【特集】【今週読まれた記事】“完全復活”東京市場、マーケットの視点は未来へ
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
これほど分かりやすい底入れも珍しい。そう思わずにはいられません。9月9日、建国記念日に北朝鮮の動きはなし。警戒感から前週、1万9200円台まで下押していた日経平均株価は週明けから猛反発モードに入り、11日270円高、12日230円高、13日89円高と3日間合計591円の上昇で1万9800円台を瞬く間に回復。14日の小幅安を挟み、102円高となった15日こそ、現在の相場がどういう状態にあるかをはっきりと物語る重要な1日だったと言えるでしょう。
15日午前7時前、北朝鮮が再び発射したミサイルは日本列島上空を通過し、襟裳岬の東約2000キロの太平洋上に落下。1ドル=110円台を回復していたドル円は再び109円50銭台まで急落、日経平均先物期近12月限は1万9600円台まで下落しました。しかし、売り圧力はそこまででした。午前9時、わずか13円安でスタートした現物日経平均は後場にかけて上げ幅を広げ、終値は102円高の1万9909円。通常は手仕舞い売りに値を崩しやすい三連休前であることを考えると、異例とも言える強さを発揮したのでした。「北朝鮮ミサイル発射も冷静!? 15日の東京市場の風景」は、この日の市場の見方を伝えたもの。悪材料にも賞味期限が存在しますが、襟裳岬沖に着弾する軌道である限り、ミサイル実験が市場を慌てふためかせることはなくなりつつあるようです。
そもそもマーケットでは今週、「未来の可能性」を買う相場が始まっていました。それは、今週のアクセスランキング1位に輝いた記事が、8月30日に配信した「EV新世紀が『リチウム電池関連』沸騰を呼ぶ、“本命と穴株”最強の布陣 <株探トップ特集>」だったことにも表れているでしょう。配信週にランキング2位、前週にランキング2位、そして今週、中国も電気自動車(EV)に舵を切ると報道されたことをきっかけに、EV普及がリチウムイオン電池関連株の上昇をもたらす構図について書いた記事が再度話題になり、配信3週目にしてランキング1位となったのでした。全世界的にガソリン車の時代から電気自動車の時代に移行していくことが鮮明となりつつあるいま、産業構造に劇的な変化が起きることは明白。こうした変化が起きる時代の転換点では、その動きを捉えて飛躍する企業が次々に表れ、大化け株へと変貌していきます。いま、マーケットを席巻するリチウムイオン電池という投資テーマには、それだけの魅力があると言えるでしょう。今週配信で人気を集めた「“画像認識”なしに未来なし――新時代の『目』投資テーマ浮上へ <株探トップ特集>」、8月22日配信で同じくよく読まれた「EV普及が導く『非鉄株』上昇、市場構造変革の先に見えるもの <株探トップ特集>」も、EVシフトという潮流の一側面を描いたものと言えるでしょう。
“変化”は自動車にだけ起きているわけではありません。「電線は地中に株価は空に、待ち受ける“巨大市場”と上昇余地 <株探トップ特集>」、「“有機EL関連”新章―見えた『主役テーマ復帰』と有望株 <株探トップ特集>」も、時代の変化と、そこから投資機会を見出すことを伝えアクセスを伸ばしました。
時計の針を前週末に戻すと、「【植木靖男の相場展望】 ─ 成長テーマ株に反騰の兆し」では、週明けを待たずに“反騰の兆し”を感じ取っていました。同じく人気連載の「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 雲海突き抜ける“好需給株”に乗れッ!」も週明けを待たずに「悲観的になる必要はない」と断言。その証拠として、リチウムイオン電池関連株である安永 <7271> の動きを紹介。末尾では日経平均ブル2倍上場投信 <1579> [東証E]を推奨し、さすがの慧眼を見せていました。「有事モードの東京市場で“逆行高”気配、急騰前夜の『ワケあり材料株』 <株探トップ特集>」は前週末の特集記事。紹介した銘柄のいくつかは、“沸騰”と言っても過言ではない動きを見せています。週明け月曜日恒例の相場観特集は「最悪期は過ぎたのか? 見え始めた“良化の種”」と題し、東洋証券・大塚竜太氏、三木証券・高橋春樹氏にインタビュー。「危機は去った? 先高シグナル点灯株で“必勝フライング買い” <株探トップ特集>」も人気を集めました。
テーマ株に人気が集まった週でしたが、スクリーニング物もアクセスを伸ばしています。「上方修正“先回り”、18年3月期【業績上振れ】候補 <成長株特集>」は〔第1弾〕、〔第2弾〕がともに人気に。早い企業では9月の終わりごろから、業績予想の見直しが発表され始めます。リストアップされた企業が、過去にもこの時期に上方修正を行っているならば、今期も上方修正を行う可能性は低くありません。例えば〔第1弾〕で紹介された持田製薬 <4534> は、昨年10月17日にまず第2四半期予想を増額。さらに10月31日の第2四半期決算発表と同時に通期予想を増額しており、今期も同様の動きがあるのでは? といった予想ができます。その他では「利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 23社選出 <成長株特集>」が人気を集めました。
人気の少額投資シリーズは「10万円以下で買える、3期連続増益・低PER『お宝候補』」をフィーチャー。【東証1部】編 19社、【2部・新興】編 21社がともにアクセスを伸ばしました。高配当株紹介は「9月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」、東証1部銘柄を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (9月8日現在)」、東証全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 9月13日版」が人気でした。
人気の定番記事「明日の好悪材料」と「本日の【サプライズ決算】」は全記事がランクイン。特定のテーマに人気が集中する相場では、そこから逸れた好材料も見過ごされがち。こうした時期に重要な発表や好決算が明らかになった銘柄を監視しておくと、いいことがあるかもしれません。
【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (9月8日発表分)
【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (9月11日発表分)
【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (9月12日発表分)
【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (9月13日発表分)
【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (9月14日発表分)
★本日の【サプライズ決算】 速報 (9月8日)
★本日の【サプライズ決算】 速報 (9月11日)
★本日の【サプライズ決算】 速報 (9月12日)
★本日の【サプライズ決算】 速報 (9月13日)
★本日の【サプライズ決算】 速報 (9月14日)
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