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2017年11月05日09時30分

【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 佳境迎える黄金相場、過熱感なき騰勢の果実

株式アドバイザー 北浜流一郎

「佳境迎える黄金相場、過熱感なき騰勢の果実」

●好パフォーマンス狙える「サムライの月」

 「10月から黄金の3ヵ月相場が始まる」――こう主張してきた1ヵ月目が終わり、2ヵ月目に入っている。私は11月を「サムライの月」と呼んでいる。11月は「十一」となり、さらに「士」=サムライと表記できるからだ。

 だからどうなんだ。こういうことになるかもしれないが、要するに11月は「サムライの月」なので、株の戦士として頑張れば成果が上がりやすい、となる。

 実際の市場も、驚異的ともいえるほどの絶好のスタートになっていて、その騰勢の強さには正直困惑するほどだ。しかも、ほとんど過熱感がない。これが非常に好ましい。

 上昇が続けばいつか反落は避けられない。問題はそれが市場崩壊に至るか、調整に終わるかだ。

 市場が過熱していれば前者になる可能性が高いため、いま恐れるべきはこの過熱になる。しかし、幸い、その兆しさえ見えず、反落があっても調整で終わる可能性が高い。

 いまはこれが非常に好ましい。「黄金の3ヵ月相場」がなお続いてくれる可能性を示唆してくれるからだ。

 なぜ、こんなことをいえるのか。日々発表が続いている7-9月期決算が好調な会社が多いからだ。四半期だけでなく、通期予想も好調な会社が多いのだから、理論的にも株価はもっと上がっておかしくない。

 それに懸念材料の一つになっていたFRB議長人事も市場にプラスに働く方向となっている。

 この原稿を書いている時点ではまだ決定ではないのだが、トランプ大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエル理事を指名する方針とのこと。(編集部注:本稿執筆後にトランプ大統領はパウエル氏を指名した)

 パウエル理事は、FRB執行部で共和党主流派に唯一近い人物。ブッシュ(父)政権で財務次官を務めた実績があり、FRB理事としてはイエレン議長の金融政策を全面的に支持していたことから、議長に任命されても金融政策が大きく変わることはない。

 こう見てよく、これが米国市場のさらなる上昇を保証してくれるだろう。そして、それは東京市場を引き上げてくれる役割も果たしてくれることになる。外国人投資家たちの日本株買い継続となるからだ。

●急落株にも妙味、高値圏なら小刻み上昇候補を

 ただ、こんな状況での投資は案外難しい。主力株中心にすでに相当上がっているからだ。では、どうするか。ネガティブ材料で急落した銘柄の中で、企業の屋台骨が揺らぐようなことにはならない銘柄へ投資することだ。

 具体的には、まずはソフトバンクグループ <9984> だ。傘下にある米携帯電話事業者スプリントと同業TモバイルUSとの合併計画が頓挫したことで株は売られてしまった。

 ソフトバンクにとっては計画がうまくいかなかったのだから、確かにネガティブ材料ではある。しかし、孫正義社長のことだ。次の手を考えて実行に移すのに決まっており、株価が下げたところは拾いどころになる。

 SUBARU <7270> でも新車の「完成検査」を無資格者が実施していた事実が発覚、株価は大きく売り込まれている。この問題、もちろん許されるものではないが、まず最初に類似の問題が発覚した日産自動車 <7201> は、すでに安値から回復に向かい始めている。だからSUBARUも必ずそうなるものではないものの、今後次第に見直し買いが入る可能性が高い。

 経営的には何の問題もないが、株価がこのところ急騰し、決算発表を機に目先上がり過ぎとの判断から売りを浴びて急落したペッパーフードサービス <3053> もようやく押しが入った形になっている。目先もう少し下げることもあるものの、再浮上が近いと見る。

 高値圏銘柄にも目を向けておこう。こちらは急騰習性のある銘柄よりも、小刻みに上昇を続けていく可能性の高い銘柄が魅力的だ。急落の確率が少ないからで、具体的には木材住宅建設で圧倒的なブランド力を持つ住友林業 <1911> 、年末に向かって需要拡大が見込める醤油のメーカー、キッコーマン <2801> も目先押しが入る方向であり、見逃さないようにしたい。

 最後に各種計測機器に強い横河電機 <6841> を。小反落を待って投資したい。

2017年11月2日 記

株探ニュース
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