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【特集】「日本株上昇局面、チャート妙味ある銘柄は?」アルゴナビス・清水洋介氏に聞く! <直撃Q&A>

清水洋介氏(アルゴナビス 代表取締役社長)
 26日の日経平均株価 は前日比26円59銭高の1万7391円84銭で取引を終え、半年ぶりの高値圏に上昇した。東京株式市場は今月に1万7200円の節を突破し、にわかに上値追いへの期待が高まった格好だが、テクニカル分析で今後の展開をどう予想できるのか。株式スクール「アルゴナビス」を主宰し「チャートの先生」と呼ばれる清水洋介氏に聞いた。

Q1 日経平均株価は半年ぶりの高値となり上昇基調が強まっています。テクニカル分析から今後の日経平均株価をどう予想していますか?

清水 目先的には騰落レシオが140%を超えており警戒ラインの120%を大きく超えているほか、RSIやストキャスティックスといった指標も過熱感を示す数字が出ており、調整局面にいつ入ってもおかしくない状況にはあります。ただ、ともに短期指標であり、調整があっても一時的とみています。日経平均は1万7500~7600円のラインが上値の節ですが、ここを抜ければ2月と6月の安値でダブルボトムが形成され、底値が確認されます。日経平均株価は、上値の節を抜け年内に1万8000円も期待できるとみています。

Q2 同じく為替相場の見通しは?

清水 今月初旬に1ドル=102円50銭どころにあった75日移動平均線を上抜いてきました。また、同時期に103円20銭前後の一目均衡表の雲も抜いています。これに伴い、それまでの円高基調が円安トレンドに変わったとみています。年末に向け108~110円の円安も期待できると予想しています。

Q3 チャート面から投資妙味が膨らんでいる銘柄を教えてください

清水 例えば、味の素<2802>はソーサーボトムを描き、右肩上がりの相場に入ってきたと思います。2400円どころの上値の節を抜ければ、年末に向け2600円が期待できそうです。同じく、下落局面が終わり底入れしたと思えるのがエイチ・アイ・エス<9603>です。一目均衡表の雲も抜けつつあります。株価は3500円前後への上昇を予想しています。

 値動き的にはやや地味かもしれませんが、下値を固め中長期投資で安心して買えそうなのがパナソニック<6752>です。株価は25日移動平均線がサポートする格好で上昇が見込め、年末には1200円が期待できると思います。また、三井住友フィナンシャルグループ<8316>は、9月以降の高値を結んだ上値トレンドラインと下値のトレンドラインの間で形成されていた小さな三角保ち合いを上放れたとみています。株価は年末に向けて4200円を予想します。全般相場が上向くなか、チャート的に妙味がある銘柄は増えてきていると思います。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(しみず・ようすけ)
大手証券会社に入社後、外資系証券会社、外資系オンライン証券会社などを経て、証券アナリスト、テクニカル分析の第一人者として、「チャートの先生」「ストラテジスト」の役割でテレビのレギュラー出演や・雑誌の連載などで活躍。現役ディーラーとしても日々相場と対峙している。10年以上続いているメールマガジン「日々是相場」や投資に関しての講演などを行っている。2014年5月株式スクール「アルゴナビス」開校、証券投資の本質、株式投資の楽しさを啓蒙している。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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