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【市況】【↑】日経平均 大引け| 高値圏引けで続伸、米株高・原油高と円安が追い風 (5月17日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16618.95
高値  16655.89(15:00)
安値  16509.31(09:46)
大引け 16652.80(前日比 +186.40 、 +1.13% )

売買高  17億8445万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8988億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均はほぼ高値引けで続伸
 2.米株高、原油高と円安基調が追い風材料
 3.G7や伊勢志摩サミット意識して景気刺激策期待も
 4.売買代金は低調で連日の2兆円台割れ
 5.中小型株の波乱は局地的でマザーズも下げ止まる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウ平均は175ドル高と反発した。バフェットによるアップル株の取得や原油価格の反発が好感された。

 東京市場では、外部環境面の改善を受けリスク回避ムードが後退し、日経平均株価は途中伸び悩む場面はあったものの、終始買いが優勢で推移しほぼ高値引けで続伸となった。

 17日の東京市場は上値を指向、前日の米国株市場が高かったことやWTI原油先物価格の急反発を受けリスク回避姿勢が後退、外国為替市場では1ドル=109円近辺で円安含みに推移したこともあって、広範囲に物色の矛先が向いた。今週末に主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議、来週後半には伊勢志摩サミットを控え、財政を伴う政府の経済対策への期待も買いを後押しした。ただ、あす取引開始前に1~3月期国内総生産(GDP)速報値の発表を控えており、これを見極めたいとの思惑から積極的な売り買いは手控えられた感が強い。決算発表もほぼ出揃ったことで、手掛かり難も意識され、売買代金は連日で2兆円を下回るなど低調。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、小野薬品工業<4528>、塩野義製薬<4507>も買いが先行している。エー・アンド・デイ<7745>、gumi<3903>がストップ高に買われ、東映<9605>も大幅高となった。ソフトブレーン<4779>が物色人気となり、メディパルホールディングス<7459>も高い。マネーパートナーズグループ<8732>も急伸。
 半面、KDDI<9433>、NTT<9432>が軟調、前日ストップ安のネクシィーズグループ<4346>も下値模索が続いた。日本製鋼所<5631>の下げも目立つ。テンプホールディングス<2181>、セブン銀行<8410>が下落したほか、レンゴー<3941>、東洋ゴム工業<5105>なども安い。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、塩野義 <4507> 、テルモ <4543> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約60円。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、トレンド <4704> 、花王 <4452> 、日製鋼 <5631> 、NTT <9432> 。押し下げ効果は約35円。うち27円はKDDI1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は情報・通信業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)電気・ガス業、(4)証券商品先物、(5)倉庫運輸関連。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)空運業、(3)ゴム製品、(4)繊維製品、(5)化学。

■個別材料株

△インベスC <1435> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△DMP <3652> [東証M]
 豊通エレクトロニクスとIPSLを共同開発。
△サイバーリン <3683>
 株主優待制度を新設。
△日本ラッド <4736> [JQ]
 今期経常は25%増益・3期ぶり5円で復配。
△構造計画 <4748> [JQ]
 5.88%を上限に自社株買いを実施。
△フュージョン <4845>
 今期最高益予想を23%上乗せ。
△大泉製 <6618> [東証M]
 今期経常は4.8倍増で5期ぶり最高益更新。
△イリソ電子 <6908> [JQ]
 東証1部または2部に市場変更、記念増配。
△日本インター <6974> [東証2]
 京セラが吸収合併。
△メディパル <7459>
 今期経常は1%増で2期連続最高益・2円増配。

▲UBIC <2158> [東証M]
 前期経常が下振れ着地・今期は43%減益。
▲日製鋼 <5631>
 今期経常は15%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)A&D <7745> 、(2)gumi <3903> 、(3)東映 <9605> 、(4)ソフトブレン <4779> 、(5)ティラド <7236> 、(6)新日本建 <1879> 、(7)船井電 <6839> 、(8)関電化 <4047> 、(9)SBSHD <2384> 、(10)あすか薬 <4514> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ネクシィーズ <4346> 、(2)日製鋼 <5631> 、(3)GCA <2174> 、(4)第一興商 <7458> 、(5)ジャスト <4686> 、(6)トムソン <6480> 、(7)ソニーFH <8729> 、(8)リニカル <2183> 、(9)セブン銀 <8410> 、(10)レンゴー <3941> 。


【大引け】

 日経平均は前日比186.40円(1.13%)高の1万6652.80円。TOPIXは前日比14.20(1.07%)高の1335.85。出来高は概算で17億8445万株。値上がり銘柄数は1505、値下がり銘柄数は350となった。日経ジャスダック平均は2514.88円(6.95円高安)。

[2016年5月17日]

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