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2017年11月20日19時45分

【特集】檜和田浩昭氏【個別物色は旺盛、年末相場の見通しは】(2) <相場観特集>

檜和田浩昭氏(東洋証券 マーケット支援部長)

―2017年相場も最終盤、歴史的上昇相場の行末は―

 週明け20日の東京市場は売り優勢の展開となり日経平均株価は135円安と3日ぶりに反落した。前週の日経平均は週前半の急落が尾を引いて週間ベースで久々の下落となったが、足もと弱気に傾いている印象は受けにくい。値上がり銘柄数の多さにも反映される旺盛な個別株物色意欲は、前向きな投資家心理を物語っているようにもみえる。年末に向けての株式市場の見通しと物色対象について、先読みに定評のある市場関係者2人に聞いた。

●「IPOラッシュは個人投資家の活躍場面に」

檜和田浩昭氏(東洋証券 マーケット支援部長)

 10月以降11月上旬まで短期間での急ピッチな上昇を考慮すれば、足もとの日柄面での調整は想定の範囲内といえそうだ。上昇ペースがかなり速かっただけに、“買えていない投資主体”が多いのも実態で、それが押し目買いのニーズにつながりそうだ。今後は、日経平均2万2000円前半での下値固めを経て、2万3000円台回復から年末には年初来高値を目指す展開を想定している。

 外国為替市場では、一時1ドル=111円台後半へと円高・ドル安が進行する場面もあったが、この程度の水準での推移であれば、株価へのマイナス影響は限定的といえそうだ。現在、日経平均の1株利益は約1534円で、予想PERは14.5倍水準となっている。PER15倍まで上昇すれば2万3000円台に乗せてくることになり、無理のない戻り相場が想定できそうだ。

 今後は、12月に入って米国の雇用統計や、中旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが焦点となってくる。日本国内企業の4-9月期の決算内容や、それに伴う18年3月期通期業績見通しを判断すると、アジア地域を筆頭に世界的に需要の拡大が見込める省力化投資などの設備投資関連や、円高抵抗力を増している半導体関連などの電機セクターに力強さが感じられる。

 一方で、11月下旬から12月下旬に掛けて、新興市場を中心に新規上場(IPO)ラッシュが予定されており、中小型株の活況が想定される投資環境のなか、個人投資家にとってはチャンス到来となりそうだ。

 今後の物色対象としては、IoT(モノのインターネット)関連を軸に、クラウド関連、AI(人工知能)関連、自動運転関連などの銘柄に注目したい。

(聞き手・冨田康夫)

<プロフィール>(ひわだ・ひろあき)
1990年東洋証券入社、府中・横浜・福山支店で個人のリテール営業を経験。2002年情報部を経て11年2月からアジア部ストラテジストとして日本株と中国株を中心に相場分析を担当。その後、投資調査部次長を経て2015年11月から現職。日本FP協会正会員(CFP)。日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)。株式講演会講師、新聞取材など多数。

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