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2016年05月16日20時00分

【特集】西川雅博氏【決算発表一巡! ズバリ狙いたい有望株】(2) <相場観特集>

西川雅博氏(光世証券 執行役員)

 企業の16年3月期決算発表がほぼ出そろった。株式市場では、当然ながら17年3月期の業績見通しを背景に個別銘柄の株価も明暗を分けるパターンが想定される。収益実態や変化率を材料に今後、株価上昇が見込める銘柄は果たして何か。第一線で活躍する証券関係者に、今期業績を判断材料とした全体相場の見通しと、上値余地が期待される狙い目の銘柄について意見を聞いた。

●「7月19日上場予定の東証マザーズ指数先物の影響に注目」

西川雅博氏(光世証券 執行役員)

 3月期決算発表が一巡したが、円高の影響を受け、輸出関連を中心に慎重見通しのものが目立った。

 ただ、春先からの円高の動きや連休中に105円台まで急騰したことで、株価には相当織り込まれたと見ている。注目のトヨタも今期営業利益が40%以上の減益予想でサプライズがあったものの、株価の反応は限定的であった。今後は、想定レート1ドル=105円が、大きな節目として意識されそうだ。

 当面の株式市場は、為替相場による企業収益の下方修正懸念に加え、内外の政治日程や景気指標にも神経質な動きにならざるを得ないだろう。とりわけ自動車や電子部品などの輸出関連銘柄は上値が重い展開が続きそうだ。

 反面、伊勢志摩サミット以降は、7月に予定されている参院選に向けて、政策面からの景気テコ入れが期待される。6月中旬のFOMCや日銀金融政策決定会合あたりまで、日経平均では1万6000円台前半から1万7000円台前半の往来相場を予想している。

 悪材料で売られた局面で逆張り、政策期待の反発局面で早目の利益確定というイメージである。

 外需中心の主力銘柄には厳しい相場環境のなか、内需株中心の新興市場は旺盛な物色が継続しそうだ。特に、7月19日に上場が予定されている東証マザーズ指数先物の影響に注目している。値動きの大きさにも関わらず空売りが出来なかったマザーズ市場で、売りヘッジが可能になり、市場全体の活性化につながっていくと見ている。

 セクター別では、財政出動期待と円高抵抗力などから、比較的不透明感の少ない建設、不動産、食品、電力、ガスに注目したい。個別では粗利率改善の大林組 <1802> 、今17年3月期も期も大幅増益予想のTOTO <5332> 、シベリア開発関連で三井物産 <8031> など。

(聞き手・加藤智)

<プロフィール>(にしかわ・まさひろ)
1960年奈良県生まれ。1982年早稲田大学政治経済学部卒、大和証券入社 1990年より光世証券 法人部、営業部長、現在コンサルティンググループ担当。

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