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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「弾み付ける株高、円安」

株式評論家 富田隆弥

日経平均株価は1万7400円台を回復、日足の平均線が上から25日、75日、200日と順パターンになるなど上昇基調を鮮明にしてきた。為替(ドル円)も104円台の節や26週平均線を突破、円安基調に入ってきた。こうなると日経平均は4月25日高値1万7613円、2月1日高値1万7905円を、為替は7月21日高値107.48円や200日線(107.96円)を目指し、弾みを付けることも想定される。だが一方、注意ポイントのチェックも怠れない。

◆日足のボリンジャーバンドは上昇するプラスゾーン「+2σ、+3σ」が1万7400円台~1万7800円方向だ。米国では経済や業績が好調で、12月利上げが濃厚となり為替のドル高円安を誘導。心配された2Q決算は上振れる企業が目立ち、そして外国人投資家は3週連続(10月21日現在)で買い越すなど、株価上昇に伴い好材料が相次ぐようになってきた。

◆一方、テクニカル指標は過熱を強めてきている。10月相場(27日まで)は1000円幅、6.1%上げ、勝敗は13勝5敗、騰落レシオ(25日線)は146%を付け、RCIやストキャスティクスも高値圏に集まる。

◆したがって、スピード調整を挟むのは当然だろうが、テクニカルが過熱を示唆しても相場は「流れに従う」のが基本であるから、下で控える転換線やボリンジャーバンド+1σ、短期抵抗線などを割り込まなければ上昇基調や押し目買い基調は続き、市場で聞こえる「1万8000円」「年末高」も可能だろう。騰落レシオにしてもピークは株価と一致せず、「株価は遅れてピークを打つ」という経験則がある。

◆とは言え、テクニカルの過熱を無視して良いということではない。過熱を強めれば強めるほど「その後の調整が大きくなる」のも相場であるから、勢いづいて腰を伸ばすとか、下げて転換線や抵抗線を割り込むならば、一旦「注意信号」として対処することも必要だろう。「JR九州」上場(10月25日)を成功させるための地合い作りがあったことも否めない。また、日銀決定会合、FOMC、米大統領選など今後のイベントが何かしらのキッカケになる可能性もある。

(10月27日 記、毎週土曜日10時に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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