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2017年08月07日19時30分

【特集】最速“上方修正”を追いかけろ! 割安「絶好調株」一挙に公開 <株探トップ特集>

フタバ <日足> 「株探」多機能チャートより

―決算発表終盤戦入り、通期予想“早くも増額”の好実態銘柄に照準―

 週明け7日の東京株式市場は、前週末の米7月の雇用統計が市場予想に比べて良好な内容となり、外国為替市場で円安・ドル高が進行したことを好感して、日経平均株価は前週末比103円56銭高の2万55円89銭と反発し、2万円台を回復した。4-6月期の決算発表が終盤を迎えているが、今回は早くも通期経常利益予想の上方修正に踏み切った折り紙付きの好業績企業のなかから、依然として割安水準にある銘柄に注目した。

●大倉工業、全ての事業部門で当初計画した販売数量を上回る

 大倉工業 <4221> が7月28日、17年12月期通期の連結経常利益を従来予想の39億円から51億円(前期比9.6%増)に上方修正し、減益予想から一転して増益見通しとなった。拡販に努めた結果、合成樹脂、光学フィルムなどの新規材料をはじめ、建材など全ての事業セグメントで当初計画した販売数量を上回り、増収見込みとなっている。また、利益面では増収による影響に加えてコスト削減にも努めたこと、また新規材料事業で新工場の生産性が大幅に改善されたことなどにより上方修正となった。

●デクセリアルズ、熱伝導シート機能性製品の売上好調が寄与

 デクセリアルズ <4980> は7月27日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を従来予想の640億円から715億円(前期比14.2%増)へ、経常利益51億円から64億円(同2.2倍)へ上方修正した。18年3月期第1四半期(4-6月)に、接合関連材料カテゴリーで熱伝導シートや熱硬化性接着テープなど機能性製品の売り上げが好調に推移したこと、光学樹脂材料カテゴリーで精密接合用樹脂の新規案件獲得が加わったことなどが通期業績の上方修正につながった。また、下期には光学フィルムカテゴリーで、当初基材の変更に伴う仕入価格および製品販売価格の減少を見込んでいたが、変更時期が延期となったことから、売上高を4月想定時から上方修正した。

●日本金属、高付加価値・高収益製品の拡販や販売価格の是正が寄与

 ステンレス帯鋼など圧延専業メーカーの日本金属 <5491> は7月31日、18年3月期通期の連結業績予想について、売上高を468億円から475億円(前期比7.9%増)へ、経常利益を18億円から26億円(同55.2%増)へそれぞれ増額した。高付加価値・高収益製品の拡販や販売価格の是正を進めたことに加えて、生産性向上によるコストダウンなどで収益性の改善に努めたことが貢献。また、想定より原料価格の値上げ幅が小さなまま推移しマージン率の縮小が抑えられたことも寄与したという。また、業績予想の修正に伴い、従来25円を予定していた期末一括配当を30円に引き上げるとあわせて発表した。前期実績の25円に対しては5円の増配となる予定だ。

●日本精線、ステンレス鋼線や金属繊維の好調推移が寄与

 日本精線 <5659> は7月26日、18年3月期通期の連結業績予想について、売上高を340億円から350億円(前期比10.1%増)へ、経常利益を30億円から34億円(同34.1%増)へそれぞれ増額した。同社では、自動車関連需要の増大による各種ボルト材料や、半導体市場の増産と設備投資拡大を受けた超精密ガスフィルターの販売増加などで、第1四半期(4-6月)にステンレス鋼線、金属繊維ともに好調に推移したことに加えて、受注が当面堅調に推移すると予想されることが要因としている。

●日本バルカー、シール製品や樹脂製品で先端産業市場向け販売が拡大

 日本バルカー工業 <7995> は7月26日、18年3月期通期の連結業績予想の修正を発表。売上高を450億円から460億円(前期比5.4%増)へ、経常利益を44億円から50億円(同27.3%増)へそれぞれ増額した。第1四半期は、シール製品や樹脂製品で先端産業市場に向けた販売が拡大したことに加え、プラント市場・機器市場に向けた売り上げも堅調に推移したことで、売上高・利益ともに期首に策定した計画値を上回る実績となった。

●フタバ、国内で自動車用マフラーや内外装部品が好調

 フタバ産業 <7241> は7月27日、18年3月期通期の連結業績の上方修正を発表した。売上高を4200億円から4250億円(前期比3.1%増)へ、経常利益を75億円から105億円(同39.2%増)へそれぞれ増額した。国内で自動車用マフラーや内外装部品などの販売が伸び、売り上げが計画を上回ることが寄与している。また、生産合理化が想定以上に進捗することも利益の上振れに貢献する。

●ショーワ、ステアリング製品や緩衝器の好調が寄与

 ホンダ系の緩衝器メーカー大手のショーワ <7274> は7月31日、18年3月期通期の連結業績の上方修正を発表した。売上高2570億円を2650億円(前期比2.1%増)へ、税引き前利益188億円を212億円(前期は24億700万円の赤字)へそれぞれ増額した。北米でステアリング製品の販売が好調だったほか、二輪車用、四輪車用緩衝器もアジアや国内向けに伸びたことが寄与している。売上構成の良化や原価低減の進展なども大幅増益に貢献している。

●イワキ、医薬品や医薬品原料が好調に推移

 イワキ <8095> は7月27日、17年11月期通期の連結利益予想を上方修正した。売上高は580億円から570億円(前期比3.4%増)へと小幅下方修正となったものの、経常利益は14億円から16億5000万円(同54.1%増)へと増額した。売上高は前回予想を若干下回る見込みとなったものの、利益面では下期に入っても、医薬品や医薬品原料の医薬・FC(ファインケミカル)事業が引き続き好調を維持していることに加え、表面処理薬品などの化学品事業の業績改善などにより、利益が従来予想を上回る見通しとなった。

◆主な通期経常利益上方修正割安銘柄◆

銘柄 <コード>    旧経常益  経常益  修正率  増益率  株価  PER
クオール <3034>    7500    8500  13.3  20.3   1981  14.1
KHネオケム <4189>  9300   10600  14.0  18.4   2597  13.1
大倉工 <4221>     3900    5100  30.8   9.6    678  15.3
ミヨシ <4404>     1130    1580  39.8  13.6   1464  16.6
大日本住友 <4506>   55000   65000  18.2  19.6   1474  13.3

デクセリ <4980>    5100    6400  25.5   2.2倍  1288  17.6
有沢製 <5208>     3150    3550  12.7  32.0    982  13.3
高周波 <5476>     1050    1340  27.6  60.3    112  15.6
日本金属 <5491>    1800    2600  44.4  55.2   2395   8.4
日本精線 <5659>    3000    3400  13.3  34.1    849  11.1

JUKI <6440>    3700    5500  48.6  82.0   1518  12.7
ミネベア <6479>    55000   66000  20.0  36.4   1915  16.0
IDEC <6652>    4600    5800  26.1  72.8   1855  13.4
エプソン <6724>    64000   76000  18.8  12.6   2706  16.4
フタバ <7241>     7500   10500  40.0  39.2   1121  10.6

ショーワ <7274>    18800   21200  12.8  黒転   1265   8.1
ダイトロン <7609>   1920    2300  19.8  23.5   1671  11.4
バルカー <7995>    4400    5000  13.6  27.3   3020  17.8
イワキ <8095>     1400    1650  17.9  54.1    424  15.4
NECキャピ <8793>  7500   11000  46.7  68.3   1932   9.2

※株価は7日終値(単位:100万円、%、円、倍)

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