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【特集】利益成長“青天井”銘柄リスト〔6-8月期〕 15社選出 <成長株特集>

コスモス薬品 <日足> 「株探」多機能チャートより
 小売業が多くを占める16年6-8月期(3ヵ月決算)の決算発表が出そろった。本特集では、6-8月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が"青天井"状況になっている銘柄にスポットライトを当ててみた(10月20日現在)。

 本決算月にかかわらず、16年6-8月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している15社を選び出し、6-8月期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。

 上振れ率トップは首都圏を中心にマンション建設工事を手掛けるファーストコーポレーション <1430> [東証M]。6-8月期(第1四半期)経常利益は不動産の売上が大きく伸び、四半期ベースの過去最高益を48.4%も上回って着地。2位のコスモス薬品 <3349> は制汗剤など夏物商品が好調だったほか、低価格なPB商品の販売も伸び、2四半期連続で過去最高益を更新した。

 続く3位に入った国内最大級のPR会社であるベクトル <6058> は、動画を活用した付加価値の高いサービスが伸びた。4位の三栄建築設計 <3228> は戸建て住宅の値引き販売を抑制したことが利益拡大につながった。

 選出リストでは、コスモス薬品をはじめドラッグストアの好調ぶりが目立つ。5位の薬王堂 <3385> と6位のクスリのアオキ <3398> は地域密着型の集中出店で成長を続けており、ともに既存店売上高が9月まで18ヵ月連続で前年実績を上回っている。また、9位のツルハホールディングス <3391> はPB商品の拡充やレディ薬局の買収効果、11位のウエルシアホールディングス <3141> はCFSコーポレーションとの経営統合などが収益押し上げ要因となった。

 このほか、日本色材工業研究所 <4920> [JQ]はインバウンド需要を追い風に、化粧品の製造受託が大きく伸びた。同社は15年9-11月期から業績が急拡大しており、昨年末に300円だった株価は20日時点で約4.5倍の1363円に跳ね上がっている。

            ┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐
コード 銘柄名    上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高
<1430> 1stコーポ   48.4   668   450   21.3   1836   1514
<3349> コスモス薬品   26.6   7288   5758   0.04  20700  20691
<6058> ベクトル     24.9   577   462   32.8   2000   1506
<3228> 三栄建築     11.0   3390   3053   30.2   9200   7065
<3385> 薬王堂      10.7   972   878   10.4   3218   2914

<3398> クスリアオキ   10.1   3083   2801    0.4   9300   9262
<9974> ベルク      9.2   2732   2501    1.2   8894   8788
<3382> セブン&アイ   8.7  100231  92197    0.2  351000  350165
<3391> ツルハHD    8.0  10194   9437   16.2  37900  32623
<9369> キユソ流通    7.0   1362   1273   21.6   4870   4004

<2659> サンエー     5.1   4242   4037    0.1  14473  14457
<3141> ウエルシア    4.9   7586   7229   16.3  23700  20377
<4920> 日本色材     4.7   266   254   23.7   611   494
<3697> SHIFT    3.9   185   178    6.0   603   569
<3087> ドトル日レス   0.1   2950   2946    0.7  10511  10434

※2015年3月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。

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