証券口座を複数開設するメリット・デメリットとは?使い分け方や目的別の組み合わせも紹介!

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ネット証券が台頭している現代では口座開設のハードルも下がっており、複数の証券口座を保有する投資家が増えています。

  • ・そもそも1人で複数の証券口座を開設することってできるの?
  • ・証券口座を複数持つメリット・デメリットについて知りたい!
  • ・証券口座を組み合わせて活用する例を教えてほしい!

上記のような疑問を抱いている方もいると思うので、本記事では複数の証券口座を持つメリット・デメリットや目的別の活用術について初心者にも分かりやすく解説します。

本記事を参考に、ご自身の投資スタイルに応じて、複数の証券口座を使い分けていただければ幸いです。

コンテンツの編集者

株探広告編集局 証券チーム

企画担当者1名、コンテンツ制作・編集者2名で作成。【保有資格】FP2級 / AFP
現役投資家と元証券マンが資産運用に役立つコンテンツを分かりやすく発信!
実際に10以上の証券口座を開設した上で、各証券会社のメリット・デメリットを比較して記事を作成しています。

※当コンテンツは「株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド」が監修しております。詳しいコンテンツポリシーはこちらに記載しています。

証券会社の口座は複数開設しても問題ない

証券会社の口座は複数開設しても問題ありません

複数の証券会社で口座を開設することは法律等でも制限されておらず、むしろ多くの投資家が戦略的に複数の証券口座を使い分けています

ただし、以下の点には注意が必要です。

  • ・1つの証券会社で開設できるのは1口座まで
  • ・NISA口座は全証券会社を通して1人1口座まで
  • ・iDeCoも全証券会社を通して1人1口座まで

つまり、証券口座を複数利用する場合、A証券会社とB証券会社でそれぞれ口座開設の手続きを行う必要があり、NISA口座やiDeCo口座はそのうちの1つの証券会社でしか利用できないということになります。

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NISA口座とiDeCo口座は1人1口座しか開設できませんが、年に1度金融機関を変更することは可能です!

【関連記事】NISA口座の金融機関を変更する方法は?事前に知っておくべき注意点を解説!

証券口座を複数持つメリット

証券口座を複数持つことで以下の5つのメリットが得られます。

各証券会社の強みをいいとこ取りできる

複数の証券口座を開設することで、各証券会社の強みをいいとこ取りできます

例えば、日本株のサービスが充実しているA証券会社と米国株のサービスが充実しているB証券会社があるとしましょう。

この場合、A証券会社とB証券会社を併用し、それぞれの強みを活かすことができれば、より良い条件で投資できます

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証券会社によって強みは異なりますし、自分の投資目的に応じて口座を使い分けることで投資効率も上がります!

IPOの当選確率が上がる

複数の証券口座を保有することでIPOの当選確率も上がります

IPO(Initial Public Offering)とは
未上場企業が株式市場に上場すること。

IPO株は割り当てがある証券会社で申し込みを行い、抽選を当てることによって投資できます。

ただし、IPO株は多くの銘柄で初値が公募価格を上回るため、儲かりやすい投資手法として人気が高く、当選しづらいのが実情です。

そのため、IPO狙いの投資家は多くの証券口座を保有し、複数にわたって応募することで、当選確率を高めています

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また、IPO株は証券会社によって取扱いが異なるので、複数の証券口座を保有することで様々なIPO株に投資できるチャンスが増えます!

投資できる金融商品の選択肢が広がる

IPO以外にも株式や債券、投資信託といった金融商品の取り扱いは証券会社によって異なります。

そのため、取引できる証券会社の数が増えるほど、投資できる金融商品の幅も広がります

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銘柄の取り扱いが異なるのはもちろん、夜間取引(PTS取引)などの対応可否も証券会社によって異なるので、その辺も考慮に入れましょう!

システムトラブルを防げる

証券口座を複数保有することで、システムトラブルも防げます

仮に1つの証券口座しか保有していない場合、その証券会社でシステムトラブルが起きてしまえば、何も取引ができなくなってしまいます。

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滅多に起こることではありませんが、機会損失を防ぐという意味でも複数の証券口座を開設しておくことは重要です!

