【注目】今週の「妙味株」一本釣り！ ─ キリン堂ＨＤ

●キリン堂ＨＤ <3194> 　【目標株価】1200円（23日終値915円）

「インバウンド再燃で業績回復、指標面の割安さ光る」

　キリン堂ホールディングス <3194> の目先の押し目を狙っていきたい。同社は関西を地盤に郊外型の大型店を特徴とするドラッグストア。一度はインバウンド特需の剥落で売られたが、ここにきて関西エリアはインバウンド需要が再燃している。また、薬剤師のいる薬局を増やして調剤にも注力、処方箋取り扱いによる収益寄与も期待されている。18年2月期営業利益は前期比16％増の15億1000万円と回復色を鮮明とする見通し。

　2015年8月には1773円まで買われるなど意外に天井は高く、発行株数1100万株強、時価総額100億円前後の小型株であることを考慮しても、動き出せば上値は軽そうだ。株価指標面でもPBR0.8倍、配当利回り2.7％台は割安感が強い。既存店売上高は昨年11月を境にプラス基調を堅持しており、好調な月次も見直されそうだ。

●エイトレッド <3969> 　【目標株価】4000円（23日終値3335円）

「ライセンスビジネスによる利益率向上を期待」

　エイトレッド <3969> [東証Ｍ]は、5月下旬からクラウドアプリケーションプラットフォーム「ATLED Work Platform」のOEM提供を開始。このライセンスビジネスによる利益率向上が期待される。

　同社は業務手続きを電子化するワークフローソフトを提供している企業。安倍政権が推進する「働き方改革」の流れを受けて、今後あらゆる業務シーンにおいて電子化の流れが加速することが予想され、同社の追い風となりそうだ。4月27日に発表された18年3月期通期の単独業績見通しは、売上高が11億5000万円（前期比19.6％増）、営業利益が3億3600万円（同16.5％増）。既存販売パートナーの深耕や新規販売パートナーの開拓により、大手・中堅企業向けワークフローパッケージ「AgileWorks」の売り上げ増などを見込んでいる。

　株価は4月13日につけた年初来安値2851円を底に下値を切り上げる展開で、日足チャートでは25日移動平均線と75日移動平均線が急接近。これまで上値を押さえていた75日線を上抜くことができるかどうかが目先の焦点となる。

株探ニュース