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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):太平洋セメ、あすか薬、HOYA

太平洋セメ <日足> 「株探」多機能チャートより
■太平洋セメント <5233>  309円  +27 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 25日、太平洋セメント <5233> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.76%にあたる3500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月26日から17年1月31日まで。同時に、17年3月期の連結最終利益を従来予想の380億円→520億円に36.8%上方修正、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことも買いに拍車を掛けた。

■あすか製薬 <4514>  1,892円  +145 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 25日、あすか製薬 <4514> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→14億円に4.0倍上方修正。従来の49.1%減益予想から一転して2.0倍増益見通しとなったことが買い材料。血圧降下剤の後発医薬品「カンデサルタン」などの販売が想定以上に伸び、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。

■鉄建 <1815>  343円  +19 円 (+5.9%)  本日終値
 25日、鉄建 <1815> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→28.7億円に91.3%上方修正。従来の38.5%減益予想から一転して17.7%増益見通しとなった。売上は計画を下回ったものの、土木工事や建築工事の採算が想定以上に改善したことが利益上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の52億円(前期は26.2億円)を据え置いた。

■安藤・間 <1719>  669円  +37 円 (+5.9%)  本日終値
 安藤ハザマ<1719>が年初来高値を更新。同社はきょう午後2時に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益は従来計画の90億円を上回り、144億4000万円(前年同期比46.2%増)になったようだと発表した。売上高予想は前年同期比8.9%増の1880億4000万円(従来計画は1880億円)。土木工事の採算性向上に伴い完成工事総利益率が、前回見通しの10.2%から13.6%に拡大する見込みだという。なお、通期業績見通しについては、11月8日の第2四半期決算発表時に明らかにするとしている。

■HOYA <7741>  4,364円  +234 円 (+5.7%)  本日終値
 SMBC日興証券が25日付でHOYA <7741> の投資判断「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を4000円→5500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、眼鏡レンズはマルチブランド戦略で業界平均を上回る成長が期待できると報告。また、情報通信事業においてHDD用基板が底入れするとの見方から、仏エシロールを超える成長が達成可能であると評価している。17年3月期は円高や熊本地震の影響で減益になるが、18年3月期は再び過去最高益更新が視野に入ると指摘した。同証券では、17年3月期の連結営業利益を99億円→110億円、18年3月期を107億円→125億円にそれぞれ上方修正した。

■オプティム <3694>  5,920円  +210 円 (+3.7%)  本日終値
 25日、オプティム <3694> がマイクロソフトとAI・IoT分野で技術連携すると発表したことが買い材料視された。同社が提供するAI・IoTプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」がマイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」と連携する。これにより、AIやIoTの導入コストを削減し、ビジネスシーンでの活用機会を広げることを目指す。発表を受けて、マイクロソフトとの連携による「OPTiM Cloud IoT OS」の利用者拡大に期待する買いが向かった。

■百十四銀行 <8386>  358円  +12 円 (+3.5%)  本日終値
 25日、百十四銀行 <8386> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の139億円→173億円に24.5%上方修正。減益率が29.2%減→11.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。国債などの債券売却益が増加する一方、与信関係費用が想定を下回ることが収益を押し上げる。

■KOA <6999>  980円  +25 円 (+2.6%)  本日終値
 KOA<6999>が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を880円から930円へ引き上げたことが好材料視されている。自動車向けの回復に加えて、耐硫化品やシャント抵抗器の需要拡大もじわりと寄与し始めた印象があるとし、為替の変動を除けばトップラインが増収基調にあると評価。17年3月期の営業利益予想を16億円から21億円へ、18年3月期を同18億円から20億円へ、19年3月期を同22億円から24億円へそれぞれ上方修正したことで目標株価を引き上げたという。

■セリア <2782>  8,610円  +210 円 (+2.5%)  本日終値
 25日、セリア <2782> [JQ]が17年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の57億円→68.5億円に20.2%上方修正。増益率が9.6%増→31.8%増に拡大し、従来の8期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。消費者の節約志向の高まりを追い風に、100円ショップの既存店売上高が前年実績を3.5%上回ったことが寄与。円高で仕入コストが想定を下回ったほか、業務効率化による人件費・光熱費の抑制も上振れに貢献した。上期増額分をほぼ上乗せする形で、通期の経常利益も従来予想の130億円→141億円に8.5%上方修正した。

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