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【特集】4-6月期に【連続最高益】更新リスト 16社選出 <成長株特集>

フュージョン <日足> 「株探」多機能チャートより
 本特集では、16年4-6月期(3ヵ月決算)に全四半期ベースで連続して過去最高益を更新した銘柄にスポットライトを当ててみた(9月9日現在)。株探集計によると、本決算月にかかわらず、4-6月期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を更新した銘柄は121社だった。急激な円高をはじめとする外部環境の悪化が重しとなり、1-3月期と比べるとその数は半減した。下表ではこの強靱な収益基盤を有する121社の中から、さらに連続で最高益を達成した16社を選び出し、4-6月期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。

 上振れ率トップのフュージョンパートナー <4845> は持分法適用会社だったエイジア <2352> [東証M]の株式売却による売却益の発生で、4-6月期(第4四半期)の経常利益は過去最高益を2.4倍も上回って着地。2位の日本特殊塗料 <4619> は海外向け自動車用防音材の販売好調や固定資産売却益による持分法投資利益の増加が寄与し、3四半期連続で最高益更新を更新した。3位のエクストリーム <6033> [東証M]はスマートフォン向けゲーム開発企業への技術者派遣の増加などが収益を押し上げた。

 最高益の連続期数の多い銘柄では、6四半期連続となったIBJ <6071> とセプテーニ・ホールディングス <4293> [JQ]がリストアップされた。IBJは婚活サイトの有料会員が増えたことが収益拡大につながった。セプテニHDはインターネット広告市場の拡大を背景に、スマートフォン広告の取扱高が大きく伸びた。

 このほか、じげん <3679> [東証M]、WDBホールディングス <2475> 、ジェイエイシーリクルートメント <2124> の3社は人手不足による求人需要の高まりが追い風となった。じげんは主力の求人サイトを中心に課金収入が膨らんだ。WDBは理学系研究職の人材派遣、ジェイエイシは専門性の高い人材紹介がそれぞれ伸びた。

             ┌── 四半期 経常利益 ──┐ 最高益
コード 銘柄名    市場 上振れ率 4-6月期 過去最高益 連続期数 予想PER
<4845> フュージョン 東1   139   611    255    2   5.2
<4619> 日特塗    東1   17.0  1936    1655    3   6.3
<6033> エクストリム 東M   15.7   103     89    3   32.3
<3064> モノタロウ  東1   14.5  2407    2103    3   54.0
<3679> じげん    東M   11.2   496    446    3   53.6
<6071> IBJ    東1   11.1   281    253    6   32.9
<4293> セプテニHD JQ   10.9  1188    1071    6   28.2
<2388> ウェッジHD JQ   9.1   903    828    3   23.7
<4290> PI     東1   5.8  1198    1132    2   19.0
<2475> WDB    東1   5.5   800    758    2   13.2

<9517> イーレックス 東1   5.4   697    661    3   32.1
<1942> 関電工    東1   5.3  6886    6542    2   13.2
<3769> GMO-PG 東1   2.9  1023    994    3   77.1
<2931> ユーグレナ  東1   1.7   476    468    2   166
<4248> 竹本容器   東2   1.6   377    371    2   12.8
<2124> ジェイエイシ 東1   0.2  1189    1187    2   16.8

 ※2015年4月以降に上場した企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。

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