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【特集】【今週読まれた記事】新世界に入った市場、1万8000円乗せその先は

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は11月12日から18日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 日経平均株価は一時1万8000円台を10ヵ月ぶりに回復。それが答えでしょう。株式市場はドナルド・トランプ氏の次期大統領就任を経済への追い風と判断。NYダウは最高値を更新し、為替市場ではドル買いが進行。18日には1ドル=110円台までドル高・円安が進み、日経平均は上値のフシを軽々とクリア。株式市場は年末に向け活況に沸いています。

 今週の人気記事も、先週に引き続き「トランプ大統領」時代の株式相場の行方を探る記事が多数ランクインしました。事前のヒラリー・クリントン候補優勢の観測と、大統領選開票日のショック安が幻だったかのような上値追いはどこまで続くのでしょうか? 株探トップ特集の「『トランプノミクス相場』が始まった」は「交錯する期待と不安(上)」、「日経平均3万円シナリオの一方で…(下)」の上下2回にわたり相場の行方を分析。恩恵を受けるであろう銘柄とともに、日経平均の先行き予想に3万円乗せ期待と1万円への急落懸念が同居する市場の声を伝えています。

 両極端の見方が混在する状況を、トランプ氏の大統領選勝利がもたらした「カオス」と表現したのは人気の経済ジャーナリスト・雨宮京子氏。市場はこの混沌を「プラスのエネルギーに変えた」とし、「日経平均株価は1万8000円台を通過点に走る可能性が高い」と指摘しています。同じく相場観特集で三木証券・高橋春樹氏は、「世界の株式相場を巡る枠組み」は変わったと喝破。マーケットを支配する新しいルールは「財政赤字悪化は覚悟の上で、金利を上昇させ、景気を良くし、インフレ基調を醸成する」と指摘し、日経平均は「年内の1万9000円台回復が視野」に入ったとしています。光世証券・小川英幸氏も米国の財政政策転換による世界的なインフレ局面突入と成長率上昇を予想。やはりトランプ大統領の誕生により、世界が新たな局面に入ったことを指摘しています。

 こうなると思い起こされるのは、10月配信の記事「反騰相場は始まったばかりじゃないか!」でいち早く、長期金利の「1961年以来の長期低下傾向が終焉」し「債券から株式への潮流の変化」という「グレート・ローテーション」が起きると高らかに唱えていた「杉村富生の短期相場観測」。最新記事「トランプ大統領“歓迎相場”が始まる!」でも力強く今後を予想し人気を集めています。北浜流一郎氏も「“勝ち馬”トランプ氏に乗れ!」で新大統領後の相場展開を描いてみせアクセスを伸ばしました。

 「中村潤一の相場スクランブル 『ZMPフィーバーとメガバンク祭り』」でも“トランプ以後”の相場展開を分析。ロシア関連銘柄自動運転関連銘柄 メガバンクなどの行く末を予想し人気となりました。そのZMP <7316> [東証M]の上場承認も、今週大きな注目を集めたイベントでした。株探でも上場承認直前に配信した「年末IPO戦線『ZMP』降臨か、その実力と自動運転関連株を探る <株探トップ特集>」が再度アクセスを集めたほか、承認を伝える速報記事が異例のページビューとなっています。

 市場に熱気が戻ってきたためでしょうか? 投資テーマを扱った記事へのアクセスも、大統領選前よりも大幅に増えています。編集部の予想を上回る人気となったのは「“大化け株”への新ワード、『デジタルツイン』先回り買い候補 <株探トップ特集>」。この言葉が定着するかどうかはまだ未知数ですが、このテーマに乗る銘柄が既に“大相場”を演じたことは記事中で紹介したとおり。今後に向け、覚えておいて損はない先回り情報です。そのほかでは「再び高まる『節約志向』、デフレ関連株に“活躍の芽” <株探トップ特集>」、「<話題の焦点>=加速する自動翻訳システム、訪日外国人との言葉の壁解消目指す」などが静かな注目を集めました。

 さて、業績にスポットライトを当てた記事に目をやると、選りすぐりの成長企業を選びだした恒例の“青天井”シリーズが今週もアクセスランキング1位に輝きました。「利益成長“青天井”銘柄リスト【第2弾】 42社選出 <成長株特集>」は7日から11日に決算発表を行った企業の中から、7-9月期に過去最高益を更新し、今期も最高益を見込む銘柄をリストアップ。6日の配信ながら今週も上位にランクインした【第1弾】に続き、圧倒的な人気となりました。

 その他ではほぼ出そろった17年3月期第2四半期に最も利益を伸ばした企業を選びだした「7-9月期『利益成長株』ベスト 30 <成長株特集>」がアクセスを伸ばしたほか、決算集中期間中は毎日配信する増収増益銘柄特集の「底打ちの7-9月期『増収増益』銘柄リスト」が11月10日版11日版14日版ともよく読まれました。9日以前の増収増益銘柄リストの中にも出遅れ銘柄はまだまだ眠っているかもしれず、相場環境が一転したいま、再び見直してみれば思わぬお宝銘柄を掘り出せるかもしれません。

 割安株特集は「業績好調の低PBR『お宝候補』リスト 38社選出 <割安株特集>」、「11月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」、「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 11月16日版」の3記事がランクイン。市場に活気が戻り、世界的株高ムードが高まっているいま、低PBR株や高配当利回り銘柄は徐々に減少していく可能性が高まっています。特に好業績で低PBRな銘柄は希少価値を増しており、本格上昇相場が始まれば早晩、特集を組むことすらできなくなるかもしれません。バリュー株を好む方には、是非ご一読していただきたいリストとなっています。

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