新NISA(つみたて投資枠)は銀行と証券会社どっちがおすすめ?銀行のデメリットは?

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つみたて投資枠を取り扱っている金融機関は600以上あり、信用金庫や地方銀行、メガバンク、ネット銀行、ネット証券など様々なところで取引できます。

これらは「銀行」と「証券会社」の2つに大別でき、「つみたて投資枠を始めるなら銀行と証券会社のどっちがいいんだろう?」と疑問を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、NISA(つみたて投資枠)を始めるにあたって銀行と証券会社どちらがおすすめかについて紹介させていただきます。

結論、つみたて投資枠を始めるなら取扱銘柄数が多くて、サービスも充実しているネット証券がおすすめです。

銀行と証券会社におけるつみたて投資枠の違いも詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

つみたて投資枠は銀行と証券会社どちらでも口座開設できる

つみたて投資枠は2024年からスタートした少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

毎年120万円の非課税投資枠を無期限で利用でき、投資から得られる利益に対して課税されないので、長期で資産形成に取り組みたい人は絶対に活用すべき制度だと言えます。(*通常は約20%の税金が差し引かれます。)

つみたて投資枠の制度概要

冒頭でもお伝えしたように、つみたて投資枠は銀行と証券会社どちらでも口座開設できます

ただし、1つだけ注意点があって、NISA口座は1人1口座しか開設することができないため、どこで口座開設するかは重要です。

記事の後半でおすすめのネット証券も紹介させていただいておりますが、まずはつみたて投資枠における銀行と証券会社の違いを理解しましょう。

【違いを比較】つみたて投資枠を始めるなら銀行と証券会社どっち?

つみたて投資枠を利用できる金融機関は「銀行」と「証券会社」に大別できますが、より細かく分類すると対面型と非対面型(ネット専業)に分けられます。

そのため、以下の4つの種類があると考えてください。

  • ・銀行
  • ・証券会社
  • ・ネット銀行
  • ・ネット証券

そして、これらの金融機関の違いを分かりやすくまとめた表が以下になります。

ネット証券 ネット銀行 証券会社 銀行
つみたて投資枠
取扱本数

(豊富)

(多い)

(少ない)

(少ない)
最低
積立金額

(100円~)

(1,000円~)

(1,000円~)
積立頻度
(毎月/毎日)

(毎月)

(毎月)

(毎月)
ポイント
サービス
株の取引
(手数料安い)
×
(手数料高い)
×

※あくまで一般的な傾向

あくまで一般的な傾向をまとめたものですが、ネット証券が圧倒的にサービスが充実しています。

特につみたて投資枠に関しては「取扱本数」と「ポイントサービス」が満足度に影響を及ぼすので、ネット証券>ネット銀行>証券会社>銀行の順でおすすめです。

では、以降で各項目について銀行と証券会社の違いを紹介していきます。

つみたて投資枠の取扱本数

つみたて投資枠の口座選びにおいて取扱銘柄数は非常に重要な項目です。

取扱銘柄数が多いほど選択の自由度がより高く、取引に困る可能性が少なくなります

下記の表に主要な金融機関におけるつみたて投資枠の取扱銘柄数を比較してまとめました。

分類 金融機関名 つみたて投資枠
取扱銘柄数
銀行 三菱UFJ銀行 24本
三井住友銀行 4本
証券会社 野村証券 19本
大和証券 31本
ネット銀行 ソニー銀行 47本
PayPay銀行 94本
ネット証券 SBI証券 224本
楽天証券 222本

※調査日:2024年4月18日

実際の数値で比較するとネット証券の取扱銘柄数が非常に豊富であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

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投資初心者は低コストのインデックスファンドがおすすめなので、それらのラインナップが充実しているネット証券を選んでおきましょう。

最低積立金額

つみたて投資枠は少額から投資できる制度ですが、金融機関によって最低積立金額は異なります。

分類 金融機関名 最低積立金額
銀行 三菱UFJ銀行 1,000円~
三井住友銀行 10,000円~
証券会社 野村証券 1,000円~
大和証券 100円~
ネット銀行 ソニー銀行 1,000円~
PayPay銀行 500円~
ネット証券 SBI証券 100円~
楽天証券 100円~

銀行や証券会社、ネット銀行は最低投資金額が1,000円~となっているところが多いですが、ネット証券なら100円から積立投資ができます

少額からつみたて投資枠を始めたいと考えている方はネット証券がおすすめです。

積立頻度

つみたて投資枠は基本的に毎月1回決まった額を積み立てていく運用スタイルですが、「毎日」や「毎週」などより細かく積立頻度を設定できる金融機関もあります。

分類 金融機関名 積立頻度
銀行 三菱UFJ銀行 毎月
三井住友銀行 毎月
証券会社 野村証券 毎月
大和証券 毎日/毎週/毎月/隔月/3,4,6カ月ごと
ネット銀行 ソニー銀行 毎月
PayPay銀行 毎月
ネット証券 SBI証券 毎日/毎週/毎月
楽天証券 毎日/毎月

