【特集】「全個体電池」関連への注目度高まる、TDKが来春にも量産開始と報じられる<注目テーマ>
TDK <日足> 「株探」多機能チャートより
1 量子コンピューター
2 全固体電池
3 人工知能
4 リチウムイオン電池
5 人材
6 半導体製造装置
7 電気自動車関連
8 人材派遣
9 ICタグ
10 AIスピーカー
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全個体電池」が2位となっている。
きょう付の日本経済新聞で「TDKは21日、あらゆるモノがネットにつながる『IoT』向けの全固体電池『セラチャージ』を開発したと発表した。セラミック材料を積み重ねて作るタイプで、2018年春ごろをメドに量産する」と報じられており、これが同テーマへの注目度を高めるきっかけとなったようだ。
全固体電池とは、現在普及しているリチウムイオン電池は電解質が液体であるのに対して、電解質を固体化したもの。液体の電解質と違い、必要なイオンだけが正極と負極の間を移動するので、電極と液体が反応して劣化したり、液漏れなどの危険性が少ないのが特徴で、電気自動車(EV)に搭載した場合には、航続距離の延長や充電時間の短縮が見込まれており、ポスト・リチウムイオン電池として注目されている。
報道を受けて、TDK<6762>は一時、前日比660円(7.5%)高の9480円まで買われたほか、東レ<3402>グループとリチウムイオン電池や全固体電池などの受託試験・解析で提携すると発表した日本カーリットを傘下に持つカーリットホールディングス<4275>も同報道が刺激となり上昇。さらに、直近で2020年代前半の実用化を目指す方針を明らかにしたトヨタ自動車<7203>もしっかりとなっている。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)