投資情報が入手しやすくなる

取引できる証券会社の数が増えれば、投資情報も入手しやすくなります

証券会社によって提供しているレポートは異なりますし、アナリストの投資見解も分かれます。

そのため、複数の証券会社を利用すれば、複数の情報を入手することができ、より多角的な観点から投資判断を下せるかもしれません。

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また、証券会社によってはセミナーも開催しているので、異なるセミナーへの参加も増やすことができます!

証券口座を複数持つデメリット

証券口座を複数開設することで多くのメリットが得られますが、一方で以下のようなデメリットも存在します。

デメリットについても認識した上で、複数の証券会社で口座を開設するかどうか検討しましょう。

管理が煩雑になる

証券口座を複数持つと、管理が煩雑になる点に注意が必要です。

資産管理の面ではどこの証券会社に何を預けているか把握がしづらくなりますし、今自分はどれくらいの金融資産を保有しているのか、総合的な運用成績はどうなのかについては自分で整理して合算する必要があります。

また、各証券会社ごとにIDやパスワードが必要となるため、事務的な面での管理の手間も増えてしまいます。

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多少煩雑になりますが、資産管理やパスワード管理は資産を守るために重要なことなので、怠らないようにしましょう。

複数の証券口座間で損益通算をする場合は確定申告が必要

複数の証券口座間で損益通算をする場合は確定申告が必要となります。

例えば、A証券会社で100万円の利益、B証券会社で50万円の損失が確定したとしましょう。(同一年度)

この場合、源泉徴収ありの特定口座を選択していれば、A証券会社で約20万円(=100万円×20.315%)の税金が引かれています。

ところが、確定申告によって損益通算を行えば、本来納めるべき税金は約10万円({100万円-50万円}×20.315%)であるため、余剰に収めた税金分の約10万円が還付されます。

このように複数の証券会社を跨いで損益通算ができることはとてもありがたいですが、若干手間がかかる点も認識しておきたいです。

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仮に証券口座を1つしか持っておらず、同一口座内で利益と損失が発生した場合は自動で損益通算を行なってくれるので確定申告する必要がありません。(特定口座の源泉徴収ありの場合)

証券口座を複数使い分けるポイント

証券口座を複数使い分けるポイントは「自分に合った証券会社をメインに据えて、不足する部分をサブ口座でカバーする」です。

メイン口座とサブ口座で役割を分けて運用することで、投資効率を最大化できます。

メイン口座は総合力を重視

これから投資を行うにあたって、メイン口座との付き合いは長くなります。

そのため、メイン口座には総合的な使いやすさが求められます。

具体的には以下のポイントを考慮して選びましょう。

  • 手数料体系
    →取引手数料は運用成績に影響を与える。取引手数料が割高ではないか、自分に合った手数料プランかどうか確認しておきたい。»取引手数料ランキング
  • 取扱商品の豊富さ
    →金融商品を幅広く取り扱っているほど、選択肢が広がる。将来的に投資対象を広げる可能性も考慮して、取扱が豊富な証券会社を選んでおきたい。»取扱商品ランキング
  • 投資情報の質と量
    →最新の市場ニュース、企業分析レポート、投資戦略に関する情報など、質の高い投資情報が豊富に提供されているか。情報提供の頻度や情報の見やすさ、使いやすさも重要。»情報力ランキング
  • 取引ツールの使いやすさ
    →自分が利用する可能性があるデバイスで快適に取引ができるツールが提供されているか。チャートの分析機能や注文機能、ポートフォリオ管理機能などが充実しており、直感的で操作しやすいかどうかも重要。»取引ツールランキング
  • サポート体制
    →トラブル発生時や不明な点が合った場合に、迅速かつ丁寧に対応してくれるサポート体制が整っているか。電話、メール、チャットなど、複数の問い合わせ方法が用意されていると安心。

また、ネット証券では取引に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントを使って投資もできるので、自分がよく利用するポイントに対応しているかどうかも確認しておきましょう

サブ口座で不足分をカバー

総合力に優れた証券会社で口座を開設しておけば、基本的に取引に困ることは少ないと思います。

ただし、どうしてもカバーしきれない特定のニーズや弱点が出てくることもあるので、その辺はサブ口座でカバーしましょう。

例えば、メイン口座では取扱がない特定の外国株式に投資したい場合は外国株式に強みを持つ証券会社をサブ口座として活用することで補完できます。

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人によって選ぶべきサブ口座は異なります。以降で目的別に複数の証券口座を組み合わせる例を紹介しているので、参考にしてください!

【目的別】複数の証券口座を組み合わせる例

具体的な投資目的別に、複数の証券口座をどのように組み合わせるべきか例を紹介します。

IPOの当選確率を上げたい

IPO投資を積極的に行いたい場合はIPOの取扱件数が多い証券会社や公平な抽選方法を採用している証券会社を複数組み合わせるのが効果的です。

下記の表にIPOの取扱実績や抽選ルールをまとめているので、口座選びの参考にしてください。

スクロールしてご覧ください→
証券会社 取扱実績 抽選方法
配分比率
抽選ルール 事前入金
2024年 2023年 2022年
SBI証券SBI証券 76社 91社 89社 完全抽選:60%
IPOチャレンジポイント:30%
SBI基準による配分:10%
1口1票 必要
楽天証券楽天証券 54社 60社 65社 完全抽選:100% 1口1票 必要
マネックス証券マネックス証券 50社 53社 61社 完全平等抽選:100% 1人1票 必要
松井証券松井証券 55社 70社 54社 完全平等抽選:70%
1人1票 不要
岡三オンライン岡三オンライン証券 49社 49社 37社 完全平等抽選:10%
ステージ制抽選:90%
1人1票 不要
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)三菱UFJ eスマート証券
(旧:auカブコム証券)
20社 24社 23社 平等抽選:10% 1人1票 必要
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)SBIネオトレード証券 23社 23社 19社 完全平等抽選:10%
ステージ制抽選:90%
1人1票 不要
DMM株(DMM.com証券)DMM株 10社 10社 12社 完全平等抽選:100% 1人1票 不要
GMOクリック証券GMOクリック証券 0社 0社 0社 完全平等抽選:100% 1人1票 必要
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IPOはそれぞれの証券会社から申し込み可能なので、保有している証券口座数が増えるほどチャンスが高まります!

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国内株式に投資したい

国内株式の取引において、手数料は投資成果に直結する重要なコストです。

特に頻繁に株式を売買される方はコストが積み重なってくるので、手数料が低い証券会社を利用するようにしましょう。

特定の約定金額まで手数料が無料の証券会社や定額プランがお得な証券会社などを複数組み合わせることで、ご自身の取引スタイルに合わせて手数料負担を最小限に抑えることが可能です。

スクロールしてご覧ください→
証券会社 1約定制
10万
1約定制
50万
1約定制
100万
1日定額制
10万
1日定額制
50万
1日定額制
100万
その他
SBI証券SBI証券 0円 0円 0円 0円 0円 0円 国内株式
(現物/信用)
取引手数料
0円
楽天証券楽天証券 0円 0円 0円 0円 0円 0円 国内株式
(現物/信用)
取引手数料
0円
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)三菱UFJ eスマート証券 99円 275円 535円 0円 0円 0円 25歳以下
0円
マネックス証券マネックス証券 99円 275円 535円 550円 550円 550円
GMOクリック証券GMOクリック 90円 260円 460円 0円 0円 0円
松井証券松井証券 0円 0円 1,100円 25歳以下
0円
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)SBIネオトレード証券 88円 198円 374円 0円 0円 0円
岡三オンライン証券岡三オンライン 108円 385円 660円 0円 0円 0円 25歳以下
0円
DMM株DMM株 88円 198円 374円 25歳以下
0円
  • 1約定制:一回の注文・取引ごとに発生する手数料
  • 1日定額制:一日の約定代金の合計によって決まる手数料
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SBI証券をおすすめする理由
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外国株式に投資したい

米国株や中国株などの外国株式に投資したい場合は、取り扱い銘柄数が豊富で、取引ツールが使いやすい証券会社を選びましょう。

複数の国の株式に投資したい場合は、それぞれの国の株式に強い証券会社を組み合わせることで、より幅広い選択肢の中から銘柄を選ぶことができます。

スクロールしてご覧ください→
証券会社名 米国株 中国株 外国株
NISA買付
銘柄数 手数料 銘柄数 手数料
SBI証券SBI証券 約4,300銘柄 約定金額の0.495%
(最低0米ドル~最高22米ドル)
約1,300銘柄 約定代金の0.286%
(最低51.7香港ドル~最高517香港ドル)
楽天証券楽天証券 約4,500銘柄 約定金額の0.495%
(最低0米ドル~最高22米ドル)
約1,500銘柄 約定代金の0.275%
(最低550円~上限5,500円)
マネックス証券マネックス証券 約4,500銘柄 約定金額の0.495%
(最低0米ドル~最高22米ドル)
約2,500銘柄 約定代金の0.275%
(最低49.5香港ドル~上限495香港ドル)
DMM株(DMM.com証券)DMM株 約1,900銘柄 約定金額の0.495%
(最低0米ドル~最高22米ドル)
auカブコム証券三菱UFJ eスマート証券 約1,900銘柄 約定金額の0.495%
(最低0米ドル~最高22米ドル)
松井証券松井証券 約4,000銘柄 約定金額の0.495%
(最低0米ドル~最高22米ドル)
moomoo証券moomoo証券 約6,700銘柄 【ベーシックコース】
約定代金の0.132%
【アドバンスコース】
200株までどの銘柄でも一律1.99ドル
約5,400銘柄 約定代金の0.132%
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  • ・9カ国に投資可能
  • ・米国株の取扱銘柄数も4,000超
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ポイントを貯めたい・使いたい

最近では、取引手数料や投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる証券会社が増えています。

貯まったポイントを使って投資できる証券会社もあります。

普段利用しているポイントサービスと連携している証券会社やより効率的にポイントを貯められる証券会社を組み合わせて資産形成に励みましょう。

証券会社 対応ポイント ポイント投資
SBI証券SBI証券 Vポイント/Pontaポイント/dポイント など 国内株式/投資信託
楽天証券楽天証券 楽天ポイント 国内株式/米国株式/投資信託/バイナリーオプション
マネックス証券マネックス証券 マネックスポイント/dポイント 投資信託
松井証券松井証券 松井証券ポイント/Oki Dokiポイント 投資信託
auカブコム証券三菱UFJ eスマート証券 Pontaポイント プチ株/投資信託
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ポイント投資なら楽天証券
楽天証券
楽天証券
楽天証券をおすすめする理由
  • ・楽天ポイントが貯まる・使える
  • ・ポイントを使って投資できる幅が広い
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証券口座の複数開設に関するよくある質問

Q

同じ銘柄を複数の証券口座で保有している場合、株主優待も複数もらえますか?

A

複数の証券口座で同じ銘柄を保有していたとしても、株主優待は複数もらえません。

株主優待は基本的に株主名簿に記載された株主に対して贈られるからです。

同じ銘柄を複数の証券口座で保有していても、株主名簿上は1人の株主として集計されるため、保有株式数を合算した条件に基づいて優待の対象となるかどうかが判断されます。

Q

NISA口座は複数の証券会社で開設できますか?

A

NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できません。

ただし、年単位で金融機関を変更することは可能です。

Q

同じ証券会社で複数の口座を開設することはできますか?

A

同じ証券会社内で、1人で複数の証券口座を開設することはできません。

複数の証券口座を持ちたい場合は、必ず異なる複数の証券会社でそれぞれ口座を開設する必要があります。

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