【特集】【今週読まれた記事】個人投資家が主役の時間、帰ってきた中小型株相場
ディップ <日足> 「株探」多機能チャートより
「全般底上げ局面における主力大型株を主役とする宴が終わり、再び中小型株のステージが幕を開けようとしている」。今週のアクセスランキング1位に輝いた「冬のイナズマ! 中小型株シフトで狙う特選『電撃上昇候補』10銘柄 <株探トップ特集>」が描く全体相場見通しです。記事はこの見方をもとに期待の材料株を紹介、高水準のアクセスを集めました。
再び中小型株優位の相場が戻ってきたのならば、それは取りも直さず、個人投資家が主役の時間が再びやってきたということでもあります。この見方は正しいのでしょうか? 規模別指数では、15日から24日までの東証大型株指数の上げ幅は+1.71%。これに対し、東証中型株指数は+2.38%、東証小型株指数は+3.39%となり、小型株優位が鮮明となっています。今週発表された投資部門別売買動向では、個人投資家が10週ぶりの買い越しに転じたことが明らかになっています。9月8日を出発点とした、11月9日までの歴史的ブル相場の主役は外国人投資家でした。外国人投資家は9月第4週から10月第4週までの5週間で、日本株を2兆4342億円買い越し。同じ期間に個人投資家は2兆0460億円の売り越しでした。9月2週から11月2週に計測範囲を広げると個人投資家の売り越し額はさらに膨らみ、3兆0534億円もの売り越し(同期間の海外投資家は2兆0759億円の買い越し)でした。2ヵ月余り続いたこの構図が変化したことも、相場動向の変化を表しているとみていいでしょう。
ランキングも投資テーマや材料株を紹介した記事が目立ち、材料株が猛威を振るった8月までと似た傾向に戻っています。僅差の2位となったのは「“100倍高”の夢乗せる人材関連株、黄金トレンド入り前夜の銘柄は <株探トップ特集>」。過去数年、驚異の上昇が相次いだ人材関連銘柄から、次なる大化け株を探ったもの。5年半で104倍となったディップ <2379> に続き、驚異の「テンバガーになった後、そこからまたテンバガー」となる可能性を秘めた銘柄を探り大きなアクセスを集めました。
新たな相場テーマも急浮上しています。電気自動車時代の到来には、バッテリーがカギとなることは言うまでもありません。そのバッテリーでいま最も注目を浴びるテーマが全固体電池関連。「中村潤一の相場スクランブル 『買いの好機到来!“全固体電池”関連株浮上へ』」は前週のランキング1位に続き、今週も上位入り。全固体電池はTDK <6762> の量産開始について伝えた「『全個体電池』関連への注目度高まる、TDKが来春にも量産開始と報じられる<注目テーマ>」も高水準のアクセスを集め、注目の高さが浮き彫りとなっています。
量子コンピューター関連株の人気も再燃しています。きっかけは「『量子コンピューター』関連株が人気化、国立情報学研究所が無償公開<注目テーマ>」で伝えた27日に始まる量子コンピューター試作機の無償利用のニュース。関連銘柄に急騰が相次いだことから、9月27日に配信した「燃え上がる『量子コンピューター』関連買い、次なる変貌候補は <うわさの株チャンネル>」がほぼ2ヵ月ぶりにアクセスランキング入りする異例の人気となっています。
投資テーマものではそのほか、「“高額消費”関連が来る―25年ぶり株高で“ゆるみ始めた財布の紐” <株探トップ特集>」、「今だからフリマアプリ関連株、メルカリ上場延期も“注目銘柄”続出中 <株探トップ特集>」がよく読まれました。
スクリーニングものでは、決算発表が一段落したことで、発表されたすべての決算を改めて振り返った記事が人気を集めました。「好調持続の7-9月期【利益成長株】ベスト30 〔小型株〕編 <成長株特集>」が〔大中型株〕編に続いてアクセスを伸ばしたほか、売上成長率に注目した「好調持続の小型株、7-9月期【売上成長株】ベスト30 <成長株特集>」もよく読まれました。人気の青天井シリーズでは、「利益成長【青天井】銘柄リスト 〔第2弾〕 35社選出 <成長株特集>」が2週連続のランキング入りを果たしています。
少額投資シリーズは「10万円以下で買える、大幅増益・低PER『お宝候補』」を特集。【東証1部】編 21社、【2部・新興】編 21社とも大人気でした。「まだ間に合う、11月配当【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」で紹介した銘柄の権利付き最終日は27日。希少な11月配当株の権利取りはラスト1日です。
相場観特集のテーマは「個別物色は旺盛、年末相場の見通しは」。雨宮京子氏のインタビューがアクセスを伸ばしたほか、東洋証券・檜和田浩昭氏は「中小型株の活況」と個人投資家への「チャンス到来」を予想しよく読まれました。連載陣では「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 乱気流に勝つ一手! 狙うはスロー上昇銘柄」、「【植木靖男の相場展望】 ─ 日柄調整後、師走“急反転”なるか?」、「富田隆弥の【CHART CLUB】 『調整一巡感でも、下値ポイント忘れずに』」がいつもながらの人気を集めました。
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