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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):大成建、ヤマダ電、郵船、大塚HD

大成建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大成建設 <1801>  803円  +22 円 (+2.8%)  本日終値
 大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>など大手ゼネコンをはじめ建設株の上昇が目立つ。為替の円高警戒から自動車や電機・精密といった外需産業は業績の先行き不透明感が拭えないが、内需の建設セクターはその足かせがない。労務コストの上昇といったマイナス要因はあるものの、旺盛な建設需要を背景に総じて保守的な17年3月期業績見通しには上方修正期待がある。また、あす朝方発表予定の1~3月期GDPは前期比年率0.3%増とプラス転換が予想されているものの、「うるう年」によるゲタを履いた部分がおよそ1.2%と試算されており、実質的には2四半期連続のマイナス成長となる公算が大きい。そうしたなか大型補正など政府の財政出動を伴う景気刺激策に対する期待感は根強く、主力輸出株への逆風が意識されるなかで、建設セクターには消去法的な買いが向かいやすくなっている。

■サンマルク <3395>  3,240円  +80 円 (+2.5%)  本日終値
 サンマルクホールディングス<3395>がしっかり。いちよし経済研究所では、出店の絞り込みによる出店経費減少、レストラン部門の収益改善、喫茶事業において大型店舗の出店が成功していると指摘。特に、昨年秋以降、売上高が落ちたサンマルク業態については今年秋以降、売上悪化の一巡が期待できるとみて、「サンマルクカフェ」に続き、「鎌倉パスタ」業態などが成長ドライバーになると解説。レーティングを「B」から「A」に、フェアバリューを3700円から4100円に引き上げている。

■ヤマダ電機 <9831>  529円  +13 円 (+2.5%)  本日終値
 JPモルガン証券の小売セクターのリポートでは、安部首相が消費増税再延期の方針を固めたとの報道は、増税後の想定以上の消費冷え込みリスクが回避されるため小売セクターにとってポジティブと指摘。増税延期になれば、17年3月期の利益予想は下方修正され、18年3月期の利益予想は上方修正される可能性があるとみて、消費増税延期によって恩恵を受けるのは、「消費増税による駆け込み需要&その後の需要冷え込み」が大きそうな業態と解説。消費増税延期の見通しが高まった場合、恩恵を受ける可能性のある銘柄として、ヤマダ電機<9831>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>、ニトリホールディングス<9843>、ケーズホールディングス<8282>、ユナイテッドアローズ<7606>、スギホールディングス<7649>、ツルハホールディングス<3391>、サンドラッグ<9989>などを紹介している。

■日本郵船 <9101>  204円  +5 円 (+2.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>など海運株が軒並み上昇。鉄鉱石や穀物などを運ぶばら積み船市況は、新興国経済の停滞感を映して足もと低迷しており、4月下旬以降、総合的な値動きを表すバルチック海運指数は一貫した下落基調にあった。しかし、前週末13日に21ポイント高の600と11日ぶりに反発、週明けの16日も13ポイント高の613と久々の続伸をみせており、つれてバルチック指数と連動性の高い海運株も買い戻される展開となっている。

■大塚ホールディングス <4578>  4,598円  +112 円 (+2.5%)  本日終値
 大塚ホールディングス<4578>が3日続伸、年初来高値を更新した。同社は16日、ReCor Medical(米国カリフォルニア州)の超音波腎デナベーション治療デバイスの日本を含むアジア10カ国・地域における独占開発・商業化の権利を取得したことを発表した。腎デナベーション治療は、既存の治療では効果が期待できない高血圧患者の腎交感神経を焼灼することで腎交感神経の過活動を抑制し、血圧を下げることが期待されている新しい治療法。今回の契約を受けて、同社は、超音波腎デナベーション治療デバイスの治療抵抗性高血圧患者対象の臨床開発を、JIMRO(大塚メディカルデバイス傘下)を中心として、日本で実施していく。

■日経レバ <1570>  11,190円  +250 円 (+2.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続伸で1万1000円台を回復。日経平均株価の2倍の値動きを想定したハイボラティリティが特徴のETFで、きょうは値動きこそ地味ながら、売買代金は午後0時50分現在、東証1部上場企業のなかで売買代金首位のトヨタ自動車<7203>の3.5倍水準をこなす活況ぶりで、個人投資家の注目度の高さをうかがわせている。

■シャープ <6753>  135円  +3 円 (+2.3%)  本日終値
 シャープ<6753>が反発。国内大手証券では、鴻海グループ傘下での経営再建を図るものの、ディスプレイデバイスを中心に事業環境は楽観できない状況が続いていると指摘。部材調達力や販売ネットワークの活用など、鴻海とのシナジーには引き続き注目するも、新株発行による大幅な希薄化が生ずることなどを考慮すれば、当面は慎重な見方を継続する必要があると解説。レーティング「リデュース」と目標株価100円を継続している。

■ウェザーニューズ <4825>  3,725円  +80 円 (+2.2%)  本日終値
 ウェザーニューズ<4825>が5日ぶりに反発。16日の取引終了後、従来35円を予定していた期末配当について、30円増額し65円にすると発表しており、配当権利取りの動きが活発化しているようだ。なお、年間配当は100円(従来予想70円)となり、前期の100円から横ばいとなる。

■資生堂 <4911>  2,749円  +56.5 円 (+2.1%)  本日終値
 資生堂<4911>が小幅に続伸。大和証券は、同社の16年12月期第1四半期連結営業利益が220億9000万円(決算期変更を考慮した実質ベースの前年同期比で75.9%増)に対し、伸長率の大きさにサプライズを感じているとのリポートをリリース。会社側が第2四半期に60億9000万円の営業赤字を想定していることになるものの、同証券ではここまで利益が落ち込む可能性は低いと見ていると指摘。日本や中国、トラベルリテールの売上モメンタムの強さから考えれば、通期見通しも超過する公算が高いとの見方で、業績予想を増額修正している。投資判断を「3」(中立)から「2」(アウトパフォーム)へ格上げし、目標株価は2460円から2930円へ引き上げている。

■サンバイオ <4592>  1,520円  +29 円 (+2.0%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が大幅高。同社は再生細胞薬の開発を手掛けるバイオベンチャーで、業績は研究開発費先行で赤字が続いているが、その開発力に市場の期待がかかっている。そのなか同社は、16日に独自に開発を進めている再生細胞薬「SB623」の網膜変性疾患を対象とした特許を米国で取得したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄
 セントラル総合開発 <3238>  308円  +80 円 (+35.1%) ストップ高   本日終値
 DMP <3652>  2,248円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 大泉製作所 <6618>  467円  +80 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 アライドアーキテクツ <6081>  1,777円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 ロゼッタ <6182>  6,080円  +1,000 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 ALBERT <3906>  1,562円  -500 円 (-24.3%) ストップ安   本日終値
 中村超硬 <6166>  4,040円  -1,000 円 (-19.8%) ストップ安   本日終値
 ブランジスタ <6176>  8,350円  -1,500 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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