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2017年08月05日10時00分

【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「甲子園とお盆、“そろそろ”のNYダウ」

株式評論家 富田隆弥

◆3日に内閣改造が行われた。こんどは「仕事人内閣」だそうで、初入閣は6人。これで低下した支持率を挽回できるだろうか。個人的には安倍首相が好きだし自民党を応援しているが、それでも支持率の挽回は難しいと見ている。政治に関することはよく分からぬが、ただマーケットも政治も「まんねり」というのが大敵で致命傷になりやすいことを承知している。

日経平均株価は2万円前後で膠着が続く。膠着は2ヵ月以上になるが、日本国債に至っては150円近辺の膠着が11月下旬から8ヵ月も続く。日銀と政府による「PKO(価格維持)、官製相場」と言えるだろうが、こうなるともはや「市場」でなく「死場」である。

◆動きのあるところにマネーは向かい、動きのないところからマネーは逃げ出す。経済でもギャンブルでも基本は同じ。安倍さんと黒田さんはこの基本を忘れてしまったのか、それとも知らないのか。IR(カジノ)実施法案の土台ができ上がったので、この際もう一度「マネー」を勉強してほしいと思うが、いまとなっては「マンネリ打破」のための策(人員交代)が政府・日銀ともに必要なのではないか。それができないのであれば「停滞→ジリ貧→軟化」をイメージせねばならない。

◆「森を見ずに木で勝負」という雰囲気で中小型株中心に個別株物色が盛り上がっていた。好業績銘柄への買いも目立っていたが、この1週間に東証マザーズが7.6%下落(7月26日1196→8月3日1105ポイント)し、個別株物色の勢いも怪しくなってきた。外国人投資家の売り越し基調が続いているが、8週連続で増加していた信用買い残(個人投資家)はシコリ懸念を急速に募らせかねない状況だ。

◆頼みの綱である米国市場はアップルが好決算を発表。FOMCも終え、NYダウ平均は7日続伸(8月2日現在)で2万2036ドルと最高値を更新、世界のマーケットを支えている。だが、NYダウは15年8月安値から2年間で6666ドル(43%)も上げ、月足は三段上げの仕上げ局面に入っている。いくらカネ余り地合いで「皆で買えば怖くない」とはいえ、日足や週足のRCIは高値に集まり、「そろそろ」という高値信号を出している。ナスダックやラッセル指数は調整ムードを漂わせており、NYダウだけ上昇が続くとも思えず、もし調整に転ずれば反動が小さくないことを覚悟しておく必要あるだろう。

◆バカンスシーズンの8月。日本では甲子園が始まり、お盆を迎える。少し「夏休み」をとるのも悪くない気がする。

(8月3日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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