【特集】利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 23社選出 <成長株特集>
中央自 <日足> 「株探」多機能チャートより
下表では、本決算月にかかわらず、4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も最高益見通しを示している23社を選び出し、4-6月期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップのエンバイオ・ホールディングス <6092> [東証M]は土壌汚染地を浄化して販売するブラウンフィールド活用事業で2物件を売却し、4-6月期(第1四半期)経常利益は四半期ベースの過去最高益を2.9倍も上回る4億円に急拡大して着地。第1四半期実績だけで、通期計画の5.5億円に対する進捗率が73.3%に達しており、業績上振れは確実とみられる。
2位のエナリス <6079> [東証M]は電力調達支援サービスの採算が大きく改善したうえ、支払手数料の大幅減少も寄与し、14四半期ぶりに過去最高益を更新した。3位のイデアインターナショナル <3140> [JQG]はホットプレートなどのキッチン家電を中心とした自社ブランドの販売が好調だった。
5位のハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]は産業用ロボットや半導体製造装置向け減速装置の受注拡大に加え、3月に連結子会社化したドイツ社も業績を押し上げた。6位のインタースペース <2122> [東証M]は化粧品、サプリメントなどのネット通販部門を中心に主力の成果報酬型広告の売り上げが拡大した。
8位の日進工具 <6157> [東証2]は自動車関連やスマートフォンの新製品向けに小径エンドミルの販売が増加した。9位のチャーム・ケア・コーポレーション <6062> [JQ]は新規開設した老人ホームの入居が進んだうえ、既存施設で高水準の入居率を維持したことが業績拡大につながった。
また、コーティング剤など自動車用品の販売を手掛ける14位の中央自動車工業 <8117> [東証2]は高付加価値品の販売強化などが寄与し、2四半期連続の過去最高益を達成した。株価は全般軟調相場に逆行し上場来高値を更新中だが、予想PER11倍台と割安感が残っており、さらなる株価上昇が期待される。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6092> エンバイオH 191 407 140 124 555 248 19.7
<6079> エナリス 91.1 493 258 19.5 620 519 38.9
<3140> イデアインタ 66.7 230 138 12.6 376 334 45.5
<3929> Sワイヤー 23.5 84 68 23.2 260 211 34.0
<6324> ハーモニック 22.8 3046 2480 50.8 12000 7958 61.5
<2122> インタスペス 18.7 362 305 11.0 1000 901 19.0
<5729> 日精鉱 15.7 427 369 2.8 1000 973 10.4
<6157> 日進工具 10.5 651 589 8.1 2190 2026 16.6
<6062> チャームケア 8.5 282 260 18.6 1000 843 24.4
<7444> ハリマ共和 7.3 629 586 6.4 1900 1786 7.8
<6027> 弁護士COM 6.9 139 130 22.2 500 409 107
<3925> ダブスタ 6.7 143 134 26.0 514 408 56.6
<2477> 比較コム 6.7 128 120 25.5 600 478 29.2
<8117> 中央自 6.0 1009 952 4.0 3600 3461 11.7
<9852> CBGM 6.0 756 713 1.4 1800 1775 6.5
<7636> ハンズマン 5.9 755 713 4.2 2611 2505 12.4
<4849> エンジャパン 5.1 2753 2619 8.3 8200 7573 31.3
<3772> ウェルス 3.3 1183 1145 18.9 1300 1093 8.2
<6266> タツモ 2.5 501 489 36.7 1910 1397 12.7
<3150> グリムス 2.0 308 302 14.7 920 802 16.3
<7208> カネミツ 1.8 348 342 15.8 1120 967 8.2
<3853> インフォテリ 0.7 151 150 35.3 410 303 73.9
<3069> アスラポート 0.6 341 339 16.1 1070 922 23.0
※ 2016年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース