【株初心者必見】良い銘柄の探し方
株式投資で資産を増やすためには、数ある企業の中から将来性のある「良い銘柄」を選び出すことが重要です。
しかし、いざ投資を始めようと思っても「どんな基準で選べば良いかわからない」と悩む初心者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、良い銘柄の探し方を分かりやすく解説します。
良い銘柄とは何かについて解像度を深めて、自信を持って投資を行いましょう。
良い銘柄とは
株式投資における「良い銘柄」とは、一体どのような銘柄を指すのでしょうか。
最もシンプルな答えは「将来的に株価の上昇が期待できる銘柄」です。
良い銘柄を見極めるための代表的な判断基準は大きく分けて3つあります。
財務が健全である
これは企業の経営の安定性を示す土台です。いくら魅力的な事業を行っていても、財務基盤が脆弱では予期せぬ経済状況の変化に耐えられず、最悪の場合、倒産してしまうリスクも考えられます。長期的に安心して投資をするためには、まず企業の体力がしっかりしていることが大前提となります。
今後の成長が見込める
株価はその企業の将来に対する期待値が反映されたものともいえます。売上や利益が継続的に伸びていたり、時代のニーズに合った新しいサービスを展開していたりする企業は今後も成長を続ける可能性が高いでしょう。企業の成長は利益の増加につながり、それが株価を押し上げる大きな原動力となります。
買い時であるか
どんなに財務が健全で成長性が高い優良企業であっても、株価が高騰しすぎているタイミングで購入すれば、利益を得るのが難しくなってしまいます。企業の本来持つ価値に対して、現在の株価が割安な水準にあるかを見極めることが、投資の成功確率を高める上で欠かせません。
編集者
「財務の健全性」「成長性」「買い時」の3つの要素を総合的に評価することが大切です!
財務が健全な銘柄を探す
まず最初に確認したいのが財務の健全性です。
これは企業の体力ともいえる部分で、株価の成長を長期的に期待するためには欠かせない土台となります。
市場が不安定になった際にも揺らぎにくい、安定した経営基盤を持つ企業を選ぶことが重要です。
では、具体的にどのようにして企業の財務状況を見極めれば良いのでしょうか。
企業の財務状況を調べる
企業の経営状態を客観的な数字で知るためには、財務諸表の確認が欠かせません。
財務諸表はいわば企業の健康診断書や通知表のようなもので、その会社がどれだけ資産を持ち、どれくらいの利益を上げているかが明確に記されています。
特に重要な書類の一つに、企業の財産の内訳を示す貸借対照表があります。
しかし、投資初心者の方がこれらの書類をすべて詳細に読み解くのは簡単ではないでしょう。
そこでまずは、財務の健全性を一目で判断できる自己資本比率に注目することをおすすめします。
自己資本比率をチェックする
自己資本比率とは、会社の全財産である「総資産」のうち、返済する必要がない自分のお金「自己資本(純資産)」が占める割合を示した指標となります。
この数値が高いほど、借金への依存度が低く、経営が安定している健全な企業だと判断できます。
業種によって平均値は異なりますが、一般的に40%を超えていれば倒産リスクが低い優良企業の一つの目安と考えられています。
投資初心者の方は、まずこの「自己資本比率40%以上」を基準に銘柄を探してみると良いでしょう。
編集者
自己資本比率は、各証券会社の取引ツールやアプリ、企業のIR(投資家向け情報)ページ、株式情報サイトなどで簡単に確認できます!
