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【市況】今週の【早わかり株式市況】 2週続伸、政策期待と円安進行を下支えに次第高

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、方向感に乏しいながらも政策期待と円安進行を下支えに、日経平均株価は2週続伸となった。

 週初の16日は、前週末の米株安を受けて売り優勢で始まったものの、ドル円相場が円安に振れたことで買い戻され、日経平均は反発した。

 翌17日は前日のNYダウ平均が反発したうえ、円安基調や政策期待から買いが優勢となり、日経平均は続伸。18日は寄り付き前に発表された1-3月期GDPの解釈を巡り強弱対立し、方向感に欠く展開となった。19日は円安進行や3月の機械受注の好調を受けて寄り付きは大幅高で始まったものの、その後は利益確定売りに押され、伸び悩んだ。

 週末は、NYダウ平均が3日続落となったことを受けて朝方は安く始まったものの、政策期待と円安基調を下支えに日経平均は次第高となり続伸した。

 日経平均株価は、前週比324円(1.97%)高の1万6736円と2週続伸して取引を終えた。週間の振れ幅は449円と、前週の655円から縮小した。


 来週は政策期待があるものの、重要イベントを前に様子見姿勢が強いことから、相場は方向感に乏しい展開になりそうだ。重要イベントとしては、国内では26-27日開催のG7伊勢志摩サミットに最も注視が必要だろう。23日朝に発表される4月貿易統計も要注目。海外では、23日発表のユーロ圏5月製造業PMIに注目したい。

◆マーケット・トレンド(5月16日~20日)

【↑】 5月16日(月)―― 小反発、円安や政策期待で買い戻しも買い続かず
 日経平均 16466.40( +54.19)  売買高19億5208万株 売買代金 1兆9332億円

【↑】 5月17日(火)―― 高値圏引けで続伸、米株高・原油高と円安が追い風
 日経平均 16652.80( +186.40)  売買高17億8445万株 売買代金 1兆8988億円

【↓】 5月18日(水)―― 方向感に乏しく小反落、追加緩和期待の後退が重し
 日経平均 16644.69( -8.11)  売買高23億4197万株 売買代金 2兆3366億円

【↑】 5月19日(木)―― 1円高で小反発、円安で朝高も上値重くもみ合い
 日経平均 16646.66( +1.97)  売買高20億1877万株 売買代金 1兆9227億円

【↑】 5月20日(金)―― 89円高で続伸、朝安も政策期待と円安で次第高
 日経平均 16736.35( +89.69)  売買高18億8727万株 売買代金 1兆8831億円

◆セクター・トレンド(5月16日~20日)

(1)原油高で国際石開帝石 <1605> など鉱業、三菱商 <8058> など大手商社といった資源関連株が買われた
(2)商船三井 <9104> 、郵船 <9101> など海運株は大幅反発
(3)三菱UFJ <8306> など銀行、MS&AD <8725> など保険といった金融株に見直し買い
(4)三菱電 <6503> など電機、SMC <6273> など機械といった輸出関連株も堅調
(5)JT <2914> など食品、丸井G <8252> など小売りといった内需株は総じて低調
(6)ブリヂストン <5108> 、洋ゴム <5105> などゴム株の下げが止まらない

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