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【特集】【今週読まれた記事】坂を登り始めた日経平均、2020年3万円への歴史的転換点

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は10月22日から28日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 今週の日経平均株価は前週比261円(1.52%)高で終了。週足ベースで見れば、特筆するほどの上げ幅ではありません。しかし、2度の1万5000円割れという2016年前半の厳しい相場を乗り切り、7月後半から10月半ばまでのもちあいの中、じっと「その時」をうかがっていた投資家の方々には明らかでしょう。東京株式市場はいま、「懸念の壁」をよじ登り始めています。

 今週人気化した特集記事の傾向から浮かび上がってくるのは「転換点」というキーワード。株探トップ特集で人気を集めた「プーチンが来る―復活オイルマネーとロシア関連『動き出した穴株』」、そして「給与上昇の歴史的“転換点”、人材関連株は“奔騰”へ」は、長く続いた枠組みが変わろうとしていることを伝えています。戦後、日ソ・日ロの関係は、北方領土問題という宿痾を抱え、長らく真の友好とは遠い関係が継続してきました。こうした状況に歴史的転換点が訪れる可能性が高まりつつあるなか、ロシア関連株の上昇という形で、それを織り込み始めた株式市場の動向を伝えた前者。1989年バブル以降、幾たびもの就職氷河期を繰り返してきた日本に、ついに訪れた空前の人手不足と活況に湧く人材サービス業界について伝える後者。ともに目先の短期的な株価の上げ下げではない、大きな歴史の転変に株式市場が反応していることを炙り出しています。

 大いなる転換を唱える記事はこれだけではありません。9月から配信を開始した「武者陵司のストラテジーブレティン」では、「アベノミクス第二弾の株高が始まった」前編後編で、現在の日本は極端なリスク回避により不当に株安、不動産価格安が放置された「マイナスのバブル」と表現。この状況は是正され、アベノミクス第二弾「2020年日経平均3万円程度の、大きな上昇波の可能性が強まった」とし人気を集めました。

 植木靖男氏は連載記事で、「市況は上昇の気配を強め暖気がみなぎってきた」と表現。昨年6月の大天井からの調整終了を確認する第二関門1万7572円の突破には「海外勢の買いが絶対条件」と指摘。一方で、その海外勢が買いに転換した可能性があることを伝える先週配信の2つの記事、「オイルマネー再上陸を暗示? 不動産株爆上げの真相 <うわさの株チャンネル>」と「到来“外国人買いの季節”、10月4000億円買い『全情勢』<株探トップ特集>」は今週も多くの方に読まれています。

 さて、こういった大局を見ずとも、個別企業は業績の伸長により自らを上昇トレンドに乗せることが可能な存在でもあります。日本経済の長い低迷時代においても数多の企業が業績を飛躍させてきたのもまた事実であり、そうした企業をいち早く見つけ出すことは株式投資の醍醐味。いま、飛躍の時を迎えつつあるかもしれない企業を探り、今週1番のアクセスを集めたのは日曜日配信の新定番記事「今週の上方修正【大予想】 39社選出 <業績修正特集>」。前年の同時期にも上方修正を行い、かつ進捗率など複数の観点から今期も上方修正の可能性が高い銘柄をリストアップ。前週配信の「今週の上方修正【大予想】 22社選出 <業績修正特集>」に続き、ランキング1位となりました。

 直近業績の増額ではなく、「最高益」継続の可能性を追った「青天井」シリーズでは、前週配信の「利益成長“青天井”銘柄リスト〔6-8月期〕 15社選出 <成長株特集>」が今週も大きなアクセスを集めました。記事中で紹介した銘柄のいくつかは、「押し目待ちに押し目なし」の相場格言を地で行く展開。直近配信の記事では、「底打ちの7-9月期『増収増益』銘柄リスト 35社選出 <成長株特集> 10月27日版」が人気となっています。

 全体相場が水準訂正に向かい始めたとなれば、割安株は徐々に減少することも予想されます。割安株特集では、東証1部上場銘柄を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (10月21日現在)」、東証上場全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 10月26日版」がアクセスを伸ばしました。

 株式市場にとどまらない今週の大きな話題といえばJR九州 <9142> のIPO。「好発進『JR九州』、今後の株価の見通しは? <株探トップ特集>」は、上場1週目を3025円で終えた同社の先行きを特集。株価水準や業績動向のほか、大株主の不在と「M&A(買収・合併)」絡みの思惑といった市場の一部で囁かれている声などを伝えています。

 そのほかにアクセスを集めた記事では、テクニカル面から今後について聞いた「日本株上昇局面、チャート妙味ある銘柄は? アルゴナビス・清水洋介氏に聞く! <直撃Q&A>」や相場観特集の各記事(SMBC日興証券・太田千尋氏いちよしアセットマネジメント・秋野充成氏東洋証券・檜和田浩昭氏)がマーケット関係者の見方を伝えよく読まれました。人気連載の「北浜流一郎のズバリ株先見!」は今週ももちろん上位にランクイン。「1万7000円台固めから投資マインド改善へ!」は、いまだ買い手控え姿勢が観察されるマーケットで、一足早く仕込んでおきたい有望銘柄を推奨し人気を集めています。

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