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【特集】【今週読まれた記事】内需、内需、内需! 円高リスク無縁株に集中する人気

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は7月2日から8日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 今週、7月第1週の相場は日経平均株価が火曜日から週末まで4日続落で1万5106円まで下落。英EU離脱ショックで1万4952円をつけた6月24日安値に対する2番底を探る動きとなりました。為替は再び1ドル=100円台前半に下落、ドル円との連動性の高い日本の株式市場には逆風が吹き、ショック安からのリバウンドが続いた6月最終週の相場とは一転、厳しい雰囲気となりました。

 識者の見立てはというと、人気連載「富田隆弥の【CHART CLUB】」では、前週末の「ポイントになりやすい7月第一週」で、米株式市場が4日に独立記念日で3連休となること、8日に米雇用統計、日本のSQがあり、そして6日が変化日であることから、7月第一週は「『頭打ち』リスクに要注意」と警鐘を発し興味深く読まれたようです。

 4日配信の相場観特集では夏相場の見通しを聞きましたが、各氏とも上値を追うには新たな材料が必要との意見で一致。清水洋介氏は「日経平均株価は英国民投票の実施前に残留期待で1万6000円を超える水準まで買われていた。この水準を回復するには、新たな材料が必要」と指摘しました。具体的には「米国が利上げ可能な状態となりドル高・円安が進む」ことや日銀追加緩和、7月下旬から始まる3月期決算企業の第1四半期決算で円高の影響があまりなかったことが判明するなどの結果が材料になると分析。大谷正之氏も参院選後の「政府の景気対策や、日銀の金融政策への姿勢に関心が集まる」とし、政策待ちの状況にあると述べています。

 個別株については雨宮京子氏が「為替の円高要警戒モードから解放されている内需系銘柄の中から有望株を探してみたい」とした上で注目銘柄を紹介し大人気となりました。【北浜流一郎のズバリ株先見!】では「個人投資家たるもの視線は『次』へ」で、世界経済は崩壊したわけでもなんでもなく、好業績銘柄やテーマ株の収益力、成長力は健在と指摘。「市場全体が落ち着くとともにそれらは少なくとも暴落前の水準に戻る」とし、やはり内需株を紹介しています。

 特集記事の人気も内需銘柄に集中。「注目高まる建設株、今期【最高益】銘柄リスト 18社選出」は政府の景気刺激策への期待が高まる中で、建設セクターにスポットライトを当て人気となりました。内需株全体から連続最高益銘柄を取り上げた「円高リスク低い 内需株【連続最高益】更新リスト 45社選出」も6月22日配信の記事にもかかわらずページビューを伸ばし、内需株に注目が当たっている状況を浮き彫りとしました。英EU離脱ショック直後に配信した「下げ過ぎ日本株、英EU離脱と“無縁”の『特選リバウンド候補』」もやはり内需を銘柄選択基準とし、根強い人気となっています。テーマ株一覧でも「円高メリット」が急上昇。マーケットの視線が内需に集中している状況が浮き彫りとなっています。

 そのほかでは、そーせいグループ <4565> [東証M]への注目が未だ高く、「そーせい子会社のヘプタレスがアストラゼネカから1000万ドルのマイルストンを受領へ」が検索エンジン経由で大変な数のアクセスを集めました。目前に迫ったLINE <3938> [東証]のIPOについて特集した「海外勢が“高評価”、『LINE』は市場の救世主になるか」、前週配信の「2016年『夏』、“自動運転関連株”復活を先取る」も人気でした。

 <割安株特集>では「低PER、低PBR、高利回りの『お宝候補』リスト 新興&東証2部編」、「7月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30」がアクセスランキング上位に入りました。定番の高利回りREIT紹介記事「注目が高まる【REIT】高利回りベスト30 7月6日版」も人気でした。

 異色の記事としては、「新高値から株価100倍の“ビッグチェンジ”銘柄を見つけ出す―書評『1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術』」がアクセスを集めました。株探ではあまり書評記事を掲載していませんが、本書の投資手法が株探を使って有望銘柄を発掘するものだったため、ご紹介させていただいた次第。内容については折り紙つきです。本書の発売から4日後に株探では、新高値にスポットライトを当てた「“2016年初”、日経平均6日続伸の今だから注目の『高値株』」を配信し人気となりました。この記事で紹介した新高値銘柄の中に、大きな利益をもたらす“ビッグチェンジ”銘柄が埋もれていないかどうか「1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術」を参考に調べてみるのも一興ではないでしょうか。

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