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【特集】【今週読まれた記事】「昇り竜に乗れ」が大人気、“踊り場”の後に待つものは

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は6月17日から23日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 東京株式市場は2016年6月24日の英EU離脱ショック安を起点とする上昇が、きょうでちょうど1年になりました。この間の値動きのパターンは、強い勢いで一気に高値を更新し、その後は弱含みのもちあいが継続、もちあいの終盤に下抜けの動きを見せたがそれはダマシで、ほどなく反転して一気に高値を更新する動きが数日間続くというものです。もし景気動向や株価の先行きに疑念を持っていると、もちあいブレイク前のダマシの下げに振り落とされやすい値動きと言えるでしょう。

 今週の日経平均株価は前週末16日からの3日続伸で2万円大台を回復、一気に年初来高値を更新しました。とはいえ、20日は高値をつけたとはいえ、チャートは長い上ヒゲを引いた陰線で調整入りを示唆する典型的な足。案の定、翌日には大幅反落し、下値の落ち着きどころを探る展開です。パターン通りならこの後、高値を更新できないままに横ばいの動きが続き、マーケットが焦れ始めた頃に振り落とし的な下げが入り、その後に上昇に向かう。そんな動きが待っていることになります。

 では、目先の動きに騙されないためには? 「昇り竜に乗れ!」。そんな強烈なメッセージで今週のアクセスランキングで2位以下を大きく引き離す1位に輝いたのは「昇り竜に乗れ! 業績絶好調+高ROEの躍進『厳選10銘柄』 <株探トップ特集>」。目を凝らせば市場には「全体の不安ムードとは別世界の昇り竜のごとき強調トレンドを形成している銘柄」が散見され、それは業績が高成長トレンドに乗り、かつ高ROEな銘柄と指摘。その中から見つけ出した10銘柄を紹介し、圧倒的な支持を集めました。高ROEを評価ポイントとした記事では「海外投資家も熱視線【高ROE&低PER】リスト[第1弾] 22社選出 <成長株特集>」もアクセスを伸ばしました。高ROEかつ低PERで、かつ連続増益見込みの銘柄をリストアップしたもの。こちらは「昇り竜」への変身を待っている銘柄と言えそうです。

 ランキング2位となったのは「東証2部は個人投資家の味方です。一挙紹介“割安&好業績”注目株 <株探トップ特集>」。今週、東証2部指数は史上最高値を更新しましたが、その東証2部から有望株をピックアップしました。東証2部だけではなく、マザーズ指数日経ジャスダック平均も上昇が続いていましたが、その背景にあるものを探り人気を集めたのが「“彼ら”は何を買っているのか―『中小型株』流入マネーの深層 <株探トップ特集>」。週末は中小型株・新興市場株が崩れる地合いとなり、来週以降の物色動向が気になるところですが、上昇の後に調整があるのは自明の理。業績の好調、そしてファンドマネーの中小型株への流入という構造が変わらないのであれば、株価はいずれは反転に向かうでしょう。

 22日に配信しランキングを急上昇したのが「錯綜する思惑、検証・半導体関連株は『売り』か『買い』か <うわさの株チャンネル>」。昨年来、上昇が続いてきた半導体関連銘柄に訪れた曲がり角について取材し、多くの方に読まれました。同じく注目を集める事態を検証した記事で、「小池劇場“第2幕”は上がるか、『東京大改革』関連株が翔ぶ <株探トップ特集>」もページビューを伸ばしました。昨年夏に小池百合子氏が都知事に当選した際は、電線地中化関連株などの一部銘柄が大きく買われる動きがあっただけに、今回も関連する銘柄を注目しておきたいところです。

 相場観特集では、「再浮上2万円、上値のフシ“突破”はあるか?」と題し、日経平均が2万円に乗せた“その先”をインタビュー。特に、人気評論家・雨宮京子氏に聞いた記事が人気を集めました。「中期的な視点では1万9000~2万1000円のボックス相場の推移が続く」としながらも、「その“ボックス圏上限”に目を向ける時間帯に入った可能性」を指摘しています。下値1万9000円、フェアバリュー2万1000円と指摘したのは第一生命経済研究所・藤代宏一氏東洋証券・檜和田浩昭氏は2015年6月高値2万868円を意識した上昇相場を予想しており、下値、上値とも見方が一致した格好です。

 スクリーニングものの記事で人気を集めたのは「四半期【大復活】最高益更新リスト 31社選出 <成長株特集>」と「高成長【始動】候補リスト 47社選出 <成長株特集>」。好業績が高く評価されるこの地合いで、復活にせよ始動にせよ、その変化は株価に反映される可能性は高く、有望株を先回り買いする絶好のリストとなるでしょう。

 人気の少額投資シリーズは、「3万円以下で買える、今期増益・高利回り『お宝候補』26社選出 <割安株特集>」と「10万円以下で買える、最高益“大復活”『お宝候補』19社選出 <割安株特集>」の2本を配信。ともにアクセスを伸ばしました。高配当利回り銘柄の紹介記事では、東証1部銘柄を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (6月16日現在)」、東証全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 6月21日版」がよく読まれました。配当記事で最もアクセスを集めた「まだ間に合う、6月配当【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」で紹介した銘柄の権利付き最終売買日は27日。権利取りが可能なのはあと2日と、文字通りラストスパートに入っています。

 連載陣の記事では、「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ “堅実続伸”の材料株に勝機!」、「【植木靖男の相場展望】 ─ 7月には新たな風が吹くか」、「富田隆弥の【CHART CLUB】 『転機迎えるか日本株、警戒要すナスダック』」がいつもながらの人気を集めました。植木氏は「7月中には日米株価ともに買いのタイミングが訪れよう」、富田氏は「チャート的にはそろそろ円安に転じておかしくなく、そうなれば日本株には追い風」と、ともに順調な相場展開を予想しています。隔週連載の「中村潤一の相場スクランブル 『バイオ、ゲーム、そして“低位株”が輝く』」は前週の配信ながら、今週に入ってからもアクセスを伸ばしました。

 【明日の好悪材料】は、大引け後に発表された膨大な量の発表の中から、株価材料となりえるものをリストアップした定番の人気記事。今週も5本すべてがランキング上位入りです。株価はすべてを織り込むとはいえ、発表された材料の織り込みが即座に完了するわけではありません。膨大な発表の中には、まだマーケットが消化しきっていない“お宝”材料が眠っているかもしれません。

  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月16日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月19日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月20日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月21日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月22日発表分)

 大引け後に発表された決算や業績予想の修正から、サプライズとなったものをいち早くリストアップしてお知らせする「本日の【サプライズ決算】 速報」は、今週は2本を配信。ともによく読まれました。

  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (6月19日)
  ★本日の【サプライズ決算】 速報 (6月20日)

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