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【市況】今週の【早わかり株式市況】 夏枯れ相場 ─ 引き続き2万円を挟んだ狭いレンジの値動き

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、日経平均株価が引き続き2万円を挟んだ狭いレンジでの値動きとなり、夏枯れ相場の商状となった。

 週初の7月31日は為替市場で円高が進んだことを受け主力株を中心に売り優勢となり、日経平均は続落した。ただ、決算絡みの商いが活発で東証1部の売買代金は3兆円近くまで膨らんだ。

 翌8月1日は米国市場での金融株の上昇を受けて銀行、保険株が買われたほか、好決算銘柄も物色され日経平均は3日ぶりに反発した。2日は欧米株高と円安を追い風に続伸。日経平均は4日ぶりに2万円大台を回復した。3日は輸出関連株を中心に利益確定売りが優勢となり反落した。

 週末の4日は米雇用統計発表前に買い手控えムードが強い中、ハイテク株を中心に売りに押され日経平均は続落し、再び2万円大台を割り込んだ。

 日経平均株価は、前週比7円(0.04%)安の1万9952円と小幅ながら3週続落して取引を終えた。3週続落といっても3週間の下げ幅はわずか166円で、膠着相場も極みの状態だ。2万円台では個人投資家の売り、2万円割れでは日銀のETF買いという状況が続いており、この状況を打破するカギは外国人投資家の動向が握る。週間の振れ幅は221円と、前週の274円から縮小した。


 来週も膠着相場が続きそうだ。ただ、好調な4-6月決算を受けて外国人投資家の本格的な買いが入れば膠着相場から抜け出す可能性は残る。
 重要イベントとしては、4-6月期決算発表が佳境になる国内では7日発表の6月景気動向指数や8日朝に発表される6月国際収支が注目される。海外では8日発表される中国7月貿易収支や11日発表の米国7月消費者物価指数に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(7月31日~8月4日)

【↓】   7月31日(月)―― 続落、円高進行で主力株中心に売り優勢
 日経平均 19925.18(  -34.66)  売買高23億3455万株 売買代金 2兆9067億円

【↑】   8月 1日(火)―― 3日ぶり反発、金融株や好決算銘柄が買われる
 日経平均 19985.79(  +60.61)  売買高19億4453万株 売買代金 2兆6035億円

【↑】   8月 2日(水)―― 続伸・2万円台回復、欧米株高や円安が追い風
 日経平均 20080.04(  +94.25)  売買高17億1845万株 売買代金 2兆4510億円

【↓】   8月 3日(木)―― 3日ぶり反落、輸出株中心に利益確定売りが優勢
 日経平均 20029.26(  -50.78)  売買高16億8063万株 売買代金 2兆2439億円

【↓】   8月 4日(金)―― 続落、主力ハイテク株中心に売りに押される
 日経平均 19952.33(  -76.93)  売買高15億1500万株 売買代金 2兆1553億円

◆セクター・トレンド(7月31日~8月4日)

(1)日経平均は横ばいも、全33業種中で24業種が上昇
(2)JAL <9201> 、ANAHD <9202> など空運がダントツで業種別上昇率トップ
(3)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄株が買われた
(4)三菱商 <8058> 、三井物 <8031> など大手商社が牽引し卸売りが大幅高
(5)HOYA <7741> など精密機器、マツダ <7261> など自動車といった輸出株も堅調
(6)日水 <1332> など水産、JT <2914> など食品といったディフェンシブ株の一角はさえない
(7)決算の好不調で明暗

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