積立頻度に関してもネット証券の方がより柔軟に設定できます

より投資のタイミングを分散させたい方はネット証券で積立頻度を毎日に設定すると良いでしょう。

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ネット証券でクレカ積立を活用する場合は積立頻度が毎月になりますので、その点だけご注意ください。

ポイントサービス

つみたて投資枠をお得に活用したいのであれば、ポイントサービスが充実したネット証券を利用すべきです。

特に活用したいのはクレジットカードで投資信託の積立金額を決済できる「クレカ積立」の機能。

ネット証券によってポイントの還元率は異なりますが、積立金額の0.5%~1.1%のポイントが貯まるので非常にお得です。(通常カードの場合)

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クレカ積立のポイント還元率1.0%でつみたて投資枠を毎月50,000円やると、1年間で6,000ポイントも貯まります!

また、ネット証券によっては保有している投資信託の月間平均保有残高に応じてポイントを付与しているところもあります。

記事の後半でつみたて投資枠におすすめのネット証券も紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

株の取引

つみたて投資枠とは関係ありませんが、株の取引の可否は銀行と証券会社で大きく異なります。

特に2024年からスタートした新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠が併用できるようになるため、株やETFの取引ができる証券会社で口座を開設しておきたいです。

対面の証券会社でも株やETFなど様々な金融商品を取引できますが、ネット証券の方が手数料が安いのでおすすめです。

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今は株の取引をするつもりがなくても将来的に株をやりたくなる可能性もあるので、選択肢の広いネット証券で口座開設しておきましょう!

【注意】対面型の銀行や証券会社でつみたて投資枠を始めるデメリット

対面型の銀行や証券会社でつみたて投資枠を始める最大のメリットは人に相談できることです。

投資の知識が全くない人からすると何でも対面で相談できるのは魅力的に感じるかもしれませんが、銀行や証券会社には以下の2つのデメリットがあることも認識しておいてください。

手数料が高くなりがち

対面の銀行や証券会社は一等地に店舗を構えていたり、人件費が莫大にかかるため手数料が高くなりがちです。

つみたて投資枠は購入時に手数料がかかりませんが、保有時にかかるコスト「信託報酬」は気にしておきましょう。

同じ商品を取り扱っていれば、銀行や証券会社、ネット証券どこで購入してもコストは同じですが、先に紹介したように対面型の銀行や証券会社は取扱本数が少ないです。

取扱本数が少なく、信託報酬が割高な商品しかラインナップされていない場合はコスト面で損をしてしまう可能性があるのでご注意ください。

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コストも運用成績に大きな影響をもたらす1つの要素です。

金融商品の営業をされる可能性がある

銀行や証券会社も営利企業ですので、利益を上げるために金融商品の営業をしてくる可能性があります

あくまで可能性の話ではありますが、金融商品の勧誘を受けたくないのであればネット証券を活用しておくと安心です。

投資初心者でもネット証券でつみたて投資枠をおすすめする理由

これからつみたて投資枠を始めるのであれば、取扱銘柄数が多くてサービスが充実しているネット証券をおすすめします。

ただ、「ネット証券は全部自分で手続きしないといけないし、銘柄選びまで一人でできる自信がない……」と不安に感じられている方もいらっしゃるかもしれません。

それでも投資初心者の方にネット証券を推奨する理由は3つあります。

つみたて投資枠はそこまで難しくない

つみたて投資枠は株式投資と違って売買の判断を頻繁にする必要がないので難しくありません

最初に積立する銘柄と積立金額さえ設定してしまえば、毎月自動で買付を行ってくれます。

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極端な話、最初の積立設定が完了すれば何もする必要はありません。長期目線で保有し続けましょう!

そして、この銘柄選びと積立設定自体も難しくありません。

当メディアでも「新NISA(つみたて投資枠)の始め方を初心者向けに解説!口座開設や積立設定のやり方まで」の記事で具体的につみたて投資枠の始め方を紹介しております。

ネット証券もサポートは手厚い

ネット証券は全部自分で操作しないといけないとイメージしている人もいるかもしれませんが、実は結構サポートが手厚いです。

画面の操作方法はもちろんのこと、ネット証券によっては投資の相談にも乗ってくれます。

前述したとおり、つみたて投資枠の設定は難しくありませんが、いざという時はサポートしてもらえるので安心です。

サポート体制の充実度でネット証券を選ぶのであれば、じっくり相談できる電話サポートを用意し、外部からも高い評価を得ている松井証券がおすすめです。

つみたて投資枠に関する優良な情報は出回っている

最後にお伝えさせていただきたいのが、つみたて投資枠に関する優良な情報はたくさん出回っているということです。

インターネットで検索すれば、つみたて投資枠の始め方やおすすめの銘柄なども調べられますし、リアルタイムの相場の動きや今後の動向についてもX(Twitter)やYoutubeで発信されています。

