投資信託は商品の特性上、幅広い銘柄に分散投資できるので、株式に投資をするよりもリスクを抑えられます。
加えて、長期にわたって積立投資を継続できるので、将来的にも大きなリターンが期待できます。

編集者
最初に積立設定を行えば、毎月自動的に投資信託の積立を行なってくれるので、学業に専念したり、自分のやりたいことにも注力できますね!
大学生におすすめのネット証券
NISA口座は銀行や郵便局、証券会社など様々な金融機関で開設することができますが、おすすめはネット証券です。»NISAは銀行と証券会社どっちがおすすめ?
ネット証券は取扱商品も豊富で手数料も安いですし、ポイントサービスも充実しています。
ここでは大学生がNISAを始めるにあたっておすすめのネット証券を2社紹介させていただきます。
SBI証券

SBI証券の詳細 | ||
---|---|---|
成長投資枠 | 国内株式 | 〇 |
IPO | 〇 | |
外国株式 | 〇(9カ国) | |
投資信託 | 〇(1,406本) | |
つみたて投資枠 | 取扱銘柄数 | 271本 |
積立方式 | 毎日/毎週/毎月 | |
最低積立金額 | 100円~ | |
ポイント | Vポイント、Pontaポイント、dポイント | |
クレカ積立 | 三井住友カード(0.5%~3.0%) | |
投信信託の保有によるPt付与 | 〇 |
・クレカ積立でVポイントが貯まる!
・投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる!
SBI証券は総合力No.1でおすすめのネット証券です。
SBI証券でNISA口座を開設すると、国内株式や投資信託、米国株式、海外ETFが手数料無料で取引できます。
つみたて投資枠に関しても取扱銘柄数がネット証券最多クラスで、三井住友カードでクレカ積立を設定するとVポイントが貯まります。≫SBI証券のクレカ積立
さらにSBI証券は投信マイレージサービスも提供しており、投資信託の月間平均保有金額に応じてポイントが貯まります。

編集者
VポイントやPontaポイント、dポイントなど対応しているポイントサービスの幅も広いので、これらのポイントサービスを利用している方はSBI証券で口座開設しておきましょう。
楽天証券

楽天証券の詳細 | ||
---|---|---|
成長投資枠 | 国内株式 | 〇 |
IPO | × | |
外国株式 | 〇(6カ国) | |
投資信託 | 〇(1,358本) | |
つみたてNISA | 取扱銘柄数 | 267本 |
積立方式 | 毎日/毎月 | |
最低積立金額 | 100円~ | |
ポイント | 楽天ポイント | |
クレカ積立 | 楽天カード(0.5%~2.0%) | |
投信信託の保有によるPt付与 | △ |
・楽天ポイントが貯まる&使える!
・おすすめのマネー本も無料で閲覧できる!
楽天証券は総合的にサービスが充実した人気のネット証券です。
楽天証券もSBI証券と同様にNISA口座では国内株式や投資信託、米国株式、海外ETFが手数料無料で取引できます。
つみたて投資枠の取扱銘柄数も充実していますし、楽天カードでクレカ積立を設定すれば楽天ポイントが貯まります。≫楽天証券のクレカ積立
つみたて投資枠以外の商品も充実していますし、楽天ポイントが貯まる&使えるので、楽天のサービスを利用している方におすすめです。

編集者
楽天証券はおすすめのマネー本を無料で閲覧できますが、NISA口座を開設すると閲覧できる冊数が増加します!
大学生のNISAに関するよくある質問
-
Q
NISAを利用しても親の扶養から外れませんか?
-
A
学生の方がNISAを利用しても親の扶養から外れることはないのでご安心ください。
NISA口座で保有している金融商品から得られる利益は非課税となるため、税金は発生せず、確定申告をする必要もありません。
-
Q
未成年(18歳未満)でもNISAを利用できますか?
-
A
未成年(18歳未満)の方はNISA口座を開設することができません。
NISAを利用する年の1月1日時点で18歳以上の成人の方が利用できる制度となっております。
-
Q
あまりお金はないのですが、学生のうちに少額でも投資をする意味はあるのでしょうか?
-
A
大前提として、投資は余裕資金で行うものなので、生活費がギリギリという場合であれば、投資をすることをおすすめしません。
ただ、月100円でも月1,000円でも少額から投資は可能なので、投資経験を積むという意味でやってみるのはおすすめです。
少額でも自分のお金を実際に運用することでより経済の仕組みに興味が持てますし、お金の運用について学べます。
社会人になってからもお金の運用は大事なので、若いうちから投資を体験しておきましょう。
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