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【特集】【今週読まれた記事】続出する好業績・高配当株、イベント通過待ちは仕込み場か

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は9月10日から16日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 今週の東京株式市場は、薄商いのなか調整が続きました。日経平均株価は前週初めに1万7000円の大台と200日移動平均線という重要な節目を回復、ここが目先の天井となった格好です。週明けはシルバーウイークで休場日が2日あり、しかも週央には日米で重要イベントが予定されています。さらに米国では利上げの可能性すらあるとなれば、その日程を控える今週、株価が調整となるのもやむなしといったところでしょうか。

 もっとも株探にお出でくださる投資家の皆様にとって、そんなことはお見通しということでしょうか。今週、総合2位のアクセスを集めたのは、「再上昇は『日銀会合』明け? 今だから狙いたい“三拍子”銘柄 <株探トップ特集>」でした。物色が活発化するのは日米両国の金融政策会合明けとみて、9月中間期末の配当取りが狙え、かつ高配当利回りで好業績、低PBRの銘柄をリストアップし多くの方に読んで頂きました。配当を軸とした記事では「9月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」、9月に限らず高利回りの銘柄をリストアップした記事としては「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 9月14日版」もページビューを伸ばしています。後者の記事では、リストの1番下にある30位の銘柄ですら配当利回りは4.85%。現下の東京株式市場ではリストに入りきらなかった利回り4%台、3%台の銘柄が数百に達しており、「売られ過ぎ」の一語が頭をよぎります。

 全体相場の下落が“調整”によるものならば、ツレ安した上昇トレンド継続中の銘柄を仕込む好機でもあります。「下値抵抗線に接近した【上昇トレンド】銘柄 20社 <テクニカル特集> 9月14日版」は、25日・75日・200日線の全てが上向きの銘柄の中から、下値抵抗線となる25日線に接近したものをリストアップ。「相場急落でも【上昇トレンド】堅持 低PER 35社選出 <テクニカル特集> 9月12日版」と合わせて人気を集めました。両記事とも半導体製造関連の銘柄がいくつか混じっており、先月末の配信から3週間近くたった今も読まれ続けている「大相場が来る―『3次元NAND』革新で“半導体株”に異次元買い <株探トップ特集>」も参考になるかもしれません。

 半導体関連が注目された後も、テーマ株への物色は対象を変えながら続いています。今週、最もアクセスを集めたのは「秋の最強テーマ『リチウムイオン電池関連』爆騰ロードへ <株探トップ特集>」。エコカーの普及を背景としたリチウムイオン電池関連銘柄の物色は休養充分で、この先もまだ見せ場があるかもしれません。リチウムイオン電池製造装置関連株リチウムイオン電池部材・部品関連株電気自動車充電器関連株といった方向に物色が広がる可能性もあり、この方面にも目配りを忘れずにいたいところです。テーマ株では「整備特需と割安感…マリコン株は“急浮上”目前 <株探トップ特集>」で政策の後押しを受ける内需株、「先行株は既に2倍、『バラスト水処理関連』次の候補 <株探トップ特集>」では、規制条約が来年9月に発効することが決まったことを受けたバラスト水処理関連株買いの可能性を探り人気でした。高い注目の続くVR関連株を東京ゲームショウ開催を機に改めて取り上げた「主役は『VR』、過去最大“東京ゲームショウ”の見所は? <株探トップ特集>」もアクセスを伸ばしました。ゲーム絡みでは先週配信の「任天堂株“Bダッシュ”開始、iPhoneマリオ配信は始まりに過ぎない <うわさの株チャンネル>」は引き続きよく読まれています。

 成長株特集で人気だったのは、「4-6月期に【連続最高益】更新リスト 16社選出」と「高成長『始動』候補リスト 19社選出 <成長株特集>」。前者では連続して最高益を達成した16社を、後者では四半期決算で2ケタ増収増益を連続で達成した19社をこれから高成長が始まる可能性の高い銘柄としてリストアップ。こういった好業績銘柄は、全体相場が調整中の時ほど仕込み場となっているケースも多く、この連休に再点検するにはおあつらえ向きのリストとなっています。週後半の配信のため、今週のアクセスランキングでは上位に入っていませんが、「【大復活】4-6月期に『最高益』更新リスト 15社選出」も要チェックです。

 連載陣では、「調整入り」を予想した高岡隆一氏や、「買いエネルギー貯め込みが必要」と指摘した植木靖男氏がアクセスを伸ばしました。「名探偵、株価の習性を追う!」と面白い表現で相場動向を説いて人気だったのは北浜流一郎氏。日銀金融政策決定会合とFOMCの結果を待たねば動きようのない今、相場に対応するなら株価習性のよく分かっている銘柄に向き合うのが上策と指摘しています。週初に配信した相場観特集も、(1)(2)(3)そろって日米両国の金融政策決定会合通過までは動きにくいとの指摘で、来週半ばすぎまで模様眺めが継続する可能性は高そう。そうであるならば、今週人気を集めた記事で紹介した中から最高益更新銘柄や高配当利回り銘柄を見繕い、金融会合通過後の秋相場に備えるのは悪くないプランのようです。

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