【特集】【今週読まれた記事】上昇に次ぐ上昇「小型株」、12連騰と16連騰の意味するところ
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
2月9日から27日にかけ、NYダウは記録的な12連騰。28日に反落となったものの、トランプ大統領の議会演説通過で安心感が広がった3月1日には303ドル高と急騰し、史上初めての2万1000ドル台乗せを果たしました。米国株式市場は記録的な活況に沸いています。一方の東京株式市場はというと、日経平均株価が演説後2日間の大幅上昇で昨年来高値を更新したものの、2日は上ヒゲをつけた陰線で安値引け。3日は大幅安となり、1万9500円どころの節目を突破できず押し戻されてしまいました。空模様は晴天の米国株、曇天の日本株と対象的です。
でも本当にそうでしょうか。3月3日の日経ジャスダック平均は、16日続伸で3024ポイントまで上昇。2月10日に始まった連騰は、いまだ途絶える素振りを見せていません。マザーズ指数も3月3日まで10日続伸。東証2部指数も同様に上り調子で、長期間の続伸こそありませんが、2月以降に下落となった日は4日だけという強調ぶり。東証1部市場の各指数がもたつく間も、新興市場は順調に上値を追っています。東証1部でも、大型株指数が日経平均とほぼ同じ値動きなのに対し、小型株指数は新興・2部市場ほどの力強さはないものの上昇トレンドを維持。現在の相場は明らかに小型株、新興株が優位な状況にあります。
この図式を見抜き、いくつもの有望株を紹介し人気となったのは「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 膠着打開のカギは中小型株にあり!」。東京市場がNYダウを下回る理由と、そんな状況での投資家のとるべき行動を示唆し多くの支持を集めました。同じく人気評論家の雨宮京子氏も、「物色対象は主力大型株ではなく中小型株に照準を絞るのが得策」と的確な分析を披露しアクセスランキング上位となりました。
中小型株については、時価総額300億円以上2000億円未満の銘柄から、上方修正が期待できる企業をリストアップした「好業績の“中小型株”、今期『上方修正』期待リスト〔第1弾〕 <業績修正特集>」がアクセスランキング3位となっています。〔第2弾〕では時価総額300億円未満の正真正銘の小型株から上方修正期待銘柄をリストアップ。こちらは配信が2日夜で、アクセス集計期間が1日しかなかったためランキングは下位にとどまっていますが、小型株優位な状況を考えれば、第1弾以上に株価動向に期待が持てる銘柄が集まっているかもしれません。小型株に絞った特集ではさらに、「10-12月期“売上成長株”ベスト30 【小型株】編 <成長株特集>」、「10-12月期“利益成長株”ベスト30 【小型株編】 <成長株特集>」がともに人気でした。
新興銘柄については、前週配信の「『なぜ今、注目すべきはマザーズ市場なのか?』国際金融コンサルタント・菅下清廣氏に聞く!<直撃Q&A>」が今週に入ってからもアクセスを伸ばし、中位でランクイン。また、マザーズ、ジャスダック市場に登場する多くの新規公開株について探った「3月IPO戦線、一風堂・ほぼ日など注目企業『売買ポイント』は <株探トップ特集>」が大きな支持を集めました。3月のIPOについては、東証1部への上場が予想されるスシローグローバルホールディングス <3563> やマクロミル <3978> などの再上場企業、コピーライターの糸井重里氏が社長を務めるほぼ日 <3560> [JQ]やラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス <3561> [東証M]など著名企業が目白押しで、例年以上の注目が集まっています。
時価総額にこだわらずスクリーニングものの人気記事を紹介すると、「【大予想】来期“大幅増益”期待リスト 38社選出 <成長株特集>」が今週最もアクセスを集めた記事となりました。2017年3月期に3期以上連続で5%増収、10%経常増益を見込む企業をリストアップ。景気は巡航速度を保っており、この数年業績拡大が続いている企業なら、来期も増収増益基調が維持される可能性は高いでしょう。同じく「上昇先取り! 魅惑の『2018年3月期』大幅増益候補“10銘柄” <株探トップ特集>」も来期業績期待銘柄にスポットライトを当て大人気となりました。人気の青天井シリーズでは、2月16日配信の「利益成長“青天井”銘柄リスト【第3弾】 26社選出 <成長株特集>」が根強いアクセスを集め今週もランクイン。
割安株特集に移ると、低額投資シリーズの「10万円以下で買える、今期売上・経常最高益『お宝候補』32社選出 <割安株特集>」が大人気となったほか、高配当利回り銘柄記事紹介で、東証1部上場銘柄を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (2月24日現在)」、東証全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 3月2日版」がアクセスを集めました。いよいよ3月に入り、1年で最も多くの銘柄が配当権利取りを迎える日が近づいています。銘柄数が多いだけに、思わぬ高配当銘柄を安値で拾うチャンスがあるかもしれず、チェックは怠れません。
投資テーマの特集では、「紙パルプ株に“ビッグウェーブ”、『宅配限界』との隠れた関係 <株探トップ特集>」が人気でした。ネット通販激増による流通の限界に世間の注目が集まっていますが、これは裏を返せば包装材の需要増を意味します。記事はこの観点から紙パ株の動向を取材し、多くのアクセスを集めました。
全体相場動向については、1日・2日の日経平均の大幅続伸を呼んだトランプ米大統領の議会演説通過後の相場動向を探った「トランプ演説『想定内』で安堵感、“2万円”再挑戦が始まる <うわさの株チャンネル>」、「植木靖男氏【トランプ演説受けた急騰劇、その先にあるもの】(1) <相場観特集>」、「清水三津雄氏【トランプ演説受けた急騰劇、その先にあるもの】(2) <相場観特集>」がよく読まれました。上昇が加速したNYダウと、高値を更新した日経平均に表れた潮目の変化の気配は本物なのか? 先行きの相場展開を識者に聞いています。
株探ニュース