【特集】10-12月期“売上成長株”ベスト30 【小型株】編 <成長株特集>
アカツキ <日足> 「株探」多機能チャートより
株探集計によると、16年4-12月期(第3四半期累計)決算を発表した約2400社のうち、10-12月期(第3四半期)に前年同期比で増収増益(経常利益ベース、黒字転換を含む)を達成した企業は839社に上った。下表では、この増収増益を達成した839社のうち時価総額200億円以上1000億円未満の小型株を対象(金融を除く)に、利益拡大に先行する傾向がある売上高の成長が著しい増収率の上位30社をピックアップし、増収率の大きい順に並べた。
増収率トップのレーサム <8890> [JQ]は投資用不動産の大型物件の販売が伸び、10-12月期の売上高は前年同期を2.5倍も上回る169億円に急拡大して着地。2位のソーシャルゲーム開発を手掛けるアカツキ <3932> [東証M]は既存タイトルの利用者拡大で課金収入が大きく伸びた。3位のタカラレーベン <8897> はマンションや戸建て住宅の引き渡しが進み、2四半期ぶりに増収となり経常利益も黒字に浮上した。
4位の平田機工 <6258> [JQ]は有機EL製造向け蒸着装置や自動車関連生産設備の受注が急増したことが収益を押し上げた。5位のFFRI <3692> [東証M]はサイバー攻撃の脅威が高まるなか、大手企業や官公庁を中心にセキュリティ対策製品の販売が好調だった。19位には同じくセキュリティ対策ソフトの販売が伸びたデジタルアーツ <2326> が入っている。
7位の第一実業 <8059> はプラント設備の大口案件が寄与し収益が大きく好転した。9位のビオフェルミン製薬 <4517> は主力の胃腸薬、10位のTOWA <6315> は半導体製造装置や指紋センサー向け装置の販売が大きく伸びた。
増収の連続期数が多い銘柄をみると、24四半期連続のパピレス <3641> [JQ]、14四半期連続のUTグループ <2146> [JQ]、11四半期連続のじげん <3679> [東証M]、デジアーツがリストアップされた。パピレスはテレビCM効果で電子書籍販売やレンタルサービスの利用者増加が続いている。求人サイトを運営するじげんと製造派遣大手のUTグループは旺盛な求人需要が追い風となった。
┌ 売上高 ┐ 増収
コード 銘柄名 増収率 10-12月 連続期数 予想PER
<8890> レーサム 154 16985 2 7.3
<3932> アカツキ 115 3222 3 28.7
<8897> タカラレーベ 110 16585 1 7.1
<6258> 平田機工 101 20615 3 16.2
<3692> FFRI 85.9 422 3 615
<8934> サンフロ不 83.6 8262 4 7.8
<8059> 第一実 76.0 39902 3 14.2
<3284> フージャース 75.8 7841 2 5.3
<4517> ビオフェル 73.8 3001 1 22.2
<6315> TOWA 71.5 7387 4 14.3
<8877> エスリード 59.8 9241 5 8.3
<6379> 新興プラン 54.9 23599 1 10.8
<3254> プレサンス 52.4 11463 2 7.9
<9517> イーレックス 48.8 8084 5 29.9
<3793> ドリコム 45.9 2273 1 64.3
<3641> パピレス 39.6 3599 24 32.0
<4816> 東映アニメ 38.6 10565 3 14.4
<3679> じげん 35.8 1741 11 46.4
<2326> デジアーツ 35.2 1098 11 53.1
<2146> UT 32.7 15004 14 21.1
<7433> 伯東 30.7 38098 1 20.2
<4792> 山田コンサル 29.8 2571 6 15.5
<4337> ぴあ 29.5 39934 7 34.8
<2222> 寿スピリッツ 28.9 8983 7 34.2
<2497> UNITED 28.3 3772 6 -
<6832> アオイ電子 27.0 11400 3 10.2
<6317> 北川鉄 26.1 14300 2 10.2
<8614> 東洋 26.0 3935 1 -
<3465> ケイアイ不 25.9 11625 1 8.8
<1976> 明星工 25.1 13131 4 9.5
※売上高の単位は百万円。増収連続期数は四半期ベース売上高が前年同期に比べて連続で増加した期数。予想PERでは今期見通し非開示企業は「-」とした。
株探ニュース