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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):新日鉄住金、そーせい、アサヒ

新日鉄住金 <日足> 「株探」多機能チャートより
■新日鐵住金 <5401>  2,045.5円  +15 円 (+0.7%)  本日終値
 JPモルガン証券が24日付で鉄鋼セクターに関するリポートを発表した。これによると、16年度下期の強粘結炭市況の前提を1トン=200ドルへと修正したことで、コスト増加が先行する格好となり、第3四半期の鋼材マージンは悪化すると指摘。これにより、新日鉄住金<5401>とジェイ エフ イー ホールディングス<5411>は第2四半期決算時での下方修正が予想されるが、今後の顧客との値上げ交渉を睨んで、株式市場が想定するよりも保守的な会社計画を示す可能性があり、短期的には警戒する必要があると指摘している。その一方で同証券では、今後、徐々に販売価格引き上げと鋼材マージン改善が進むことから、来年度業績に焦点が移るなかで、低バリュエーションにある日本高炉株の投資妙味が高まると見ているという。なかで、バリュエーションが魅力的なJFEを選好する銘柄選別も不変としており、輸出環境の底入れと正常化による恩恵を最も享受し、相対的にみたバリュエーションの割安感も強いと評価している。

■NIPPO <1881>  1,998円  +10 円 (+0.5%)  本日終値
 25日、NIPPO <1881> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の118億円→166億円に40.7%上方修正。従来の13.4%減益予想から一転して21.9%増益を見込み、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。手持ちの道路舗装工事が順調に進み、売上が計画を上回ったことが寄与。コスト削減や業務効率化による採算改善も利益を押し上げた。

■そーせいグループ <4565>  16,290円  +60 円 (+0.4%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が3日ぶりに反発。この日の午前中に、同社がノバルティス(スイス)に導出している慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状を緩和する「ウルティブロ ブリーズヘラー」と「シーブリ ブリーズヘラー」について、ノバルティスが7~9月期の業績を発表。「ウルティブロ」の売上高は前年同期比44%増の9500万ドルとなったことから、そーせいの業績にもプラスに寄与するとの見方から買われているようだ。なお、一方の「シーブリ」は同3%減の3700万ドルだった。

■ミスミグループ本社 <9962>  1,954円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 国際的な投資指標であるMSCIの定期見直しの発表は、日本時間11月15日早朝に予定されている。みずほ証券では、このほど定期見直しの候補銘柄を発表した。具体的にはミスミグループ本社<9962>、日産化学工業<4021>、ライオン<4912>、LINE<3938>、ディー・エヌ・エー<2432>の5銘柄を新規採用候補に挙げた。除外候補は伊予銀行<8385>、四国電力<9507>、ニッパツ<5991>の3銘柄の確度を「High」としている。以下、可能性の高い順にNTT都市開発<8933>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、上組<9364>、三菱倉庫<9301>を挙げている。

■イトーキ <7972>  668円  -38 円 (-5.4%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 25日、イトーキ <7972> が決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比33.4%減の25.5億円に落ち込んで着地したことが売り材料視された。世界景気の先行き不透明感の影響を受けて、研究設備機器や店舗商業施設などの大型設備投資が減少し、設備機器関連事業の営業損益が前年同期の10.8億円の黒字から1.4億円の赤字に転落したことが響いた。通期計画の48億円に対する進捗率は53.2%にとどまっており、通期計画未達を懸念する売りが向かった。

■キヤノン電子 <7739>  1,638円  -37 円 (-2.2%)  本日終値
 キヤノン電子<7739>が反落。25日の取引終了後、16年12月期の連結業績見通しについて、売上高を920億円から830億円(前期比7.1%減)へ、営業利益を92億円から78億円(同25.9%減)へ、純利益を63億円から46億円(同33.8%減)へ下方修正したことが嫌気されている。第3四半期まで進捗をもとに業績予想を見直した結果としている。その第3四半期累計(1~9月)連結決算は、売上高620億2700万円(前年同期比9.9%減)、営業利益67億5400万円(同23.1%減)、最終利益38億9400万円(同33.7%減)だった。

■シマノ <7309>  17,850円  -370 円 (-2.0%)  本日終値
 シマノ<7309>が急反落。同社は25日取引終了後、16年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は2416億7700万円(前年同期比15.7%減)、営業利益は484億8700万円(同25.5%減)、最終利益は368億2500万円(同43.1%減)と低調だった。欧州での自転車販売が低迷し、自転車部品大手の同社もその影響を受けている。通期業績予想は従来見通しを据え置いている。通期営業利益680億円予想(前期比20.1%減)に対する進捗率は71%にとどまった。

■アサヒ <2502>  3,617円  -74 円 (-2.0%)  本日終値
 25日、アサヒグループホールディングス <2502> が、子会社シーエフアイが保有する頂新(ケイマン)ホールディングの株価下落に伴い、投資有価証券評価損として371億円を特別損失に計上すると発表したことが売り材料視された。同社は16年12月期の決算発表から国際会計基準(IFRS)に移行する予定で、今回の株式評価損の最終利益への影響はないとしているが、多額な特損計上を懸念する売りが向かった。

■小糸製作所 <7276>  5,340円  -80 円 (-1.5%)  本日終値
 小糸製作所<7276>が反落。25日の取引終了後、17年3月期の連結業績見通しについて、売上高を7800億円から7870億円(前期比3.3%減)へ、営業利益を780億円から820億円(同0.3%減)へ、純利益を470億円から490億円(同5.8%増)へ上方修正したが、株価は10月に入り上昇基調にあったことから、目先の材料出尽くし感が強まっているようだ。北米や中国を中心に自動車生産台数が増加していることを背景に、新規受注の拡大や自動車ランプのLED化が進展したことで上期業績が計画上振れで着地したことが要因。また、国内工場再編による生産効率の向上や、国内外における改善合理化、原価低減活動が奏功しているという。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3837億2000万円(前年同期比0.1%増)、営業利益397億4800万円(同22.7%増)、最終利益229億2900万円(同61.8%増)だった。また、従来未定としていた配当について、中間配当を20円(前年同期16円)にするとあわせて発表した。なお、期末配当は引き続き未定としている。

●ストップ高銘柄
 モジュレ <3043>  218円  +50 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値
 FVC <8462>  1,734円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 綜研化学 <4972>  1,146円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 サハダイヤモンド <9898>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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