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2016年06月11日08時00分

【特集】【今週読まれた記事】バイオ株再反騰とリニア復活の兆しが人気

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は6月4日から10日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 日経平均株価は前月末に1万7000円を回復した後、為替が再び1ドル=106円台の円高となったことが嫌気され、週明けは寄り付き1万6300円台まで下押してスタート。しかし終わってみれば長い陽線で、1万6500円台は維持。その後は25日移動平均線、75日移動平均線などが収れんする1万6600円前後の水準でもちあいが続きました。出来高は今週も細ったまま。ビッグSQ(特別清算指数)算出日だった10日の売買代金ですら2兆4000億円台と、市場エネルギーの低下はさらに進んでいます。閑散に売りなしで大きくは下落しないものの、17年3月期の業績が見えてくるのはまだまだ先のため上昇要因もなく、手掛かり難から上にも下にもあまり動かない、夏枯れ相場が一足早く始まったような雰囲気です。

 こうしたなか、今週の株探でアクセスを伸ばしたのは、今春のマーケットを席巻したバイオテクノロジー関連と、昨夏に盛り上がりその後は鳴かず飛ばずだったリニア中央新幹線関連という2つの投資テーマを扱った記事でした。

 「よみがえる『バイオ相場』、iPS新展開で再びの“高値”<うわさの株チャンネル>」は理化学研究所が他家iPS細胞を利用した世界初の臨床研究を開始すると発表したことをきっかけに、バイオ関連株物色が再び活況となったことを取り上げ人気を博しました。そーせいグループ <4565> [東証M]の調整入り、アキュセラ・インク <4589> [東証M]の連続ストップ安などもあり勢いを失っていたバイオ相場ですが、また市場を盛り上げることになるのでしょうか? そーせいについては業績急成長計画に変わりはなく、チャート上は中期上昇トレンドが持続。アキュセラにしても、SBIホールディングス <8473> グループの保有割合引き上げが好感され強烈なリバウンド中と、バイオ関連からはまだまだ目が離せないようです。

 「“リニア関連株”大相場の気配、安倍首相『支援明言』で火」は、リニア中央新幹線工事に絡み、新展開があったことを取り上げたもの。リニア関連株への買いはしばらく鳴りを潜めていましたが、再び人気を取り戻すのでしょうか。大成建設 <1801> や大林組 <1802> は昨年夏につけた高値に接近、鹿島 <1812> は3日に高値を更新と、大手ゼネコン株が好調に推移していることから、内需建設株が評価される局面が近づいているような気配もあります。

 投資テーマを話題とした記事では、1月に配信した記事のページビューが急増する珍事もありました。「<話題の焦点>=『食べるコスメオイル』ブーム本格化へ」はヤフーのトップページで「食用コスメオイル」の記事が取り上げられたことをきっかけに、アクセスが流入。「投資テーマ」というと大げさかもしれませんが、流行と株価には密接な関係があるもの。チェックしておけば、思わぬ高値に出会えるかもしれません。そのほかの投資テーマものでは、「マイカーにさよなら、『カーシェア』『ライドシェア』」普及中」も人気でした。

 「6月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30」は、配当利回りにスポットを当てた記事としては久しぶりの上位入り。6月末は3月期決算企業に次いで数の多い12月期決算企業の中間期に当たるため、スクリーニング対象となる企業が多く、高配当利回り銘柄をいくつも見つけることができました。今週の特徴は割安株特集がひところよりアクセスを伸ばしていることで、17年3月期最高益予想かつ低PBRという銘柄を取り上げた「低PBR『お宝候補』東証1部編」、「低PBR『お宝候補』新興市場&東証2部編」はともに人気でした。先週に配信した最高益かつ低PERの銘柄を取り上げた「17年3月期 最高益見込む、低PER『お宝候補』東証1部編」、「17年3月期 最高益見込む、低PER『お宝候補』新興市場&東証2部編」も引き続きアクセスを伸ばしており、バリュー株に投資家の目線が向かいつつあるのかもしれません。

 とはいえ成長株は市場の華。決して人気が離散したわけではなく、今週も「最高益【大復活】銘柄リスト 32社選出」、「17年3月期【連続最高益】更新リスト 29社選出 [新興&2部編]」がアクセスを集めています。また、ROEにスポットライトを当てた「高まる稼ぐ力、【ROE】向上が続く銘柄リスト 34社選出」「海外投資家が注視する【高ROE】ベスト50」も先週公開ながらよく読まれました。

 さて識者の見方は? というと、こちらは楽観と悲観、見解が分かれました。ただ、共通して示されるのは「為替次第」の指摘。植木靖男氏は「6月相場を占う岐路に立つ」で「最大の注目材料は円高懸念」とし、山内俊哉氏は「米雇用統計ショック! 乗り切れるか波乱相場(2)」で基調は円高との見通しを示しています。このなか、為替の見通しではなく、為替の上下動に合わせたトレード姿勢を示したのが北浜流一郎氏。「円相場で刻むリズム投資が成果を生む!」で「円高で下げたところを押し目買いし、円安に転じて上昇したところで利食う」という手法を紹介。「円安も円高も長く続かないのが東京市場の特徴で、このリズムに合わせて投資した方が投資しやすいし、成功確率も高くなる」と投資家目線で語っています。出来高が細り方向感のない相場が続くのなら、こうした割りきった姿勢も効果的なのかもしれませんね。

株探ニュース

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