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注目高まる建設株、今期【最高益】銘柄リスト 18社選出 <成長株特集>

 英国のEU離脱が決まり、急激に円高が進んだことを受けて、投資家の資金は内需関連株へ向かう動きが強まっている。なかでも建設セクターは政府の財政出動を伴う景気刺激策への期待が高まるなか、その恩恵を受ける最右翼として注目を集めている。

 そこで本特集では、首都圏再開発や東京五輪に向けた大型工事の増加などを追い風に、今期に最高益更新を見込む建設株にスポットライトを当ててみた(7月1日現在)。下表では、時価総額が50億円以上の銘柄の中から、今期に経常利益ベースで過去最高益の更新を見込んでいる18社を選び出し、増益率が高い順に記した。

 増益率トップのファーストコーポレーション <1430> [東証M]は単価の高い首都圏のマンション建設の受注が伸び、経常利益が前期比98.9%増の14.8億円と4期連続で最高益を更新する見通しだ。2位の住友林業 <1911> は1月に買収した米住宅会社の業績上積みなどで海外事業の収益が拡大し、2期ぶりの最高益更新を見込む。

 最高益の連続期数が多い銘柄では、9期連続の大東建託 <1878> 、6期連続の大和ハウス工業 <1925> 、東芝プラントシステム <1983> がリストアップされた。大東建託は相続税の増税が追い風となり、賃貸アパートの受注が拡大する。大和ハウスは物流施設や賃貸住宅、東芝プラントシステムは海外の火力発電設備がそれぞれが伸びる。このほか、住友林業、長谷工コーポレーション <1808> 、九電工 <1959> などは予想PERが10倍を下回っており、上値余地が大きいとみられ注目したい。

               ┌─ 今期 ─┐ 最高益
コード 銘柄名    市場 増益率 経常益 連続期数 予想PER 決算期
<1430> 1stコーポ 東M  98.9  1480    4  11.4  16. 5
<1911> 住友林    東1  57.3  48000    1   9.1  17. 3
<1429> 日本アクア  東M  28.0  1300    4  20.4  16.12
<1808> 長谷工    東1  15.9  78000    2   5.6  17. 3
<1959> 九電工    東1  13.2  31200    3   9.7  17. 3
<1766> 東建コーポ  東1  10.8  15070    2  11.1  17. 4
<1928> 積水ハウス  東1  10.2 177000    4  10.9  17. 1
<1925> 大和ハウス  東1   7.0 250000    6  12.0  17. 3
<1893> 五洋建    東1   5.6  20500    2  13.4  17. 3
<1878> 大東建    東1   5.2 111000    9  17.4  17. 3

<1865> 青木あすなろ 東1   5.1  6200    2  11.1  17. 3
<1870> 矢作建    東1   3.8  7600    4   7.1  17. 3
<1716> 第一カッタ  JQ   3.5  1460    3   6.1  16. 6
<1930> 北陸電工   東1   3.0  4800    5   4.9  17. 3
<1835> 東鉄工    東1   2.0  13000    4  11.6  17. 3
<1983> 東芝プラ   東1   1.5  19000    6  13.0  17. 3
<1926> ライト    東1   0.4  8700    3   9.7  17. 3
<1945> 東京エネシス 東1   0.4  6100    3   8.2  17. 3

※2015年4月以降に上場した銘柄は除いた。経常利益の単位は百万円。

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