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【特集】【今週読まれた記事】密かに動き出した低位株、割安修正はいつ?

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は9月17日から23日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 注目を集めた日米の金融政策決定会合を水曜日に通過。日銀の政策決定会合の結果発表後に日経平均株価は急騰、米FOMCでは利上げが見送られ、NYダウは続伸歩調に転じました。日本列島は雨雲に覆われた日が続いていますが、東京株式市場の上からは、一足先に青空が見え始めようとしています。

 そんななか、今週のアクセスランキングは飛び石連休と週央に控える重要イベントという日程がくっきりと表れたものになりました。週の前半は日米の金融政策会合後を見据えた銘柄紹介や投資行動の記事がアクセスを伸ばし、会合後はその内容を分析する記事がよく読まれました。

 今週の1番人気だったのは「北浜流一郎のズバリ株先見!」の「日米金融会合前の波乱は『絶好の買い場』」。会合終了を待つ慎重策を基本とした上で、開催前に大きく下げる場面があった場合は「絶好の買い場」と断言。「会合が終了すれば『気掛かり材料出尽くし』となり、多くの銘柄が反発する確率が高い」と予想し、人気を集めました。実際、記事中で紹介された個別銘柄の値動きは会合通過後も順調な様子。日曜掲載の最新記事と合わせ、改めて読み直す価値ありです。

 2番目に読まれたのは、「中村潤一の相場スクランブル」の「“日銀会合後”躍り出る低位株、次に来るのは?」でした。このところの相場模様を分析、「出遅れている低位株にリターンリバーサルの買いが流入しやすい」状況との見通しを示した上で、「PBRやPERなど株価指標面で割安なもの」に急動意するものが増えていることを紹介しています。

 杉村富生氏も同じく「低位株」「割安株」に注目。「個人投資家の復活が熱望される株式市場!」は「超低位株、割安株がなぜ、こんなに多いのか?」を分析、「全般カサ上げ現象」が起きる条件を記しています。

 確かに東京市場では割安放置株が増加しており、配当利回りの上昇した銘柄が増えています。スクリーニングを行うと、高配当利回り銘柄が大量に見つかる状況で、これに連動して株探でも、高配当株にスポットライトを当てた割安株特集のページビュー(PV)が伸びています。

  【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 9月21日版
  【高配当利回り株】東証1部ベスト50 (9月16日現在)
  まだ間に合う、9月配当 【高利回り】ベスト30 <割安株特集>

 今週末の時点で、配当利回りが3%を超える銘柄数は700超。この中には好業績・高配当の優良株が数多く埋もれており、株探編集部は現在、これらをどうやって紹介していこうか頭を悩ませるような状況です。また、配当以外の面から割安株を探った記事では「低PER、低PBR、高利回りの【お宝候補】リスト 新興&東証2部編 <割安株特集>」、会合後を見据えた記事では「再上昇は『日銀会合』明け? 今だから狙いたい“三拍子”銘柄 <株探トップ特集>」が先週から引き続きPVを伸ばしたほか、「“イベント通過後”に向け注目の『先回り』候補株 <株探トップ特集>」がよく読まれました。

 21日に発表された金融政策決定会合の結果については、「検証・日銀『新政策』、“株高軌道”復帰なるか <株探トップ特集>」で詳しく報じました。「銀行株に有利に働くというコンセンサスが市場で醸成されたことはプラス」(株式評論家・植木靖男氏)、「アベノミクスの初動時のように自信をもって日本買いとなってくれるのではないか」(光世証券・西川雅博氏)、「マーケットが期待している政策に対してほぼベスト」(三木証券・高橋春樹氏)と、相場観特集で意見をお伺いした識者の方々からはそろって高い評価が聞かれ、先行きには期待が持てそうです。

 特に、日銀ETF買い入れにおいてTOPIX型を重視する方針への変更が行われたことは、より広い銘柄に資金が流入することになり、個人投資家にとっては恩恵が大きいとみられます。なお、日銀ETF買いについて扱った記事では、「日銀ETF買い入れ倍増で注目、高ROE『好業績』リスト」の第1弾第2弾がアクセスを伸ばしたほか、市場で繰り広げられる暗闘を追った「“外国人売り”と“ETF買い”、日銀『官製相場』の真相 <うわさの株チャンネル>」がよく読まれました。

 さて、金融政策決定会合の帰結とは関連性の低い、成長株や増額期待、投資テーマなどの記事も人気を集めています。成長株では先週配信の「【大復活】4-6月期に『最高益』更新リスト 15社選出 <成長株特集>」が引き続きアクセスを集めたほか、増額期待銘柄では「発表迫る、17年2月期 中間期【上方修正】期待リスト 30社選出 <業績修正特集>」がランクイン。

 投資テーマでは10日配信の「秋の最強テーマ『リチウムイオン電池関連』爆騰ロードへ <株探トップ特集>」、15日配信の「先行株は既に2倍、『バラスト水処理関連』次の候補 <株探トップ特集>」が読まれ続けています。バラスト水処理関連株に関しては、先に紹介した中村潤一氏、杉村富生氏の低位・割安株に注目した記事でも取り上げられている銘柄があり、まだまだ目が離せません。今週新たに配信した投資テーマの記事では「“炎上”そして株価暴落…高まる『ネット監視』ビジネスの価値 <株探トップ特集>」や、「16年度後半、スマホゲームの展望は? Social Game Info編集長に聞きました! <直撃Q&A>」がPVを伸ばしました。

 個別株の記事では、サンバイオ <4592> の再生細胞薬の国内フェーズ2臨床試験開始について伝えるニュースがソーシャルメディア上で注目を集めたことでアクセスを伸ばし、バイオテクノロジー関連株への注目が高い状況は今も続いていることを浮き彫りにしています。

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