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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 12月7日版

日経平均は11月高値の5万2636円が当面の天井か
1. NYダウが上昇継続の場合の展開は限られている
  NYダウは2020年4月以降、大勢の上昇局面の最終段階の上昇の流れへ入っている可能性があります。その場合の見方は「2025年4月の安値3万6611ドルを付けた後の上昇が、最終段階の上昇の5つの波を作る過程での3波目の上げ場面」、または「現在が大勢上昇の終点をつける動きへ入っている」かのどちらかになります。
 3波目の上昇場面へ入っているなら、NYダウは来年末までの期間で5万3535ドル(昨年12月高値の4万5073ドルから今年4月安値の3万6611ドルを引いて、4万5073ドルへ加えた値位置)を大きく上回る上げ場面になる公算です。
 大勢の上昇の終点をつける動きへ入っているなら、本年(または来年1月まで)の高値が天井となって、来年、再来年へ向けて3万6611ドルまで下げる動きになると考えられます。
 前回の本コラムでは、NYダウは12月の月足が陽線引けする場合、図1の3通りのパターンになると紹介しました。
図1 NYダウの12月が上昇するときのの値動き
【タイトル】
 大勢の上昇を継続中の場合、これまでの値動きから本年12月は月足が陽線引けする展開になると考えられます。
 現在が天井をつける作業の途中なら、本年12月は月足が陰線引けする展開になるはずです。そうならなくても、1月頃までには11月12日高値の4万8431ドル前後での上値の重さを確認できる値動きが現れると考えられます。
 図2は、NYダウの日足と今後の推測できる展開になります。12月の月初に価格が上げているので、図1のパターン2の展開にはなりません。
 現在が5万3535ドルを大きく上回る上昇場面の途中なら、上げ余地が十分にある状況で上げ傾向が強い12月に位置しているので、本年12月は図1のパターン3になると考えられます。週明け後は上昇の流れを継続して、一気に4万8431ドル以上へ上昇する公算です。
 本年12月がパターン1になる場合、4万8431ドルを超えるか否かにかかわらず、上げ傾向の強い12月に4万8431ドル前後で上値を抑えられることになります。
 12月がパターン1の展開になって4万8431ドルが意識される展開になる場合、現在は当面の天井を確認する作業であるという見方が有力になります。
 NYダウは本年4月以降の上昇を継続する格好で、来年に5万3535ドルを大幅に上回る上げ場面へ入る可能性があります。
 その場合、週明け後も上昇の流れを継続して、12月が月末まではっきりとした上昇の流れを作り、4万8431ドルを大きく上回る上げ場面になるはずです。
 目先、4万8431ドルが意識される展開となって、チャートで上値、下値を切り下げる弱気パターンを作った時点で、現在は当面の天井を確認する作業だという見方が有力になります。
図2 NYダウ日足と今後の想定できる展開
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