長期にわたってつみたて投資枠を継続する場合、そこまで相場の動きを気にする必要はありませんが、情報が知りたければいつでも手に入れられます。

なので、ぜひ安心してネット証券でつみたて投資枠を始めてください。

つみたて投資枠をはじめるのにおすすめのネット証券

つみたて投資枠を始めるのであれば、銀行や証券会社ではなくネット証券がおすすめであることをお伝えさせていただきました。

とはいえ、ネット証券にも様々な会社があり、「どこを選んだらいいか分からない……」と思われる方もいるでしょう。

そこで、数あるネット証券の中からつみたて投資枠の取扱銘柄数が多く、ポイントサービスが充実しているネット証券を厳選して紹介させていただきます。

証券会社 取扱数 積立金額 積立頻度 クレカ積立 ポイント
付与率
SBI証券SBI証券 224銘柄 100円~ 毎日/毎週/毎月 三井住友カード Vポイント
0.5%~5.0%
楽天証券楽天証券 222銘柄 100円~ 毎日/毎月 楽天カード 楽天ポイント
0.5%~1.0%
auカブコム証券auカブコム証券 219銘柄 100円~ 毎月 au PAYカード Pontaポイント
1.0%
マネックス証券マネックス証券 220銘柄 100円~ 毎日/毎月 マネックスカード マネックスポイント
1.1%
松井証券松井証券 224銘柄 100円~ 毎日/毎月

※調査日:2024年4月18日

SBI証券

SBI証券は総合力No.1でおすすめのネット証券です。≫ネット証券おすすめランキング

つみたて投資枠の取扱銘柄数もネット証券No.1で、三井住友カードでクレカ積立を設定するとVポイントが貯まります。»SBI証券のクレカ積立

さらにSBI証券は投信マイレージサービスも提供しており、投資信託の月間平均保有金額に応じてポイントが貯まります

TポイントやPontaポイント、dポイント、Vポイントなど対応しているポイントサービスの幅も広いので、これらのポイントサービスを利用している方はSBI証券で口座開設しておきましょう。

\総合力&取引シェアNo.1!/
SBI証券がおすすめな人
・Tポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイントのいずれかを利用している
・投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえる方が嬉しい
・総合力が充実したネット証券を利用したい

楽天証券

楽天証券は総合的にサービスが充実している人気のネット証券です。

つみたて投資枠の取扱銘柄数は222本と多く、楽天カードでクレカ積立を設定すれば楽天ポイントが貯まります»楽天証券のクレカ積立

2023年12月期上半期決算説明会資料によると、つみたてNISA(つみたて投資枠の前制度)口座の楽天証券のシェア率は55.0%と多くの方が楽天証券でつみたて投資枠を利用しています。

つみたて投資枠以外の商品も充実していますし、楽天ポイントが貯まる&使えるので、楽天のサービスを利用している方は楽天証券で口座開設しましょう。

\楽天ポイントで株が買える&貯まる!/
楽天証券がおすすめな人
・楽天のサービスを普段から利用している
・多くの人が利用している証券口座でつみたて投資枠をはじめたい
・総合力が充実したネット証券を利用したい

つみたて投資枠の銀行と証券会社に関するよくある質問

Q

銀行と証券会社はどちらが安全?

A

財産保護の観点では銀行よりも証券会社の方が安全です。

というのも証券会社に預けている資産(お金、株式、債券、投資信託など)は金融商品取引法によって分別管理が義務付けられています。つまり、いざ証券会社が破綻したとしても預けたお金や株式は全額が保護され、返還してもらえます。

一方、銀行に預けたお金は預金保護制度により預金者1人当たり金融機関ごとに元本1,000万円とその利息分までしか保護してもらえません。*銀行も投資信託は分別管理されているのでその点はご安心ください。

Q

成長投資枠は銀行と証券会社どっちがおすすめ?

A

成長投資枠を取引する場合も証券会社がおすすめです。

銀行でもNISA口座を開設することはできますが、投資信託しか取引ができず、株やETFなどは取引できません。

成長投資枠を取引するなら商品が豊富で手数料も安いネット証券で口座開設しましょう。

Q

ネット銀行でつみたて投資枠を始めるメリットは?

A

ネット銀行は対面の銀行や証券会社よりも多くの銘柄を取り扱っている点がメリットです。

ただし、ネット証券と比べると取扱銘柄数は少なく、ポイントサービスもネット証券の方が充実しています。

インターネットを活用できるのであれば、ネット証券でつみたて投資枠を始めましょう。

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