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【特集】【今週読まれた記事】拾い場だった北朝鮮危機4月安値、今回は?

 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は8月4日から8月11日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 3月22日、日経平均株価は414円安と急落。高値圏でのもちあいから下放れし、4月17日に1万8224円で底打ちするまで1ヵ月間の調整に見舞われました。背景は北朝鮮をめぐる地政学的リスクの高まり。今週、8月9日に日経平均は257円の大幅安で、“高値圏でのもちあいから下放れ”しました。原因は再び北朝鮮。“3月22日”と“8月9日”の描く相似形が、その後の展開にも当てはまるのであれば、これから待ち受けるものは3月から4月にかけてと同様の、短くもきつい下げとなるでしょう。4月の反転は、4月15日の金日成生誕日と4月25日の北朝鮮軍創設記念日の間に訪れました。ここからの北朝鮮の重要日程で目立つのは、8月15日・解放記念日と9月9日・建国記念日。相場的な感覚から日柄を重視するのであれば、9月9日は一つの目安となりそうです。

 「内憂外患というべき状態で、外は北朝鮮問題が重荷」であり、「キャッシュポジションを高くしておくほうが賢明」。7月31日にそうアドバイスしていたのが「雨宮京子氏【夏バテの行方、8月相場のすごし方】(1) <相場観特集>」。相場観特集としては異例の2週連続アクセスランキング入りとなったのは、この慧眼が改めて注目されたからでしょう。

 別の観点からも、相場の変調を伝える記事が目につく1週間でもありました。「【杉村富生の短期相場観測】 ─ 平成が終わる! 時代は変わる!」では、「状況は厳しい」と一言。政治の変調と世界的な金融緩和の終焉により、「“流れ”は変わる」と予言。「富田隆弥の【CHART CLUB】 『甲子園とお盆、“そろそろ”のNYダウ』」では、膠着相場に対し「動きのないところからマネーは逃げ出す」と指摘。「『停滞→ジリ貧→軟化』をイメージせねばならない」と警告を発しています。

 一方で、結果的に4月がそうであったように、この夏の北朝鮮危機も軍事的衝突には至らず冷却が図られたならば、これから訪れるであろう安値は、後から振り返って買い場となっている可能性があります。「この地政学リスクを除けば、東京市場には強気材料が多いということは念頭に置いておきたい」というのは「中村潤一の相場スクランブル 『ピンチは好機、安値買い究極の戦略』」。強気材料は「4-6月期の経常利益は全体で前年同期比2~3割の大幅増益」であり、「対通期進捗率もリーマン・ショック後では最高水準」という点。経済環境が良好で企業業績が順調に伸長していながら、地政学的理由から株価が下落を強いられているのならば、それは割安銘柄が増加しているということにほかなりません。

 今週のアクセスランキング上位にも、業績好調銘柄の紹介記事が多数ランクインしました。業績良し、バリュエーション良し。しかしながらツレ安。そんな銘柄があれば、それこそがこの夏に拾い場を迎えている注目株かもしれません。

 「最速“上方修正”を追いかけろ! 割安『絶好調株』一挙に公開 <株探トップ特集>」は今週のランキング1位に輝いた記事。多くの企業は業績予想を慎重に見積もるもので、期初には控えめな予想を打ち出し、年度末が押し迫り期初計画超過に絶対の自信ができて初めて上方修正に至ることが一般的です。こうしたなかで、第1四半期決算の時点で通期予想を上方修正する企業があれば、会社側が業績見通しを極めて良好と見ていることの表れと言えるでしょう。また、記事中で紹介した日本バルカー工業 <7995> ほか何社かの「業績修正履歴」を確認すると、過去5期のうち第1四半期段階で業績予想を上方修正したことは、今期が初めてということに気づきます。あるいは大日本住友製薬 <4506> は、前期まで5年連続で第2四半期に利益予想を増額している優良企業ですが、それでも第1四半期のうちに上方修正を行うのは5年ぶり。株探ではこの8月から、個別銘柄の決算ページに業績修正履歴の掲載を始めましたが、このデータと組み合わせることで、当記事からの有望株発掘がさらに進みそうです。

 続いて人気を集めたのは「利益成長“青天井”銘柄リスト【第2弾】 24社選出 <成長株特集>」。定番の青天井シリーズが第1弾に続いてアクセスを集めました。

 決算集中期間は?日配信の「“好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集>」も多数ランクイン。増収増益ながら全体地合い悪化とともに売られた銘柄を発掘するには絶好のリストと言えるでしょう。

  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月3日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月4日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月7日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月8日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月9日版
  “好発進”銘柄を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月10日版

 「好決算“暴落”株を見よ! 華麗なる底値買い成功への10銘柄 <株探トップ特集>」は2週連続のランキング上位入りです。

 地合い悪化が危惧される地合いならば、下値抵抗力の強いバリュー株に脚光が当たるかもしれません。高配当株紹介では「8月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」、東証1部を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (8月4日現在)」、東証全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 8月10日版」がアクセスを集めています。少額投資シリーズでは「5万円以下で買える、高利回り・低PER『お宝候補』35社 【東証1部】編 <割安株特集>」、「10万円以下で買える、大幅増収増益『お宝候補』33社 【東証1部】編 <割安株特集>」が人気でした。

 投資テーマの特集では、久方ぶりに中国関連株を取り上げた「復活の中国経済、関連株“上昇の宴”が始まる <株探トップ特集>」が注目されました。中国政府は5年に1度の全人代に向けて公共投資を中心とする景気拡大策を推進中で、これが多くの日本企業に恩恵を及ぼしています。「『ワイヤレス給電』実用化レースが始まった―EVシフト果実は誰が <株探トップ特集>」、「注目再び『子育て支援』関連株、“宝くじ”きっかけ関心高まる? <株探トップ特集>」もアクセスを伸ばしました。

 相場観特集では「閑散相場が終わった後には何が待つ?」と題し、東洋証券・大塚竜太氏あかつき証券・藤井知明氏証券ジャパン・大谷正之氏にインタビュー。連載陣では「【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 刮目せよ! 躍動する“ミニバブル銘柄”」がいつもながらの人気でした。

 「明日の好悪材料」は今週も全記事が上位にランクイン。改めて見直してみれば、思わぬお宝銘柄にありつけるかもしれません。

  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (8月4日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (8月7日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (8月8日発表分)
  【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (8月9日発表分)

 【サプライズ決算】は決算集中期間には速報版(16時)と続報版(18時)の2本立てで配信しています。速報・続報ともアクセス数は多いのですが、ここではより情報の多い続報版のみを掲載します。

  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (8月4日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (8月7日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (8月8日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (8月9日)
  ★本日の【サプライズ決算】 続報 (8月10日)

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