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2017年11月19日09時15分

【市況】【植木靖男の相場展望】 ─ 日柄調整後、師走“急反転”なるか?

株式評論家 植木靖男

「日柄調整後、師走“急反転”なるか?」

●13年5月天井時を彷彿させる展開

 驚きである。あまりに酷似している。業界では長い相場の歴史で同じ動きをすることはない、と言われている。

 しかし、11月9日の急落局面は、かつて13年5月に高値をつけた場面と実によく似ている。高値をつけた翌日逆転した。ザラバで一気に高値を更新、だが後場に入ってにわかに様相が変化、一気に下げて前日比マイナスで引けた。

 典型的な天井(ただし小天井かもしれないが)打ちパターンである。

 13年5月のケースでは22日1万5627円の年初来高値で引けた。翌日も高く始まりザラバで1万5942円まで駆け上がった。しかし、その後、風雲急を告げて下落。結局、前日比1143円安の1万4483円で引けた。

 今後の参考のために、当時のその後の推移を振り返ってみたい。下落後、底値をつけたのは翌6月13日、1万2445円である。この間の日柄は高値から16日。高値からの下落率は20%と大きなものであった。

 今回の急落は、この15年5月ショックからみると、その規模はかなり小さいものといえよう。11月15日現在、終値2万2028円、高値からの日柄は6日、下落率は4%ほどだ。

 ちなみに、15年6月の天井時は底入れまでの下落率は5%、底値までの日柄は12日間であった。

 さらに、本年1月の天井時は、下落率が4%、底値までの日柄は13日であった。

●高値更新のトリガーは円安か?

 このようにみると、今回の高値時点での値動きは13年5月型であるが、規模的にはどうやら15年6月型、17年1月型に似ている。

 これらから推測すると、今回の急落の行方は、仮に下落率4%としても、すでに到達している。ただ日柄が不足しているとみられる。

 この日柄のギャップは、11月20日以降安値もみ合いという格好で埋めることになりそうだ。このもみ合いは月末頃まで続くとみたい。

 この間、ときに安値を下回る、つまり2万2000円を割り込むことがあっても、それは瞬間的であり大勢安値圏での展開となるか。その後の師走相場は、楽観的かもしれないが、急反転となる公算もあろう。

 さて、4~5%の押しで済めば高値更新も可能だろうが、まったく同じ材料で高値更新はあり得ないのが定石だ。その材料を織り込んだうえで調整に入っているからである。

 おそらく、今後高値更新がありとすれば、円相場が1ドル=114円を上回る円安、すなわち115円を突破することが見通せるような状況に到ったときと思われる。

 ところで、物色対象はどうみればよいのか。これまで株価を牽引してきたのは超値がさ株であった。次の主役は、今回の上昇に乗り切れなかった業種、例えば金融株など。また、これまでの人気業種であっても中低位、すなわち5000円以下の銘柄になるのではないだろうか。

2017年11月17日 記

株探ニュース

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