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【特集】【今週読まれた記事】2018年末3万円、2020年4万円説の真実――東京市場を飛び立った真白きブラックスワン

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は10月28日から11月3日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 連休前といえば、ポジション整理の売りに値を崩すのがつい最近までのセオリーでした。連休中に何かが起こり株価が崩れてしまうかもしれない、だからポジションを整理しておく――。しかし、三連休を前にした11月2日の日経平均株価は119円高。高寄り後に売りが出て、前場はマイナス圏まで沈む場面があったものの、引けにかけて買いが入りほぼ高値引けとなりました。こうした値動きは、“これまでの常識”では考えにくいものでした。日々相場を眺めていると、値動きが心理描写のように見えてくるものです。連休後には株価がさらに上がってしまうかもしれない、だから先に仕込んでおこう――。2日の値動きからは、そんなささやきが聞こえてくるようでした。

 三連休を前にした株価が上昇するのは今回が初めてではありません。10月7日からの三連休を控えた6日もそうでした。この日の日経平均は62円高で続伸を5日に伸ばしていました。そのとき私たちは、この日があの歴史的16連騰の途中の、記録的な商いの中に居たことに気づいていませんでした。

 “これまでの常識”は変わったのでしょうか? 白いブラックスワン――究極のポジティブサプライズが飛来したというのは「武者陵司 『究極のポジティブサプライズ、“白いブラックスワン”の飛翔』」です。いま、日本に出現しているのは「歴史的稀有の投資環境」と指摘。その理由として世界同時好況や空前の企業収益、日本企業が構築した健全なビジネスモデルなどとともに「異常な株の割安さ」を挙げています。高すぎた1990年代の日本株に対し、それ以降の日本株は長期金利が0%にも関わらず株式益回りが6%(PER15倍)、配当利回りが2%という安すぎる状態の「マイナスバブル」と分析。現在起きているのは「壮大なマイナスバブルの是正運動」であり、「年末2万4000~2万5000円、2018年末3万円、2020年4万円という壮大な上昇相場の序章である可能性が濃厚」と予想しています。

 株価が異常なレベルの割安水準まで売られる、つまりマイナスのバブルが崩壊したという世界観で一致するのは「中村潤一の相場スクランブル “逆バブル崩壊”で走り出す『中小型株精選』」。既に「東京市場における歴史的な視座」は変わっており、「今の上昇相場は“逆バブル崩壊”の長い螺旋階段を上っていく途中」とし、数々の有望株を紹介。今週も多くのアクセスを集めました。

 武者氏の「究極のポジティブサプライズ、“白いブラックスワン”の飛翔」では、メディアの多くが「株高熱狂を戒めるバブル論などに満ちていて、歴史的記録にまともに向かい合おうとしない」様子を伝えています。バブルの渦中にある時、人はそのバブルを認識できない――というのは歴史が伝える教訓の一つ。ならば、逆バブルという異常な株安も多くの人は認識できず、その異常状態を常識だと思いこんでいるだけなのかもしれません。

 だとすれば、“これまでの常識”が変わったことにいち早く気づいた人々――株探においでくださる読者の方々――はこの上昇相場から多くのものを得ることになるかもしれません。そんな株探読者の方々が選んだ、今週のランキング1位の記事が「材料株“夢特急”、発車ベル鳴る『大化け予備軍』10銘柄 <株探トップ特集>」。大化け株とは、安値が常識だと思われていた銘柄の、真の価値が認識されたところに生まれるもの。記事で紹介した10銘柄からも急騰するものが次々に表れています。

 次いで人気を集めたのは「今週の上方修正【大予想】 38社選出 <成長株特集>」。リストアップした銘柄からは実際に上方修正を発表するものが続々と登場。上方修正がないならないで、好業績であることは間違いのない銘柄の一覧でもあり、今一度見直してみる価値ありと言えるでしょう。

 決算発表集中期間には、膨大な数の業績発表が行われ、その中から有望株を選び出すのは骨が折れる作業です。選択作業を助ける記事の一つが毎日16時と18時の2回配信の「サプライズ決算」。決算集中期間のみ配信の、16時以降に発表された決算を加えた続報版全てがランキング入りしています。

  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (10月27日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (10月30日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (10月31日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (11月1日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (11月2日)

 また、サプライズ決算の確認を16時まで待てない方に向けては、15時10分と35分に株探プレミアム会員専用の超速報版を配信しています。

 決算発表集中期間のお役立ち特集といえば、その日に決算を発表した銘柄から増収増益のものをリストアップしたこちらもそう。やはり全記事がランキング入りしています。

  好調持続が期待される、7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集> 10月27日版
  好調持続が期待される、7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集> 10月30日版
  好調持続が期待される、7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集> 10月31日版
  好調持続が期待される、7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集> 11月1日版
  好調持続が期待される、7-9月期【増収増益】リスト <成長株特集> 11月2日版

 好業績銘柄に注目が集中し、投資テーマものの記事は通常時より伸び悩みました。とはいえ、マーケットでは注目がそれている時こそ有望株の拾い場だったということはしばしば起きます。「沸騰気配『証券株』、日経平均21年ぶり高値が金融株上昇を呼ぶ <株探トップ特集>」は、全体相場の上昇が続くならば、当然予想される証券株のほか金融セクター全体の上昇余地を探ったもの。「半導体株“爆騰ロード”、東京市場に眠るダイヤモンドを探せ <うわさの株チャンネル>」は2週連続のランキング入り。そのほかでは「老後の暮らしはロボットと、“介護ロボ”時代前夜の期待株 <株探トップ特集>」がよく読まれました。

 連載陣の記事では、「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ ここから買える株、その条件――『騰勢力』と『逆行高』」、「【杉村富生の短期相場観測】 ─ 日経平均の12ヵ月先のEPSは1491円に!」が今週もランキング上位に入る人気を集めました。ともに数々の有望株を紹介、熱い支持を集めています。相場観特集ではSMBC日興証券・太田千尋氏SBI証券・鈴木英之氏証券ジャパン・大谷正之氏に「通過点“2万2000円”、上昇トレンドの向かう先」と題して見解を聞きました。

 恒例の少額投資シリーズは「5万円以下で買える、低PBR・高利回り『お宝候補』」。【東証1部】編 22社選出【2部・新興】編 30社選出がともによく読まれたました。週後半の配信ながら急上昇でランクインしたのは「10万円以下で買える、最高益・低PER『お宝候補』23社【東証1部】編 <割安株特集>」。こちらは最高益で割安にもかかわらず、10万円以下で投資できるという欲張りなリストとなっています。高配当株特集では東証1部を対象とした、「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (10月27日現在)」、東証全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 11月2日版」がアクセスを伸ばしました。

 個別銘柄の記事では、10月30日にリコー <7752> について伝えた「リコーが大幅続落、18年3月期最終損益予想を一転赤字に修正」が下位ながらランキングに食い込んでいるのが目を引きました。一部で強い注目を集めたようです。

 定番記事「明日の好悪材料」は今週も全記事がランキング入りしています。

  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月27日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月30日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月31日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (11月1日発表分)

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