今後の成長が見込める銘柄を探す
財務の健全性を確認したら、次に注目すべきは企業の成長性です。
株価はその企業の将来に対する市場の期待感を映し出す鏡のようなものであり、企業の利益が伸びて価値が高まることで、株価の上昇が期待できます。
どんなに財務が安定していても、事業が伸びなければ株価は上がりにくいので、今後の成長が見込めるかどうかも確認しましょう。
では、どのようにして成長性を見極めれば良いのでしょうか。
ここでは「過去の実績」と「未来の可能性」という2つの側面から見ていく方法をご紹介します。
過去の実績から成長トレンドを確認する
まずは、その企業がこれまで着実に成長してきたか、過去の「成績表」ともいえる業績をチェックしましょう。
特に重要なのが「売上高」と「営業利益」の推移です。
- ・売上高:
企業の事業規模そのものを示します。これが伸びていれば、提供する商品やサービスが市場に受け入れられている証拠といえるでしょう。 - ・営業利益:
本業でどれだけ効率よく稼げているかを示す数字です。売上高の伸び以上に営業利益が伸びていれば、収益性が高まっている優良な状態と考えられます。
少なくとも過去3年から5年ほどの業績推移を見て、これらの数字がきれいな右肩上がりのグラフを描いている企業は安定した成長力を持っている可能性が高いと判断できます。
編集者
これらのデータは、証券会社のツールや株式情報サイトで簡単に確認することが可能です!
ビジネスモデルから将来性を予測する
過去の好調な業績が、未来も続くとは限りません。
そこで、数字だけでは測れない将来性をその企業のビジネスモデルから読み解く必要があります。
ビジネスモデルとは、その会社が「どのようにして利益を生み出しているのか」という事業の仕組みのこと。
そして、その仕組みが「時代の流れや社会のニーズに合っているか」を考えることが極めて重要です。
例えば、社会全体のデジタル化を後押しするDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の技術を持つ企業や、世界的な課題である環境問題の解決に貢献するビジネスなどは、今後の大きな成長が期待される分野でしょう。
企業の公式サイトやニュースリリースなどを確認し、その企業が社会の変化を捉え、今後も必要とされ続ける事業を展開しているか、自分なりに予測を立ててみてください。
このように、過去の実績という数字の裏付けと、未来への期待感、この両面から分析することで、本当に成長が見込める銘柄を発見する確率を高められます。
3つの株価指標から買い時の銘柄を探す
財務が健全で今後の成長が見込める、そんな優良企業を見つけられたとしても、最後の関門が残っています。
それが買い時の見極めです。
どんなに素晴らしい企業でも、株価が高騰しているタイミングで買ってしまう高値掴みでは利益を出すことは難しくなります。
そこで、現在の株価が企業の価値に対して割安か割高かを判断するための便利な道具が株価指標です。
ここでは、数ある指標の中でも特に重要で、多くの投資家が利用している代表的な3つの指標をご紹介します。
PER(株価収益率)
PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)は、企業の利益と比べて、現在の株価が割安か割高かを判断するための指標です。
「株価が1株あたりの利益の何倍か」を示しており、「投資した資金を、その企業の利益によって何年で回収できるか」の目安と考えることもできます。
この数値は低いほど、株価は利益に対して割安であると評価されます。
業種によって平均値は異なりますが、一般的に日経平均株価のPERである15倍程度が一つの基準とされており、これを下回る銘柄は割安だと判断されることが多いでしょう。
PBR(株価純資産倍率)
PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)は、企業の「純資産」と比べて、現在の株価の水準を測る指標です。
純資産は「もし会社が今解散した場合に株主の手元に残る価値」ともいえるため、企業の価値の土台を示しています。
PBRも低いほど株価は割安と判断され、特に1倍が重要な基準となります。
PBRが1倍を割れている状態は、その企業の株価が解散価値よりも安いことを意味するため、市場から極めて割安に評価されていると考えることができます。
ROE(自己資本利益率)
ROE(Return On Equity:自己資本利益率)は、PERやPBRとは少し異なり、企業の「収益性(稼ぐ力)」を測るための指標です。
株主が出したお金(自己資本)を使って、どれだけ効率的に利益を生み出しているかを示します。
ROEは高いほど、収益性が高く経営上手な企業だと評価でき、今後の成長も期待できます。
一般的に8%〜10%以上あると優良企業の一つの目安とされています。
PERやPBRが低く割安に見えても、ROEが極端に低い企業は「稼ぐ力」に課題があるかもしれません。
理想はPERとPBRが低く、かつROEが高い銘柄です。
編集者
これら3つの指標を組み合わせて確認することで、「割安でありながら、しっかりと稼ぐ力も持つ優良企業」を見つけ出す精度を高めることができます!
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