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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 強勢銘柄に乗れ! 新値更新の中に宝は眠る

株式アドバイザー 北浜流一郎

「強勢銘柄に乗れ! 新値更新の中に宝は眠る」

●ワクワクの米国株とモヤモヤの日本株

 NYダウは12連騰でストップし、連日の史上最高値更新がようやく止まった。

 米国の投資家たちはその間、株式投資をしていることの醍醐味を日々満喫できたに違いない。その日の取引が終わると、資産が着実に増えている。そして、夕食を終えて眠りにつき、夜が明けるとまた資金が増える一日が始まる。こんな素晴らしい日々が12日も続いたのだ。

 投資家にとって、これほどワクワク感に満ちた幸せな期間は、そう滅多にあるものではない。

 それが米国の投資家たちには訪れたのだ。しかも、連騰が12日で止まった後も、NYダウはなお騰勢を保ち続けている。

 翻って東京市場はどうか。3月に入り2日連騰したものの、3日目は軟調。日経平均株価の水準もようやく1万9500円前後。2万円の奪還に手間取っている。

 日経平均が1万9500円台に乗ったのは昨年12月21日。以来、今回で4回目の1万9500円台乗せであり、ここは何とかすっきり上抜けて欲しいところだが、簡単には行きそうにない。

 今週はいつもの月と違い、米国の雇用統計の発表が第二週の金曜日になるため、今週末10日がそれに当たり、データを見るまで動き辛くなってしまうからだ。

 いわゆる米国の2月雇用統計待ち。こんな週は本格的な買いが入りにくく、トヨタ自動車 <7203> やソニー <6758> 、キヤノン <7751> といった主力株を中心に様子見気分の強い展開になってしまう恐れがある。

●「強勢銘柄」として注目したいシャープ

 では、投資魅力のある銘柄はないのか。もちろん答えは、「ある」だ。実はいまは魅力的な銘柄が多数あるのだ。

 それは日々の新値更新銘柄リストを見れば分かる。この原稿を書いている3月3日前場終了時点で、東証1部だけでも100銘柄以上ある。2日は200銘柄を超えていて、それよりは急減しているものの、100銘柄もあれば十分すぎるほどだ。

 その中にはさらに新値に進む可能性を秘めた銘柄が多数埋まっていると見てよいからだ。そのため、新値更新銘柄だけを敢えて狙って投資するやり方で成功している投資家も結構いるほどだ。

 要するに「強勢銘柄に乗れ」の実行であり、お勧め策の一つになる。

 では、こんな状況下、どんな銘柄が魅力的か。前回は新興市場銘柄を中心に取り上げたので、今回は東証1部から探してみよう。

 まずはマルハニチロ <1333> だ。水産最大手であり、馴染み深く、いまはカツオ、サンマ、シシャモなど人気の魚が不漁とのこと。食品業界にとっては死活問題ながら、株価にはそれはプラスに働くと見る。

 季節が春になったことで次第に意識されるのがその先の梅雨時や夏のシーズン。食品劣化の恐れがあるため、それを防ぐ役割を果たすのが冷凍倉庫、そして冷凍食品。その大手であるニチレイ <2871> も魅力的だ。

 自動車用防振ゴムに強い住友理工 <5191> も浅い押し目を見逃さないようにしたい。トヨタ自動車向けをはじめ、防振ゴムの需要好調が続き、株価も緩やかな続伸が続くと見る。

 コネクター大手で、スマホや車載用の販売不振に見舞われていたが、来期は緩慢ながら需要回復が見込める点に着目してヒロセ電機 <6806> だ。

 大型・小型店舗を組み合わせた展開で成功しているホームセンター大手のコメリ <8218> も、高値圏ながらさらなる高値に進んでもおかしくない状況だ。

 そして、最後にまたまたシャープ <6753> [東証2]だ。私にはこの株も「強勢銘柄」に見える。

2017年3月3日 記

株探ニュース

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