【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 2月16日版
日経平均は目先上値重い展開になると3万5247円が見えてくる
1. 日経平均の昨年9月以降の保ち合いの見方
図1は、 日経平均株価の日足です。前週の日経平均株価は、2月3日安値の3万8401円を割れることなく下値を支えられて、再反発を開始しています。
3万8401円を割ると、1月28日以降がジグザグに上値、下値を切り下げる弱気パターンを作り、次の下げは勢いが強く、値幅の大きな動きになることを示します。
積極的な下げの流れへ入る可能性のある場面で、そうならずに下値堅く推移したことで、しばし3万8401円を割れにくい状態へ入ったと見ることができます。
昨年9月以降、保ち合いの動きへ入った後は、レンジ下限(10月24日安値の3万7712円、11月28日安値の3万7801円、1月17日安値の3万8055円)を切り上げる動きとなっています。
今回、再度レンジ下限を切り上げる格好で、2月3日安値の3万8401円を維持して反発を開始している動きは、昨年9月以降の保ち合いが上昇途中の中段保ち合いであり、今後の価格が大幅な上昇場面へ入る可能性を示唆していると見たくなる場面です。
強気の見方が正しければ、現在の上げは昨年12月高値の4万0398円を超えて、上げやすい3月、4月へ向けて昨年7月高値の4万2426円以上を目指す流れへ入っていると考えられます。
一方で、保ち合いを形成している期間に注目すると、昨年9月以降の保ち合いは、下降するきっかけを待っている状態だと推測できます。
上昇途中の中段保ち合いは通常、ジグザグに5波を形成して新たな上昇の流れへ入ります。保ち合い期間の最長が5波までで収まる理由は、保ち合い前の買い人気が継続していると判断できる期間の目安になっているからです。
日経平均株価は、昨年8月5日から9月27日まで上昇して、その後、保ち合い入りしています。この保ち合いが上昇途中の中段保ち合い(次の上昇が8月5日~9月27日までの上昇と近い値幅か、それ以上の値幅になる前の準備期間)なら、「11月28日の安値で保ち合いを終了して、年末へ向けた上昇の流れへ入る」、または「12月19日の安値で保ち合いを終了して、上げやすい年初から4月頃までの期間へ向けた上昇の流れへ入る」かのどちらかになっていたと考えられます。
12月27日にレンジ上限を抜けて一段高となったにもかかわらず、すぐに上値を抑えられて、1月17日には3万8055円まで下げています。
年間が強気に推移する場合、上昇しやすい1月に上値を抑えられたことを考慮すると、昨年9月以降の保ち合いは上昇途中の中段保ち合い(新たな上昇を待っている動き)ではなく、4万2426円が強い抵抗になっていて、ここを超えられないので、下降するきっかけを待っている状態だと推測できます。
図1 日経平均株価(日足)と今後の見方

2. 日経平均は週明け後に上昇するなら、4万2426円を目指す可能性を残す
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1. 日経平均の昨年9月以降の保ち合いの見方
図1は、 日経平均株価の日足です。前週の日経平均株価は、2月3日安値の3万8401円を割れることなく下値を支えられて、再反発を開始しています。
3万8401円を割ると、1月28日以降がジグザグに上値、下値を切り下げる弱気パターンを作り、次の下げは勢いが強く、値幅の大きな動きになることを示します。
積極的な下げの流れへ入る可能性のある場面で、そうならずに下値堅く推移したことで、しばし3万8401円を割れにくい状態へ入ったと見ることができます。
昨年9月以降、保ち合いの動きへ入った後は、レンジ下限(10月24日安値の3万7712円、11月28日安値の3万7801円、1月17日安値の3万8055円)を切り上げる動きとなっています。
今回、再度レンジ下限を切り上げる格好で、2月3日安値の3万8401円を維持して反発を開始している動きは、昨年9月以降の保ち合いが上昇途中の中段保ち合いであり、今後の価格が大幅な上昇場面へ入る可能性を示唆していると見たくなる場面です。
強気の見方が正しければ、現在の上げは昨年12月高値の4万0398円を超えて、上げやすい3月、4月へ向けて昨年7月高値の4万2426円以上を目指す流れへ入っていると考えられます。
一方で、保ち合いを形成している期間に注目すると、昨年9月以降の保ち合いは、下降するきっかけを待っている状態だと推測できます。
上昇途中の中段保ち合いは通常、ジグザグに5波を形成して新たな上昇の流れへ入ります。保ち合い期間の最長が5波までで収まる理由は、保ち合い前の買い人気が継続していると判断できる期間の目安になっているからです。
日経平均株価は、昨年8月5日から9月27日まで上昇して、その後、保ち合い入りしています。この保ち合いが上昇途中の中段保ち合い(次の上昇が8月5日~9月27日までの上昇と近い値幅か、それ以上の値幅になる前の準備期間)なら、「11月28日の安値で保ち合いを終了して、年末へ向けた上昇の流れへ入る」、または「12月19日の安値で保ち合いを終了して、上げやすい年初から4月頃までの期間へ向けた上昇の流れへ入る」かのどちらかになっていたと考えられます。
12月27日にレンジ上限を抜けて一段高となったにもかかわらず、すぐに上値を抑えられて、1月17日には3万8055円まで下げています。
年間が強気に推移する場合、上昇しやすい1月に上値を抑えられたことを考慮すると、昨年9月以降の保ち合いは上昇途中の中段保ち合い(新たな上昇を待っている動き)ではなく、4万2426円が強い抵抗になっていて、ここを超えられないので、下降するきっかけを待っている状態だと推測できます。
図1 日経平均株価(日足)と今後の見方

2. 日経平均は週明け後に上昇するなら、4万2426円を目指す可能性を残す
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