市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、朝安も日銀のETF買い思惑で後場切り返す (10月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  17329.03
高値  17391.84(15:00)
安値  17295.46(09:39)
大引け 17391.84(前日比 +26.59 、 +0.15% )

売買高  15億8904万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8114億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均株価は小幅ながら3日続伸
 2.米株安、原油安の逆風も後場切り返す
 3.騰落レシオは高水準の過熱領域も売り物薄い
 4.日銀のETF買いの思惑が下支え
 5.不動産、建設など内需買われ、エネルギー関連が軟調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは53ドル安と反落。原油先物相場の下落や注目企業の低調な決算で売りが先行した。

 東京市場では、前場は売りに押される展開だったものの、後場は買いが優勢となり戻り足をみせた。日経平均株価は上値も重かったがプラス圏で着地した。

 26日の東京市場は、前日の欧米株市場が総じて弱い動きをみせ、WTI原油先物価格も1バレル=50ドル台を割り込むなどリスク回避の流れが意識された。東証1部の騰落レシオは前日時点で146.6%と高水準で過熱感も意識されていただけに、利益確定の売りが先行した。しかし、売り圧力は弱く、後場寄りに日銀のETF買いの思惑も浮上するなか、それに追随するかたちで押し目買いを誘発。上値も重く、日経平均は前日終値近辺での往来に。不動産、食料品、建設などの内需株が買われ全体相場を支えた。一方で、原油市況の下落や為替の円安一服などを受けて、資源エネルギー関連や自動車セクターに軟調な銘柄が目立った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本電産<6594>も高い。NTTドコモ<9437>が買われ、三井不動産<8801>、NTT<9432>なども買い優勢となった。太平洋セメント<5233>が物色人気を集め、安藤ハザマ<1719>も値を上げた。SMK<6798>が大きく値を飛ばしたほか、HOYA<7741>、テクノスジャパン<3666>なども大幅高。
 半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、任天堂<7974>も軟調。JR九州<9142>は売り買い交錯のなか小幅安で着地。三菱自動車<7211>が急反落したほか、日新電機<6641>も大きく売り込まれた。竹内製作所<6432>、キヤノンマーケティングジャパン<8060>などの下げも目立った。コマツ<6301>も下値を探る展開に終始した。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ソフトバンク <9984> 、JT <2914> 、ファナック <6954> 、日産化 <4021> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、中外薬 <4519> 、アサヒ <2502> 、コマツ <6301> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約25円。うち15円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)不動産業、(3)食料品、(4)建設業、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)ゴム製品、(3)輸送用機器、(4)機械、(5)保険業。

■個別材料株

△鉄建 <1815>
 上期経常を一転18%増益に上方修正。
△オプティム <3694>
 マイクロソフトとAI・IoT分野で技術連携。
△アエリア <3758> [JQ]
 「A3!」事前登録者数が初日で1万人突破。
△あすか薬 <4514>
 上期経常を一転2倍増益に上方修正。
△TDCソフト <4687>
 上期経常を一転46%増益・最高益に上方修正。
△綜研化学 <4972> [JQ]
 上期経常を52%上方修正。
△太平洋セメ <5233>
 今期最終利益予想の上方修正と自社株買いを発表。
△タツタ <5809>
 3.14%を上限に自社株買いを実施。
△加藤製 <6390>
 IHIの建機事業を買収。
△HOYA <7741>
 SMBC日興証券が「強気」に格上げ。


▲日鍛バルブ <6493> [東証2]
 不適切な会計処理が発覚。
▲ADプラズマ <6668> [東証2]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)TDCソフト <4687> 、(2)SMK <6798> 、(3)太平洋セメ <5233> 、(4)加藤製 <6390> 、(5)あすか薬 <4514> 、(6)JVCケンウ <6632> 、(7)ドリームI <4310> 、(8)タツタ <5809> 、(9)三栄建築 <3228> 、(10)ラサ商事 <3023> 。

 値下がり率上位10傑は(1)鋳鉄管 <5612> 、(2)日新電 <6641> 、(3)イトーキ <7972> 、(4)東海運 <9380> 、(5)三菱自 <7211> 、(6)竹内製作所 <6432> 、(7)アルコニクス <3036> 、(8)武蔵精密 <7220> 、(9)キヤノンMJ <8060> 、(10)MARUWA <5344> 。

【大引け】

 日経平均は前日比26.59円(0.15%)高の1万7391.84円。TOPIXは前日比5.38(0.39%)高の1382.70。出来高は概算で15億8904万株。値上がり銘柄数は1286、値下がり銘柄数は557となった。日経ジャスダック平均は2594.38円(10.59円高)。

[2016年10月26日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均