【特集】【今週読まれた記事】そーせい最高益と業績「青天井」が驚異的人気に
そーせい <日足> 「株探」多機能チャートより
株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は5月14日から20日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。
日銀ショックによる急落から日が経ち、決算発表のピークシーズンも終了。翌週末には伊勢志摩サミットを控え、この週の株式市場は比較的落ち着いた推移となりました。とはいえ、個別株それぞれの値動きは銘柄特有の要因で大きくも小さくもなるもの。特に、新興市場の人気銘柄ともなれば、上昇率は2ケタパーセントどころか短期間で2倍や3倍の世界が広がっています。今週のアクセス動向は、そんな新興市場の特性を強く表したものとなりました。
「そーせいグループ【4565】、今期税引き前は黒字浮上で2期ぶり最高益更新へ」は、13日午後3時30分のそーせいの決算発表と同時に配信した速報記事。Twitter、Facebookからの驚異的な流入でランキングトップとなりました。株探の人気記事は、ほぼ毎週、おすすめ銘柄をまとめたスクリーニング物の記事か、物色テーマや全体相場動向を解説した特集記事が上位を独占し、個別銘柄の記事はなかなか上位には入ってこられません。ましてや決算速報の記事ともなれば、よほどのことではランキングの中位にすらかすりません。こうした中でのトップ獲得ですから、そーせいがいかに注目を集めているか分かろうというもの。アクセスのほとんどがソーシャルメディアからの流入だったことも、個人投資家人気の高さを表しています。
バイオという切り口では、「“超強力”バイオ新テーマが生み出す『上昇気流』 <うわさの株チャンネル>」も人気を集めました。ひと口にバイオと言っても、その中には様々な分野があります。記事ではバイオ関連株買いの主軸だった「再生医療」に対し、「核酸医薬」の浮上の気配を紹介しています。
今週はバイオ以外にも、投資テーマを主軸とした記事が数多く上位に入りました。「“5日連続S高”チエル再び、追跡『デジタル教科書』急騰候補」は2020年度のデジタル教科書導入案をきっかけに火がついた関連株人気を解説。4月18日の上場来安値1490円から5月11日の5730円高値まで3.8倍高の上昇を演じたチエル <3933> [JQ]の後を追う大化け候補を探りました。「『回転すし』新時代、大幅増益が相次ぐワケは <株探トップ特集>」、「“6655億円”買収が起こす医療機器業界『地殻変動』 <株探トップ特集>」も人気でした。
さて、決算発表のピークシーズンは終わりましたが、業績を元にした銘柄探しは永遠に続きます。業績計画に対する進捗率はどうか、達成確度は高いか低いか、上振れ候補はどの銘柄か。最新の相場観特集では、「決算発表一巡!ズバリ狙いたい有望株」と題し、マーケット関係者にお薦めの銘柄を聞いています。
業績好変化銘柄は輝きを失わない 雨宮京子氏
7月19日上場予定の東証マザーズ指数先物の影響に注目 西川雅博氏
サミット控え政策関連銘柄に物色の矛先 田部井美彦氏
人気の「青天井」シリーズでは、最新業績動向を元に直近四半期と通期の両方で最高益を見込む銘柄を紹介する「利益成長“青天井”銘柄リスト」の 第3弾 を17日に配信。 第1弾 、 第2弾 に続き人気を博しました。さらに、過去最高益を5%以上更新という選出基準を下回ったものの、最高益は見込んでいるという銘柄を紹介した 番外編 も配信。こちらも本編と並ぶアクセスを集めました。
単純に通期の過去最高益を見込む銘柄をリストアップした「17年3月期『最高益』銘柄リスト【第2弾】」も、先月末配信の 第1弾と同様の人気となりました。最高益とまで行かなくとも、大幅増益を見込む銘柄を取り上げた「ホンモノ“成長株”の印、『連続2ケタ増益』ターゲット <株探トップ特集>」、「“決算通過”で注目の経常益『飛躍』銘柄リストアップ <株探トップ特集>」も多くの方に読んでいただきました。
相変わらず市場の人気は成長株に傾いており、バリュー株特集は影が薄い状況です。こうしたなか、「5月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」、「注目が高まる【REIT】高利回りベスト30 <割安株特集> 5月18日版」がアクセスを集め、デフレ環境下での高配当利回りの印象の良さを浮き彫りにしました。
連載陣の記事では、杉村富生の短期相場観測の最新記事「日米市場ともに目先は正念場を迎える!」が高い注目を集めました。先行きへの警鐘を鳴らしつつ、「テーマ性を有する“小物”」を攻めることを説いています。
一方で、相場の呼吸に表れた変化に触れたのは中村潤一の相場スクランブルの「市場の潮流変化!ここで買うべき銘柄は」。トヨタ自動車 <7203> の営業益4割減見通しが、市場にさしたるネガティブインパクトを与えなかったことの意味を考察しています。同じ視点から、「暗転トヨタの株価に透ける『期待』」で、マーケットが「大きく下押す可能性は低く、底練り、もしくは浮上に転じる」シナリオを打ち出したのは北浜流一郎氏。東京株式市場の中核中の中核銘柄であるトヨタの下値が固まりつつあることに、複数の識者が“何か”を感じ取っているようです。
株探ニュース